科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
思想-美学入門-/Philosophy-An introduction to Aesthetics- |
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時間割コード /Course Code |
1212110003 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
教養教育科目/ |
曜日コマ /Day, Period |
他 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
森 功次/MORI NORIHIDE |
科目区分 /Course Group |
教養教育科目 社会・文化 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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森 功次/MORI NORIHIDE | 教養教育開発実践センター/ |
出 佳奈子/IDE KANAKO | 教育学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○思想,宗教,哲学,歴史,倫理学あるいはこれらの学問の近接領域についての学識を得ること ○上記学問の知識や技能に基づいて,既成の前提をその根拠にさかのぼって問い返す批判的思考を体得すること |
授業の概要 /Summary of the class |
この授業では、現代英語圏において主流となっている美学(いわゆる分析美学)の中から、基本的なトピックを取りあげ、概説的に講義していきます。 扱うトピックは現時点では「芸術の定義」「芸術批評の哲学」「美的なもの」「フェミニスト美学」をあつかう予定です。ただし、これもあくまで暫定的なものです。テーマ選択は履修者の関心によって変更の可能性もあります。 分析美学に興味がる人向けの邦語文献リーディングリストを作成し、公開しています。 意欲旺盛な学生は、授業開始前に、この授業であつかうトピックの部分を参考に、予習をしておいてください。 https://morinorihide.hatenablog.com/entries/2018/12/18 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
1日目 第1回 イントロダクション 授業の狙い/成績評価について/文献の探し方/履修者の関心の調査/美学とは何か、そして分析美学とは何かイントロダクション 第2回 芸術の定義1: 芸術の定義をつくるというのは何をすることなのか/定義にはいろいろな種類がある/定義について考えることのメリット/artsとart/美術システムの成立/伝統的な芸術理論/単純な機能主義(再現説・表現説・形式主義・美的機能説) 第3回 芸術の定義2: 芸術の定義に対する懐疑主義/ワイツ「美学における理論の役割」/昔の芸術理論をどう読むべきか/ 2日目 第4回 芸術の定義3: 芸術における制度論/価値の話と分類の話/機能的定義と手続き的定義/ダントー「アートワールド」とディッキー「芸術とは何か」/子供のお絵かきとチンパンジーアート 定義 第5回 芸術の定義4: レヴィンソンの歴史説/最初の芸術をどうやって定義に組み込むか/ステッカーの歴史的機能主義/もういちど定義論の任務を振り返る/現代における芸術理論の展開を概観する/ゴートの束説/エイベルの洗練された制度説/デイヴィスの分岐論的定義/ロペスの責任転嫁説/a theory of artからtheories of the artsへ 第6回 芸術批評の哲学1: ヒューム「趣味の標準について」/「趣味のよさ」とは何か/理想的批評家に求められる能力/芸術評価における「時の試練」 3日目 第7回 芸術批評の哲学2: 不道徳な演出は観賞を妨げるのか/想像的抵抗という現象/わたしたちは理想的批評家に耳を傾けるべきなのか/ヒューム解釈をめぐる近年の論争/ネハマスの悪夢/ロペスのネットワーク説/趣味の多様化とあるべき感性教育 第8回 芸術批評の哲学3: 批評とは何をすることなのか/批評文を読むときに気をつけること/ノエル・キャロルの価値づけ説/よりよい批評を書くための基礎作業(記述・分類・文脈化・解明・解釈・分析) 第9回 芸術批評の哲学4: 芸術批評の哲学2: 芸術形式・ジャンルに合わせた批評/ウォルトン「芸術のカテゴリー」/客観的な批評を書くために求められる作業/価値づけと好み/批評の価値づけ説への批判/批評における個人的経験の役割 4日目 第10回 美的なもの1: 美的なもの(the aesthetic)1: 「美的」と「感性的」/なぜ分析美学の授業でカントを読むのか/趣味判断と美的判断/伝統的な美的判断論(カント『判断力批判』を軸に)/美的判断は砂糖の甘みの判断と何が違うのか/「美的判断には実利的関心が伴っていない」という考え方について 第11回 美的なもの2: フランク・シブリーの美学/美的性質を論理的推論で導出することは可能か/美的質と非美的性質との関係/いくつかの依存関係/批評家は結局何をやっているのか/現代の美的経験論/知覚できない芸術のパラドックス 第12回 美的なもの3: 美的証言は判断の根拠となりうるか/直面原理という考え方/美的判断と、美的性質の帰属/美的判断を多様化する要素/美的判断の正当性 5日目 第13回 フェミニスト美学1: 「なぜ偉大な女性芸術家は存在しなかったのか」/「女性らしい表現」という評価について/教育・報奨制度・文化慣習における男女格差 第14回 フェミニスト美学2: ヌードはなぜ芸術とされてきたのか/「男性的目線male gaze」/さまざまな性的モノ化/ポルノの悪さ/公共の場での萌え絵をめぐる問題 第15回 フェミニスト美学3: イエローフィーバーをめぐる倫理的問題/「アジア人女性が好き」はただの外見の好みの問題なのか/ジェンダーと人種の美学/「内包された読者」の多様化 レポートに関する諸注意 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
各回の理解確認のための小課題30%、 授業中の質問・コメント・ディスカッション40%、 期末レポート50% で採点します。 ※満点をとるのは⾮常に難しいため、120点満点の採点としています。100点以上獲得した場合は、切り捨て。 レポート課題については初回の授業で説明します。最終レポートの課題を意識しながら授業を受けてください。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
毎回授業前には、上記のリーディングリストの中の各トピックに併記されている「問題」を読み、自分ならどう答えるかを考えておいてください。 予習も大事ですが、むしろ授業を聞いた後に、上記リーディングリストの中の興味ある文献を読んでみてください。事前に読むよりは、授業の後に専門文献を読んで、知識を定着させていく作業をやってもらいたいです。読書効率的にもそちらのほうがよいと思います。(もちろん、各トピックの議論に詳しい人は、事前にどんどん専門文献を読んでもらって構いませんが。) |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
●ロバート・ステッカー『分析美学入門』森功次訳、勁草書房、2013年 ISBN:4326800534 ●西村清和編訳『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年 ISBN: 4326800569 ※読んでおいて欲しいという意味で、一応教科書に指定しておきますが、購入する必要はありません。 |
参考文献 /bibliography |
分析美学に興味がる人向けの邦語文献リーディングリストを作成し、公開しています。 意欲旺盛な学生は、授業開始前に、この授業であつかうトピックの部分を参考に、予習をしておいてください。 この授業に関わるトピックは「芸術の定義」「芸術批評の哲学」「美的なもの」「フェミニスト美学」です。 https://morinorihide.hatenablog.com/entries/2018/12/18 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
受講にあたっては特段の予備知識は必要としません。美や芸術や感性について真摯に考えたいという気持ちを持っていてください。この授業を受けると、これまでぼんやりと経験していた感動が壊される可能性はあります。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
質問はメールおよび授業の前後に口頭で受け付けます。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
Eメールアドレス:morinorihide[at]hotmail.com [at]を@に置き換えてください。 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A01:思想,芸術およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
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授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義(ただし課題提出やディスカッションのためにteamsを使用する可能性があります) |
科目ナンバー /The subject number |
LA-2-4204-A01 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
特にありません。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |