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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2022/12/02 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
哲学Ⅰ【学校教育】/Philosophy I
時間割コード
/Course Code
3221240093
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
教育学部/
曜日コマ
/Day, Period
水/Wed 3
開講区分
/Semester offered
前期/first semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
横地 徳廣/YOKOCHI NORIHIRO
科目区分
/Course Group
専門教育科目 
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
授業形式
/Class Format
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
横地 徳廣/YOKOCHI NORIHIRO 人文社会科学部/
高瀬 雅弘/TAKASE MASAHIRO 教育学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル2~4
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力      CP・DP 2 解決していく力 CP・DP 3 学び続ける力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
魂の不死や神の存在,世界の始まりを人間が考えるさい,理性の本性に従って推論すると,誤りに陥る…….ドイツ観念論の代表的哲学者イマニュエル・カントはそう指摘しました. ふりかえれば,今から二千数百年前,プラトン『ソピステス』篇で論じられていたのは,「在らぬが在る」ことの正しい語り方を明かす「エレアからの客人」との対比にもとづき,「在らぬが在る」ことを騙るソフィストが駆使するロゴスの仕組みでした.こうして哲学は古来,虚構を現実にすりかえ,虚偽を真実と騙ることのトリックを考察してきたと言えます.このうような哲学史をふまえて「映画という虚構」と「われわれが生きる現実」とを見分けつつ,これをもとに現実における「全体主義の虚構性」を見破る力を養うこと,それが講義の目標です.
授業の概要
/Summary of the class
現実と虚構の過剰な混交を通じてわれわれの現実で拡大する「全体主義の欺瞞」がいかなる成り立ちかを見定め,それに抗して、われわれ人間の自由を発揮する仕方を探ります.
授業の内容予定
/Contents plan of the class
授業の内容は以下のとおりです。授業の順番などの詳細は初回にプリントが配布されます。

① イントロダクション:現実と虚構を見定める。
② 虚構と現実の戦争形態その1。絶対戦争と制限戦争
③ 映画講義:『逆襲のシャア』。エコファシズムと人間改造。
④ 映画講義:『逆襲のシャア』。ディープエコロジー、サイバネティクス、ガイア思想。
⑤ 虚構と現実の戦争形態その2。クラウゼヴィッツとホーリズム。
⑥ 虚構と現実の戦争形態その3。クラウゼヴィッツとシュミット。 
⑦ 映画講義:『アンティゴネ』。悲劇と戦争その1。
⑧ 映画講義:『アンティゴネ』。悲劇と戦争その2
⑨ 虚構と現実の戦争形態その4。クラウゼヴィッツとヴィトゲンシュタイン。
⑩ 虚構と現実の戦争形態その5。クラウゼヴィッツとカント。
⑪ 映画講義:『ブレードランナー2049』。人間とは何か。
⑫ 映画講義:『ブレードランナー2049』。生命の定義と人間の定義の連関。
⑬ 人間が住まう場所の多様性。現実世界、バイオスフィア、テクノスフィア、サイバー空間、虚構世界。
⑭ バイオテクノロジー、サイエンティズム、リベラル優生学。
⑮ まとめ。

映像資料を用いた講義が行われるさい、連続授業になることがあります。
授業予定の詳細は、プリントが配布されます。

* * * *

新型コロナウィルス対策の場合、チームズを使用したオンライン授業になります。
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
平常評価(コメント点):100%(ただし、全15回中10回以上の出席が必要)
特別評価(優秀なコメントや発言に加点):+α

受講生のみなさんは講義中に配布プリントの論述欄にコメントを記し、これが出席確認と評価対象となります。哲学的に深い思索が示されているコメントや発言には加点が行なわれます。コメントがきちんと記されていないペーパーにはコメント点が与えられません。コメントや発言への評価は、原則として加点法によります。上記を合算して最終的な成績評価が行なわれる予定です。介護実習などによる公欠は、その証明書コピーを提出することで部分点が与えられます。講義を欠席した学生は、追加レポートの提出によって部分点を獲得できます。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
指定された教科書と講義ノートを授業前、授業後に読むことが予習・復習となります。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
横地徳広『戦争の哲学——自由・理念・講和』(東北大学出版会、2022年)

適宜、プリントやPDFが配布されます。
参考文献
/bibliography
適宜、紹介します。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
対面授業です。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
オフィスアワーは在室時です。
西洋倫理思想史研究室(人文414)まで。必ずメールで面会予約をとってください。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
メールアドレスは人文414に掲示されます。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
A01:思想,芸術およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
A01:思想,芸術およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
A01:思想,芸術およびその関連分野
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義を聞いて考えたことをコメント・ペーパーに書く形式です。
科目ナンバー
/The subject number
P1-2-0169-A01
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
人文社会科学部開講科目「思想と文化」との読替科目です。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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