科目一覧へ戻る | 2021/09/17 現在 |
開講科目名 /Course |
グループ・ダイナミックス特論/Advanced Lecture on Special issue in Group dynamics |
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時間割コード /Course Code |
C212000003 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
金 3 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
日比野 愛子/HIBINO AIKO |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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日比野 愛子/HIBINO AIKO | 人文社会科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
B2, B3 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
1)コミュニティデザインの基礎リテラシー:さまざまな集合体の動態を扱う「グループ・ダイナミックス」の視点を身につけること 2)課題解決の能力:グループ・ダイナミックスの視点をもとに,新しいテクノロジーがコミュニティに受容されていく過程を分析できるようになること 3)共創の能力;議論を通じてリスク認知やシステム論などに関する理論的枠組みと地域課題とを接続し,新たな知見を導けるようになること |
授業の概要 /Summary of the class |
グループ・ダイナミックスは,地域コミュニティや組織など,さまざまな集合体の動き(動態)を研究対象とする学問分野である。授業全体を通じて、内容分析、フィールドワークを中心に質的調査法の習得をはかる。本講義では,とくに新しいテクノロジー(新しい道具)の役割に注目し,テクノロジーが集合体に影響を及ぼしていく過程を分析するスキルを習得する。授業の最初に,コミュニティデザインの基礎リテラシーを学ぶために,グループ・ダイナミックス研究の理論を確認する。その後,課題解決の能力を養うために,「意識面での社会的受容過程」を取り上げる。コミュニティが新テクノロジーを受容/拒否していく際の特徴を確認する。リスク認知研究のレビューも含む。後半では,「行動面での社会的受容過程」を取り上げる。具体的な地域コミュニティあるいは組織がどのように新たな道具を使いこなすのか,また,道具の導入は集合体にどのように変容をもたらすのかを明らかにする。共創の能力を養うために,授業では,随時,討論の機会を設け,受講生同士での知識の共有・創出を試みる。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
1.ガイダンス:授業全体の説明を行うとともに,受講生の研究関心や,現時点での基礎的な知識について共有をはかる。 2.グループ・ダイナミックスとは何か:グループ・ダイナミックス研究の理論,研究対象,研究上の姿勢について理解を深める。 3.グループ・ダイナミックスの展開:国内外で実施されてきたグループ・ダイナミックス研究の事例と、質的分析法の全体像を把握する。 4.リスク認知研究の基礎:心理学・リスク認知研究で蓄積されてきた基礎的な知見を把握する。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析を学ぶ。 5.リスク認知研究の展開:リスク認知のあり方はコミュニティの特性によっても異なる。地域要因,文化要因,そのほか社会的状況によるリスク認知への影響,ならびに認知が変化していく過程についての知見を把握する。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析を学ぶ。 6.地域のリスク認知:青森地域の課題に関連するテクノロジー/リスク認知の問題についての理解を深める。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析を学ぶ。 7.リスク・コミュニケーション:コミュニティがリスクについて能動的に考え,対話を展開していく「リスク・コミュニケーション」の思想とその実践事例を学ぶ。質的分析法として、会話分析を学ぶ。 8.リスク・イメージ:新しいテクノロジーの理解においてはコミュニティがどのように対象を意味づけるかも重要である。リスクの枠組みから離れた,社会的表象理論(イメージの理論)の考え方を理解する。質的分析法として、ドキュメント分析を学ぶ。 9.小括:討論を通じて,第4回~第8回までの学びを定着させる。 10.集団力学の基礎:コミュニティにおける仕事やアイデアの創出活動が新しい道具によってどのように活性化するのかを,グループ・ダイナミックスの古典的な研究をもとに理解する。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 11.集団力学の展開:コミュニティにおける仕事やアイデアの創出活動が新しい道具によってどのように活性化するのかを,グループ・ダイナミックスの近年の実践研究(アクション・リサーチ)をもとに理解する。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 12.地域の道具活用:青森地域の課題に関連するコミュニティ変容と道具活用について理解を深める。受講生による文献読解の発表・討論演習を含む。質的分析法として、参与観察、フィールドワークの応用能力を実践的に習得する。 13.テクノロジー・労働・環境:道具/テクノロジーと仕事は,外部の環境(市場/自然)に応じてさまざまな関係性を取り結ぶ。技術社会論分野における労働と道具に関する理論と具体的事例を学ぶ。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 14.テクノロジーと地域の相互作用:道具/テクノロジーが発展するプロセスには,それを作る・使う共同体が形成されていくプロセスを伴う必要がある。こうしたテクノロジーと地域共同体の「共生成」に関する理論と具体的事例を学ぶ。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 15.まとめ:討論を通じて,第10回~第14回までの授業での学びを定着させる。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
事例探索・文献読解の発表内容(60%),グループ討論での活動(40%)から評価する。 事例探索・文献読解の発表においては,コミュニティデザインの基礎リテラシーが理解できているか,また,課題解決の能力としてグループ・ダイナミックスの視点をもとに,新しいテクノロジーがコミュニティに受容されていく過程を分析できる能力を中心に評価する。 グループ討論での活動では,共創の能力として議論を通じてリスク認知やシステム論などに関する理論的枠組みと地域課題とを接続し,新たな知見を導ける能力を中心に評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
毎回の授業内容については、関連文献の講読を通じて復習し、理解を定着する。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
なし。授業中に適宜,資料を配布する。 |
参考文献 /bibliography |
山口富子・日比野愛子(2009)『萌芽する科学技術』京都大学学術出版会 杉万俊夫(2013)『グループ・ダイナミックス入門』世界思想社 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
特になし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
火曜日 14時20分から15時50分 又は 水曜日 12時から12時30分 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/action/index.html |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A10:心理学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A01:思想,芸術およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
演習方式 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-1306-A10 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
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その他 /Others |
特になし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |