科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
青森の多様性と活性化-社会的困難を生きる地方の若者たち-/Diversity and Revitalization in Aomori- Rural Youths Living Social Difficulties- |
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時間割コード /Course Code |
1212200043 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
教養教育科目/ |
曜日コマ /Day, Period |
木/Thu 5 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
宋 美蘭 |
科目区分 /Course Group |
教養教育科目 学部越境型地域志向科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
選択必修 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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宋 美蘭 | 教育戦略室/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 2 解決していく力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○青森が孕む様々な問題や青森が持つ様々な魅力を理解すること ○青森の問題や魅力を理解した上で,地域活性化の方策を考察すること |
授業の概要 /Summary of the class |
近年、日本・韓国のみならず、若者の失業、不安的な就労、ニート、非経済活動人口などの急激な増加にともない、社会的困難を生きる子ども・若者の問題に対する関心がますます高まっています。ヨーロッパにおいて、社会的困難を生きる若者の問題が社会問題の一つとして重視されたのは1970年代であり、日本においては、1990年代より社会問題として台頭し始め、2000年代に入ってから社会的困難を抱える若者を対象とする調査研究が積極的に展開され着実に積み重ねられています。教育学の視点からは、「移行期過程における若者の自己形成及び自立支援」問題を捉えた宮崎隆志(2007,2009)研究、「危機の中にある若者たち」問題を「教育とキャリア」との関わりで5年間追跡した調査研究(乾彰夫ほか、2017)がある。また、社会学の視点からは、若者の問題を社会構造的な側面から分析した研究や若者の変化を職業世界との関わりで分析した研究(矢島・耳塚2001, 小林2003,等)また、「排除される若者」「無縁化する若者」(宮本みち子 2012)に注目した研究も存在し、日本の困難を抱える若者に注目した研究が大きな広がりを見せています。社会的困難を抱えている若者の問題の中でも、とりわけ「地方に生きる若者層」にその実態が深刻であることが明らかにされています(石井まことほか、2017)。 本授業では、社会的困難を生きる若者の実態を浮き彫りにしつつ、とりわけ、青森を含めて、地方に生きる若者に注目し、その実態を明らかにする事を目的とします。具体的には、地方に暮らす若者の生活を、①雇用問題、②学校から社会への移行問題、③キャリア形成、④家族、⑤ジェンダー、⑥教育、⑦地域社会といった多面的な角度から分析し、その生きづらさの現状を明らかにすることと同時に、その解決策を受講生とともに導き出す事を狙いとします。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 イントロダクション(本授業の全体の概要) 第2回 統計からみる日本・韓国・世界の若者の問題(若者の失業・不安的な就労・ニート・非経済活動人口など) 第3回 地方に生きる若者の実態・現状(青森を含めた日本の地方の若者問題の実態) 第4回 若者の自立に向けて家族を問い直す 第5回 地方圏の若者のキャリア形成 第6回 仕事と結婚 第7回 社会の「個人化」と「私事化」 第8回 社会教育と青年教育の変容 第9回 若者が地方圏に働き暮らしてゆくための自立課題とは 第10回 学校制度外の卒業生の学校から社会への移行問題 第11回 青森県の若者の生きづらさの実態・その解決策・提案を考える(文献および実態調査) 第12回 青森県の若者の生きづらさの実態・その解決策・提案を考える(文献調査・発表の準備) 第13回 青森県の若者の生きづらさの実態・その解決策・提案を考える(受講生・の発表) 第14回 青森県の若者の生きづらさの実態・その解決策・提案を考える(受講生の発表) 第15回 総括~若者の支援の具体的な政策のこれから・これまで ※受講者数によっては計画を変更する場合があります。 ※受講者数によっては、発表はグループで行う場合があります。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
①毎回の授業終了後に提出するレポート・感想の内容に基づく平常評価40%(レポート提出により出席扱い) ②発表30%、 ③最終レポート30%。 以上、上記の①~③による総合評価を行います。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
・毎回の授業テーマについて、文献・新聞・インタネットなどを通して情報を収集し、事前・事後に積極的に学習する ことを推奨する。 ・講義内容やの課題について各自調べる。 ・本授業は国内外の内容を取り扱うので、授業で取り上げる国の教育・社会事情などを押さえておくことを推奨する。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
石井まこと・宮本みち子・阿部誠編著(2017)『地方に生きる若者たち』旬報者. |
参考文献 /bibliography |
岩槻知也編著(2016)『社会的困難を生きる若者と学習支援ーリテラシーを育む基礎教育の保障に向けて』明石書店. 阿比留久美ほか編(2020)『「若者/支援」をよみ解くブックガイド』かもがわ出版. 宮本みち子編集(2015)『すべての若者が生きられる未来を――家族・教育・仕事からの排除に抗して』岩波書店. 宋美蘭編著(2021)『韓国のオルタナティブスクールー子どもの生き方を支える「多様な学びの保障」へ』明石書店. 広井良典著(2019)『人口減少社会のデザイン』東洋経済新報社. |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
・本授業は国内外の内容を取り扱うので、授業で取り上げる日本及び韓国、諸外国の社会事情・若者の問題などを押さえておくことを推奨します。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
授業の前後やメールなどにて対応します。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
smiran[A]hirosaki-u.ac.jp *[A]を@に置き換えてください。 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A08:社会学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A09:教育学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
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地域志向科目 /Local intention subject |
地域志向科目 |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義・演習(グループディスカッション及びグループワーク)による双方向型に構成される |
科目ナンバー /The subject number |
LA-2-3013-A08 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
受講生の人数及びコロナの状況によって、授業の方法形式及び授業内容が変わる可能性もあります。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |