シラバス参照
  
| 科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                気候変動科学特論/Advanced Lecture on Climate Change Science | 
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                  時間割コード  /Course Code  | 
                C211000015 | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                地域共創科学研究科/ | 
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                  曜日コマ /Day, Period  | 
                金 1 | 
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                  開講区分 /Semester offered  | 
                前期/first semester | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                1,2 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                野尻 幸宏/NOJIRI YUKIHIRO | 
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                  科目区分 /Course Group  | 
                大学院(修士課程) 専攻科目 | 
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                  教室 /Classroom  | 
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                  必修・選択 /Required/Elective  | 
                選択 | 
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                  遠隔授業 /Remote lecture  | 
                No | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Faculty/Department  | 
            
|---|---|
| 野尻 幸宏/NOJIRI YUKIHIRO | 理工学研究科/ | 
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難易度(レベル)                         /Level  | 
                      レベル5 | 
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対応するDP                         /DP  | 
                      B1 | 
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授業としての具体的到達目標                         /Concrete arrival target as the class  | 
                      気候変動科学の基礎である地球物理学と生物地球化学の両面を理解することと,その知識をもとにさまざまな気候変動対策の意義を理解すること。 | 
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授業の概要                         /Summary of the class  | 
                      
 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による最新の報告書の解説をする。 気候変動の科学を扱う第1作業部会報告書の要約には,大気と海洋の気候と気候関連物質の観測,気候変動の要因である温室効果ガスの地球表層循環の理解,地球表層の熱と水の収支の将来変化を求める全球気候モデル,などが特に取り上げられている。これらの学習から,気候変動に関する地球科学の基礎である地球物理学と生物地球化学の理解を深める。 また,第2作業部会報告書,第3作業部会報告書の関連部分から,国と地域における温暖化対策の重要性について学ぶ。  | 
                    
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授業の内容予定                         /Contents plan of the class  | 
                      
第1回:IPCC第5次評価報告書について 国連機関IPCCの歴史と歴代報告書の概要 報告書における不確実性の扱い 第2回: 気候システムにおける変化の観測として温度変化 第5次評価報告書第1作業部会技術要約から,温度の変化,エネルギー収支と貯熱量の変化,循環と変動モードの変化 第3回:気候システムにおける変化の観測として水循環と炭素循環 第5次評価報告書第1作業部会技術要約から,水循環と雪氷圏における変化,海面水位の変化,極端現象の変化,炭素循環及びその他の生物地球化学的循環の変化 第4回:気候変動をもたらす要因として放射強制力 第5次評価報告書第1作業部会技術要約から,温室効果ガスによる放射強制力,放射強制力と実効放射強制力,人為起源エーロゾルによる放射強制力,地表面の変化及び飛行機雲による放射強制力 第5回:気候変動をもたらす要因として放射強制力とフィードバック 第5次評価報告書第1作業部会技術要約から,気候変動をもたらす自然起源要因による放射強制力,強制力のまとめと空間的・時間的変化,気候フィードバック,排出指標 第6回:気候システム及びその近年の変化についての理解として気温変化のモデル 地上気温,大気の気温,気候モデルと過去15年間の世界平均地上気温上昇の停滞 第7回:気候システム及びその近年の変化についての理解として海洋・雪氷圏・水循環のモデル 気候の変化に伴って変化する海洋,雪氷圏,水循環の物理的変化の理解 第8回:気候システム及びその近年の変化についての理解として極端現象と古気候 災害に深く関係する気候の極端現象,モデルが扱う地球規模から地域規模までの現象,モデルの評価に役立つ古気候の理解 第9回:地球規模及び地域規模の気候変動予測としてシナリオと地球規模の気候予測 将来の強制力とシナリオ,新しい代表的濃度経路シナリオと統合モデル相互比較計画のモデル,気候システムの応答の定量化 第10回:地球規模及び地域規模の気候変動予測として近未来とさらに将来の地球の気候 近未来の気候変動,長期の気候変動,炭素循環及びその他の生物地球化学的循環の長期予測, 第11回:地球規模及び地域規模の気候変動予測として地域規模の気候予測 気候ジオエンジニアリング手法,海面水位変化の長期予測,気候現象と地域的気候変動 第12回:気候変動リスクの評価及びマネジメントとして気候変動の影響と適応 観測された影響,脆弱性及び暴露,適応経験と意思決定の背景,将来のリスクと適応の機会,各分野のリスク及び適応の可能性,地域の主要なリスク及び適応の可能性 第13回:気候変動リスクの評価及びマネジメントとして気候変動に対する適応と社会 将来のリスクマネジメントとレジリエンスの構築,効果的な適応のための原則,気候に対してレジエントな経路と変革 第14回:気候変動への緩和アプローチとして温室効果ガスの排出状況 温室効果ガスのストックとフローの傾向及び駆動要因,長期的な緩和経路,部門横断型緩和経路及び措置 第15回:気候変動への緩和アプローチとして気候変動対策と社会 エネルギー供給,エネルギー最終消費部門,農林業・その他の土地利用,人間居住,インフラストラクチュア及び空間計画,部門別政策及び国家政策,国際協力  | 
                    
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成績評価方法及び採点基準                         /A scholastic evaluation method and marking standard  | 
                      講義中に3回の小テストを行って講義の理解度を確かめ,成績評価を行う。1回目の小テストは気候に関連する地球物理学の理解,2回目の小テストは気候に関連する生物地球化学の理解,3回目の小テストはさまざまな気候変動対策の意義の理解,に対応する。小テスト各回を25点とし、講義終了後に提出する講義要点をまとめたメモを25点として評価する。 | 
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予習及び復習等の内容                         /Contents such as preparations for lessons and the review  | 
                      予習には、次項に示す本講義で用いる教材の報告書を日本語訳で読んでおく。講義中に多くの疑問は解決するであろう。復習には、日本語訳では分かりにくかった部分が、英語の原文でどう書かれているかを確認し、日本語と英語を対比してその意味を吟味する。英文全文を読むのは難しいが、このようにして日本語訳で分かりにくかったところを原文で理解すると、効率的に理解度が上がる。 | 
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教材・教科書                         /The teaching materials, textbook  | 
                      
IPCC第5次評価報告書第1作業部会報告書の技術要約の和訳を第2-11回のテキストに用いる。気象庁ホームページhttps://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/ipcc_ar5_wg1_ts_jpn.pdfから公開されているのでダウンロードできる。各自印刷することとする。必要に応じて,原英文も用いることがある。IPCCホームページhttp://www.ipcc.ch/report/ar5/wg1/ からダウンロードできる。 第12-15回は,IPCC第5次評価報告書第2作業部会,第3作業部会の政策決定者向け要約の和文を用いる。環境省ホームページhttp://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/にリンク先が示されているので,ダウンロードしたうえに各自印刷する。  | 
                    
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参考文献                         /bibliography  | 
                      本学の教養教育の講義「気候変動と現代社会」では,IPCC各作業部会の政策決定者向け要約全文を読む。学部教育で既に受講した学生は,教養教育の講義用テキスト冊子を再読してから本講義を受けることが理解に役立つ。この資料は環境省ホームページからダウンロードしてもよいが,希望者には実費で頒布する。 | 
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留意点・予備知識                         /Point to keep in mind, back ground  | 
                      毎年11月から12月頃に開催される気候変動枠組み条約の締約国会議(COP2Xといわれる)では、世界の気候変動への取り組みについて、世界の政府関係者と各国首脳が集まって議論する。このような、気候変動に関する国際動向のニュース等に関心を持つことが、講義の理解を助ける。 | 
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授業内容に関する質問・疑義等                         /Question, doubt about class contents  | 
                      
水曜日 10時20分から11時50分  なお,この時間帯以外での面会を希望する場合は,事前に連絡すること。 チャットによる質問が勧められます。  | 
                    
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Eメールアドレス・HPアドレス                         /E-mail address, HP address  | 
                      nojiri@hirosaki-u.ac.jp | 
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学問分野1(主学問分野)                               /Discipline 1  | 
                      K63:環境解析評価およびその関連分野 | 
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学問分野2(副学問分野)                               /Discipline 2  | 
                      K64:環境保全対策およびその関連分野 | 
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学問分野3(副学問分野)                               /Discipline 3  | 
                      B17:地球惑星科学およびその関連分野 | 
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地域志向科目                               /Local intention subject  | 
                      なし | 
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授業形態・授業方法                         /Class form, class method  | 
                      報告書を輪読する。必要な解説を都度加える。TEAMSによるオンライン授業とします。 | 
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科目ナンバー                         /The subject number  | 
                      GC-5-1319-K63 | 
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メディア授業による著作物利用の有無について                               /Whether or not copyrighted works are used in media classes  | 
                      無/Nothing | 
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その他                         /Others  | 
                      講義は、キャンパスから遠い研究室に所属する学生の便宜をはかるため、TEAMSを用いてオンラインで実施します。受講者の希望により、講義の曜日時間を調整することがあります。 | 
| No. | 回(日時) /Time (date and time)  | 
          主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position  | 
          学習方法と内容 /Methods and contents  | 
          備考 /Notes  | 
            
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| 該当するデータはありません | ||||