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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2021/09/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
生物多様性保全特論/Advanced Lecture on Biodiversity Conservation
時間割コード
/Course Code
C212000012
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
地域共創科学研究科/
曜日コマ
/Day, Period
金 2
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
石川 幸男/ISHIKAWA YUKIO
科目区分
/Course Group
大学院(修士課程) 専攻科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
石川 幸男/ISHIKAWA YUKIO 農学生命科学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル5
対応するDP
/DP
B1
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
 自然界の一員である人間の生存にとって不可欠な生物多様性の概念を理解するとともに,地球史の中で今日の生物多様性が形成された過程も理解する。これらの知識を基にして,工学的な技術を活用して持続可能な社会を形成する場合に留意すべき生物学的な側面を理解することを目標とする。
授業の概要
/Summary of the class
防災・減災を行う際に生態系への理解は欠かせず,また,そこに生育する生物に配慮することは不可欠であることから,環境と調和した持続可能な社会を形成するために必要な,生物多様性の基礎知識とその保全について学ぶ。
生物多様性を構成する生物界の3段階のレベルのなかでもっとも基礎的な種の多様性が形成された進化的過程に加えて,遺伝子レベル,生態系レベルの多様性も解説する。また人類の進化発展につれて,特に産業革命以降に顕在化している生物多様性に対する脅威を紹介するとともに,植物学の範疇を中心としてその保全の実例を紹介する。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回:ガイダンス
 講義の目的と毎回の概要,および授業形式について確認する。

第2回:生物多様性概念の基礎
 生物多様性を構成する,遺伝子,種および生態系の3つの階層における多様性の内容を解説する。

第3回:種多様性と生物の分類
 種の認識を行う生物分類学の基礎,ならびに種概念の基礎を解説する。

第4回:植物の進化過程の基礎
 現生の植物が進化し,種多様性が形成されてきた過程を学ぶ上で不可欠な,植物学的知識を解説する。

第5回:植物の進化と種多様性の形成1 コケ植物とシダ植物
現生の陸上植物が進化し,種多様性が形成されてきた過程のうちで,最初期に進化したコケ植物,およびシダ植物の進化過程を解説する。

第6回:植物の進化と種多様性の形成2 裸子植物と被子植物
裸子植物,および現生でもっとも繁栄している被子植物の進化過程を解説する。

第7回:種個体群の実例と進化的重要性
 生物が生育する場合の基本単位である個体群の実例を紹介し,進化的意味も解説する。

第8回:種間の相互作用
 異なる種の個体群の間で働く,多様な種間関係について解説する。

第9回:植物群落の分布
 生物界における生産者であり,生態系の基盤をなす植物群落の分布とその決定要因を解説する。

第10回:植物群落の遷移と地史的変遷
 植物群落が時間の経過とともに変化する過程である遷移現象を解説する。

第11回:生態系の特性
 多種が共存する生態系に固有の性質を解説する。

第12回:生物多様性の変遷と近年の危機
 地質時代からの生物多様性の変遷と,産業革命以降の激変の実情を解説する。

第13回:生物多様性保全の実例1 遺伝子レベルの多様性の保全
 遺伝子レベルの多様性の意味と,その保全の実例を紹介する。

第14回:生物多様性保全の実例2 種多様性の保全
 種レベルの保全の実例と,その留意点を解説する。

第15回:生物多様性保全の実例3 生態系レベルの多様性の保全
 多くの種が共存する生態系の保全の実例と,近年の主要な考え方を紹介する。

(定期試験は実施しない)
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
中間評価(中間レポート):30%
期末評価(期末レポート):70%
上記を合算して,最終的な成績評価を行う予定です。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
 毎回の講義内容に関して疑問があれば整理し、次回講義までに学習を深めるか、質問を行う。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
 毎回,必要な資料を配布する。
参考文献
/bibliography
 特に指定せず,必要に応じて紹介する。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
大学教養程度の生物学、植物学の知識を前提に講義する。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
金曜日 9時00分から12時00分 
なお,この時間帯以外での面会を希望する場合は,事前に連絡すること。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
yishiαhirosaki-u.ac.jp
「α」は「@」を意味します。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
G45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
該当なし
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
液晶プロジェクタを用いてスライド資料を提示しながら、講義形式で行う。
科目ナンバー
/The subject number
GC-5-1323-G45
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
有/Yes
その他
/Others
特にない。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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