シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2022/12/02 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
日本史特殊講義Ⅰ/Special Lecture on Japanese History I
時間割コード
/Course Code
3222240105
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
教育学部/
曜日コマ
/Day, Period
木/Thu 1
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大谷 伸治/OHTANI SHINJI
科目区分
/Course Group
専門教育科目 
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
授業形式
/Class Format
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
大谷 伸治/OHTANI SHINJI 教育学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル2~3
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力      CP・DP 2 解決していく力 CP・DP 3 学び続ける力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
〇日本国憲法体制がどのように成立したかを理解する。(見通す力)
〇現在の憲法をめぐる問題について歴史的視点から思索を深め、教材化の方法を考える。(解決していく力)
〇憲法史を学ぶ意味について考える。(学び続ける力)
授業の概要
/Summary of the class
この授業のテーマは「日本憲法史」です。日本国憲法は国民の名で制定された民定憲法です。にもかかわらず、現在の日本の歴史教育・憲法教育では、日本政府の憲法改正案は大日本帝国憲法の若干の修正にとどまったことから、マッカーサーが作らせたGHQ草案を「押しつけ」られたという経緯は扱いますが、それ以外の詳しい経緯を学ぶ機会はありません。そうしたことから、1950年代から現在まで続く憲法改正論争の中で、「押しつけ」憲法論はいまだに一定の影響力をもっています。日本国憲法がGHQ草案をもとにしていることは事実ですが、GHQ草案に日本人の考えが影響を与え、GHQ草案手交後には日本人の手で数々の修正が加わりました。また意外に思うかもしれませんが、戦前の国体論もその土台となっています。憲法は主権者である私たち国民の人権を保障する最高法規です。保障された人権を活かすには、制定された経緯やそれを支えている思想を理解することが不可欠です。これは、戦後を支えてきた民主主義の原点を再考することに他なりません。この授業では、現在の憲法をめぐる問題を考える手がかりのひとつとして、日本国憲法の成立をめぐって、従来の政治史的アプローチだけでなく、戦前からの思想史的なアプローチもとりながら、くわしく学びます。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回 ガイダンス
第2回 日本国憲法の誕生
第3回 焼け跡から生まれた憲法草案
第4回 憲法研究会の「憲法改正要綱」
第5回 戦前憲法学史(1)穂積八束・美濃部達吉
第6回 戦前憲法学史(2)里見岸雄・黒田覚
第7回 ブックトーク
第8回 〈団子坂研究会〉がひらく新たな地平
第9回 〈団子坂研究会〉とは何か?――松谷誠陸軍大佐グループの活動――
第10回 矢部貞治の「共同体的衆民政」と国体――〈衆民政的国体論〉の形成――
第11回 矢部政治学の発展――国体の根本規範化――
第12回 「共同体的衆民政」論の二つの道――矢部貞治と南原繁――
第13回 「共同体的衆民政」と「協同民主主義」のあいだ――矢部貞治の「敗戦転向」――
第14回 〈団子坂研究会〉の非武装中立論――「大東亜共栄圏」論との連続性――
第15回 古文書解読テスト 「協同民主主義」の広がりとその可能性
※授業の進行状況等により、シラバスと実際の内容と異なる場合には、その都度説明します。
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
[平常評価]授業への参加度&予習課題60%
[中間評価]中間レポート20%
[期末評価]期末レポート20%
上記を合算して、最終的な成績評価を行う予定です。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
[予習]予習課題に取り組む。分かった点や疑問に思った点を整理し、Teamsクラスノートブックに書き込む。
[復習]自分の憲法や立憲主義・民主主義に関わる認識の変容・深化の過程を記録しておく。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
教科書は使用されません。プリントを用意します。
参考文献
/bibliography
川口暁弘『ふたつの憲法と日本人』(吉川弘文館、2017年)
古関彰一『日本国憲法の誕生〔増補改訂版〕』(岩波現代文庫、2017年)
その他は、授業のなかで適宜紹介します。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
〇予備知識の有無は問いません。
〇反転学習で進めますので、予習課題にしっかり取り組んでください。
〇授業中は、ノートやメモを取りながら聴いてください。前回のプリントを見直すことがあるので、各回での配布物は毎回持ってきてください。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
オフィスアワーの時間帯で対応します。水曜 13~14時
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
s-ohtani[at]hirosaki-u.ac.jp
[at]を@に置き換えてください。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
A03:歴史学,考古学,博物館学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
A05:法学およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
A06:政治学およびその関連分野
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義形式に、適宜演習形式を取り入れて進めます。
科目ナンバー
/The subject number
P1-2-0128-A03
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
有/Yes
その他
/Others
特になし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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