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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2021/09/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際フードビジネス特論/Advanced Lecture on Global Agro-food Industries and Agriculture
時間割コード
/Course Code
C212000028
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
地域共創科学研究科/
曜日コマ
/Day, Period
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
担当教員
科目区分
/Course Group
大学院(修士課程) 専攻科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
担当教員 地域共創科学研究科/
難易度(レベル)
/Level
レベル5
対応するDP
/DP
A1,C1
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
現在の国際的な農業・食料問題を多角的に把握し,世界史的な農業問題の成立と資本主義システムの発展との関連で説明できる。
授業の概要
/Summary of the class
2006年に始まる国際市場における穀物価格高騰をきっかけとして露呈した,現在の国際的な食料・農業問題の現象を把握する。特に、①ランドグラブ,②バイオ燃料政策,③自由貿易制度といった側面から検討する。それら問題の背景として④世界史的な農業問題の成立を学び、⑤歴史的な資本主義システムの発展と現在の問題の関連について学習する。同時に,問題への対応の動きとして⑥食料主権の主張を検討し、⑦環境保全型農業への転換の可能性を取り扱う。受講者は事前にテキストの読解と、授業内での発表・討論における発言が求められる。討論を通じて,問題理解を深める。テキストは英文だが,討論は日本語で行う。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回:授業の進め方と役割分担,テキストの概観
 2008年に生じた大飢饉(The Great Hunger of 2008)の発生の経緯とその背景を確認する。

第2回:Agriculture and Food in Crisis: An Overview
  テキストで論じられている「農業と食料の危機」とは何かを確認する。「危機」の背景を構成する具体的トピックスとしては、食料・農業関連産業の利潤追求、現行の「自由貿易」制度、多国籍企業の活動、遺伝子組み換え作物、ランドグラブ、移民、気候変動が指摘される。

第3回: Food Wars
 2008年に生じた世界的大飢饉(The Great Hunger of 2008)の発生の経緯とその背景を確認する。

第4回:The World Food Crisis in Historical Perspective
 歴史的観点から現在の世界的食糧危機を位置づける。

第5回: Sub-Saharan Africa’s Vanishing Peasantries and the Specter of a Global Food Crisis
 アフリカにおける2008年の大飢饉の経緯を確認する。飢饉の背景としてサブサハラ地帯における小農民の消失を検討する。

第6回:Origins of the Food Crisis in India
 インドにおける2008年の大飢饉の経緯と背景を確認する。

第7回: Free Trade in Agriculture
 農産物における自由貿易体制と2008年の大飢饉の関連を考察する。

第8回:Biofuels and the Global Food Crisis
 アメリカ合衆国およびヨーロッパにおけるバイオ燃料政策と2008年代飢饉の関連を考察する。

第9回:The New Owners: Corporate Investors and the Control of Overseas Farmland
 2008年以降の各国における海外企業からの農業投資と農地流出の状況を確認する。

第10回:The Globalization of Agribusiness and Developing World Food System
 発展途上国における農業食料関連多国籍企業の2008年までの活動を確認する。

第11回:Understannding The Agrifood Crisis
 第1回から第10回までで学んだ食糧危機についてレポートをまとめる。

第12回:Discussion on the Agrifood Crisis
  第11回でまとめたレポートをもとに討論をおこなう。

第13回: Fixing Our Global Food System: Food Sovereignty and Redistributive Land Reform
 食料主権と農地改革という視点から、現在のアグロフードシステムのオルタナティブを考察する。

第14回:From Food Crisis to Food Sovereignty
 食糧危機を克服する手段としての食料主権を考察する。

第15回:Reducing Energy Inputs in the Agricultural Production System
 環境保全時代の新しい農業のあり方としてエネルギー投入削減の重要性・可能性を考察する。

第16回:Can Ecological Agriculture Feed Nine Billion People?
 持続可能な農業とは何か、持続可能な農業が世界人口を養えるのかを考察する。

成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
各回への準備状況50%及び参加度50%によって評価する。レポート提出は準備状況の評価に含める。参加度は,現在の国際的な食料・農業問題の現象の把握度合い,現象を世界史的な農業問題の成立および資本主義システムの発展との関わりで説明できるかを評価する。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
予習として,テキスト(英文)を読み,その主張,論理構成について発表・討論準備をおこなっておく。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
F Magdoff and B Tokar(2010 )『Agriculture and Food in Crisis』 Monthly Review Press
参考文献
/bibliography
F・マグドフ,J・B・フォスター,F・Hバトル編,中野一新監訳(2004)『利潤への渇望』大月書店
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
上記の参考文献を読んでおくこと。
テキストは各自入手のこと。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
授業時間内に質問・疑義を受け付ける時間を確保する。また電子メールによる質問は随時受け付ける.授業時間外で対面での質問を希望する場合は、電子メールで日時調整しておこなうので、メールで連絡して下さい。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
担当教員が決まり次第お知らせする。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
F41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
該当なし
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
発表・討論形式での授業を行う。
科目ナンバー
/The subject number
GC-5-2325-F41
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
なし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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