科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
生理学/Physiology |
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時間割コード /Course Code |
4211000013 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
月/Mon 1, 月/Mon 2, 火/Tue 2, 木/Thu 1, 木/Thu 2, 金/Fri 1, 金/Fri 2 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2 |
主担当教員 /Main Instructor |
上野 伸哉/UENO SHINYA |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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木下 正治/KINOSHITA MASAHARU | 医学研究科/ |
上野 伸哉/UENO SHINYA | 医学研究科/ |
富田 泰史/TOMITA HIROFUMI | 医学研究科/ |
長友 克広/NAGATOMO KATSUHIRO | 医学研究科/ |
山田 勝也/YAMADA KATSUYA | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○ 医学の根幹をなす学問体系である生理学を通じて正常な人体の構造と機能に関する必須な知識を理解し、将来の病気の理解に結びつけること。 ○ 個々の器官の正常機能が具体的にどのように捉えられるかについて理解するための論理的思考が獲得できること。 ○ 器官・臓器の個体内での連関がどのように機能しているかを理解し、連関の破綻が病気の原因となっていることを科学的に理解すること。 |
授業の概要 /Summary of the class |
1. 正常な人体の構造と機能はどのようにして形成されているか、すなわち「生きている」とはどのようなことかを具体的に理解する。 2. 個々の器官の正常機能の生成・維持がどのように生じているかについての基本的事象および共通概念を理解し、それに基づく論理的思考と応用力を獲得する。 3. 器官・臓器の個体内での連関がどのように機能しているかを理解し、連関の破綻が病気の原因および症状となって現れるか、さらに治療はどのように行われるかについての基礎的理解を学ぶ。 モデル・コア・カリキュラム C-1-1) 生命の最小単位 – 細胞 C-2 個体の構成と機能 C-5-1) 人の行動 C-5-2) 行動の成り立ち C-5-3) 動機付け D-1-1) 血液・造血器・リンパ系の構造と機能 D-2-1) 神経系の構造と機能
 D-4-1) 運動器(筋骨格系)の構造と機能
 D-5-1) 循環器系の構造と機能
 D-6-1) 呼吸器系の構造と機能
 D-7-1) 消化器系の構造と機能
 D-8-1) 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)の構造と機能
 D-9-1) 生殖器系の構造と機能
 D-11-1) 乳房の構造と機能
 D-12-1) 内分泌・栄養・代謝系の構造と機能
 D-13-1) 眼・視覚系の構造と機能
 D-14-1) 耳鼻・咽喉・口腔系の構造と機能
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授業の内容予定 /Contents plan of the class |
4月9日(金)から6月18日(金)までに以下の講義を実施する。 第1回 題目: 生理学総論:細胞と生体システムおよび血液 細胞と細胞内外を構成する要素が、全身の生命維持においてシステムとしてどのように機能を果たしているか理解する。 脳神経生理学講座 上野伸哉 第2回 題目:循環と血液の機能 心臓と血管・リンパ系で構成される循環系について概説するとともに、循環の担い手である血液のさまざまな機能について理解する。 脳神経生理学講座 上野伸哉 第3回 題目:神経機能素子 細胞の膜電位や細胞レベルの刺激応答に重要となる分子基盤を理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第4回 題目:細胞の電位と電流 電位と電流、ネルンストの式、平衡電位、静止膜電位、膜タンパクを介するイオンの選択的膜輸送、Na+/K+-ATPaseの意義について理解する。 統合機能生理学講座 山田勝也 第5回 題目:神経細胞同士のコミュニケーション 神経細胞における膜電位(平衡電位と静止膜電位の違い)、シナプスの構造とシナプス電位の発生機序、活動電位の発生およびその伝播について理解する。 統合機能生理学講座 山田勝也 第6回 題目:グリア細胞の機能 中枢や末梢の神経の興奮伝導を支えるグリア細胞、脳の血管系と神経系に重要なグリア細胞について理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第7回 題目:感覚受容総論および体性感覚 生体にとっての感覚受容の意義とその機序について理解する。体性感覚受容器とその中枢経路について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第8回 題目:三大栄養素の消化・吸収1 三大栄養素の構造を理解し、各種消化酵素による加水分解機構と吸収機構を理解する①。 統合機能生理学講座 山田勝也 第9回 題目:三大栄養素の消化・吸収2 三大栄養素の構造を理解し、各種消化酵素による加水分解機構と吸収機構を理解する②。 統合機能生理学講座 山田勝也 第10回 題目:感覚受容各論 味覚・嗅覚、生体リズム 味覚と嗅覚を担う神経系について理解する。さらに生体リズムと脳波について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第11回 題目:感覚受容各論・聴覚 痛みとは何かについて解説する。音の物理学的性質、外耳・内耳・中耳の構造と聴覚器について理解する。聴覚の中枢経路と情報処理、および人工内耳について理解する。 脳神経生理学講座 上野伸哉 第12回 題目:自律神経系の機能 心臓を含む全身の臓器の調節制御を行う自律神経系について解説し、さらに全身の交感神経系と副交感神経系による二重支配について理解する。 脳神経生理学講座 上野伸哉 第13回 題目:骨格筋収縮機構と運動単位 骨格筋の興奮収縮連関とその分子機構、および脊髄α運動細胞とで構成される運動単位について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第14回 題目:循環と心臓の機能的役割 生命活動維持に必要な血液循環におけるポンプとしての心臓と血圧および血流の調節機構を理解する。 循環器腎臓内科学講座(第二内科) 富田泰史 第15回 題目:心臓の興奮伝達系と心電図 心臓の調律メカニズムと電気的活動の機能的意味について理解する。その上で、心電図について理解する。 循環器腎臓内科学講座(第二内科) 富田泰史 第16回 題目:脊髄反射 脊髄反射(伸張反射と屈曲反射等)について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第17回 題目:呼吸1 肺の生理学、血液循環における酸素の運搬について理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第18回 題目:前庭感覚および下行性運動制御 前庭感覚器とその中枢経路について理解する。一次運動野、前庭系など上位運動中枢からの下行系による運動制御機構について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第19回 題目:脳の運動中枢 随意運動を制御する小脳と大脳基底核、大脳皮質について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第20回 題目:感覚受容各論 視覚 眼球の光学的機能、網膜の構造と機能および中枢経路、一次視覚野の構造と機能および高次視覚野の機能について理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第21回 題目:呼吸2 血液循環における二酸化炭素の運搬、酸塩基平衡について理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第22回 題目:脳の高次機能 大脳連合野や海馬などの脳の高次機能に関する主要なトピックスについて理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第23回 題目:内分泌総論 内分泌総論を理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第24回 題目:腎機能1-濾過・再吸収・調節 糸球体濾過の仕組み、尿細管や集合管での再吸収による体液調節機構、ホルモンによる調節機構を理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第25回 題目:内分泌各論1 下垂体によるホルモン調節機能、甲状腺、膵臓、副腎髄質ホルモンなどの機能を理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 第26回 題目:腎機能2-排泄・pH調節 酸や窒素の排泄、腎臓のpH調節機構について理解する。 統合機能生理学講座 長友克広 第27回 題目:内分泌各論2 副腎皮質、性ホルモンなどの機能を理解する。 統合機能生理学講座 木下正治 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
6月18日(金) [8:40-11:50] 期末試験 評価点数の合計の60%以上を合格とする。 ※不合格の場合は1回のみ再試験を行う。この場合も60%以上を合格とする。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
R3年度は解剖学講義よりも生理学が先行するため、各臓器のマクロな構造を確認する理由で解剖学の教科書を持参することが望ましい。また、すでに組織学を履修しているが、随時、細胞レベルのミクロな構造を確認するためには、組織学の教科書を持参することが望ましい。※著作権の関係で臓器構造や組織像を映写できない可能性が高い。 各回の授業の内容について、参考書を用いて予習を行うこと。生理学は範囲が広いため、何が重要であるかを知る上で、高校生向けの物理学、生物学、化学の教科書が役立つだろう。また、授業内容について下記の推薦図書、参考文献などを用いて復習を行うこと。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
生理学は身体の全ての機能を取り扱うため、一冊で全範囲を網羅し、かつわかりやすくかかれたものを指定することは難しい。以下の(20)参考文献の欄を参照すること。 |
参考文献 /bibliography |
内容の信頼性の点から標準生理学(第9版、医学書院、2019年)を推薦図書とする。項目により理解が難しい場合、以下に掲げた図書を適宜参照することにより、質問内容が明確となり、また理解の助けとなるだろう。標準生理学に代わる平易な教科書としてはGuyton & Hall著 Textbook of Medical Physiology (第13版)、脳・神経科学の信頼できる図書としてKandel, E.他 Principles of Neural Science (第5版)、ただし膜電位など電気生理学の基本について理解が難しい場合、宮川博義・井上雅司「ニューロンの生物物理」 (第2版)を参考に。グリアに関してはStanford大学の名教授であったBarres, B.A. らによる Glia (2015) CSH Press、は英語ですが図も内容も最高の素晴らしい教科書のひとつです。臨床医学との関連について知るためにはHarrison's Principles of Internal Medicine(第20版) など。生理学を広く浅く知るにはTortora & Derrickson著 Principles of Anatomy & Physiology(第15版)。腎臓など解剖学との関係をカラー図で示している教科書として「人体の正常構造と機能」(第4版)を参考にされたい。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
特になし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
授業内容については、各担当教員にメールを用いて連絡を取ること。試験については、上野伸哉教授まで。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
[at]を @ に変更してください 上野伸哉 shinyau[at]hirosaki-u.ac.jp 脳神経生理学講座 山田勝也 kyamada[at]hirosaki-u.ac.jp 統合機能生理学講座 木下正治 kinosita[at]hirosaki-u.ac.jp 統合機能生理学講座 長友克広 nagatomo[at]hirosaki-u.ac.jp 統合機能生理学講座 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
H48:生体の構造と機能およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
G46:神経科学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
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地域志向科目 /Local intention subject |
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授業形態・授業方法 /Class form, class method |
対面講義 ※COVID-19の状況に応じて遠隔講義になることもある |
科目ナンバー /The subject number |
M1-2-0107-H48 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
・講義内容には病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |