科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
泌尿器科学/Urology |
---|---|
時間割コード /Course Code |
4221000068 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
火/Tue 4 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
1.0 |
学年 /Year |
4 |
主担当教員 /Main Instructor |
大山 力/OHYAMA CHIKARA |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
橋本 安弘 | 医学研究科/ |
米山 高弘/YONEYAMA TAKAHIRO | 医学研究科/ |
畠山 真吾 | 医学研究科/ |
山本 勇人 | 医学研究科/ |
藤田 尚紀 | 医学研究科/ |
大山 力/OHYAMA CHIKARA | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル3 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○副腎,腎,尿路,男性生殖器系の構造と機能を理解する。 ○副腎,腎,尿路,男性生殖器系の症候と検査法を理解する。 ○pediatricsからgeriatricsまでをカバーしている領域であることを理解する。 ○副腎,腎,尿路,男性生殖器系の外科的疾患に関して,診断法と治療法を理解する。 ○排泄,性機能など人間の尊厳に関わる機能異常を対象にしている領域であることを十分に理解する。 ○腫瘍学,内分泌・代謝学,感染症学,病理学,薬理学,免疫学,神経学,生理学,生化学,放射線治療学・診断学などの知見を臨床応用する学際的学問分野であることを理解する。 |
授業の概要 /Summary of the class |
1.副腎,腎,尿路,男性生殖器系の構造と機能を理解するために,最初の講義は臨床解剖学とする。 2.副腎,腎,尿路,男性生殖器系の症候と検査法を理解するために,症候学と検査に関する講義枠を確保し,さらに各論として各疾患における症候と検査を詳説する。 3.pediatricsからgeriatricsまでをカバーしている領域であることを理解するために,小児泌尿器科と加齢男性医学の講義を特設した。 4.genderに対する理解を深める目的で,性分化とその異常に関する講義枠を新設した。 5.腫瘍学,内分泌・代謝学,感染症学,病理学,薬理学,免疫学,神経学,生理学,生化学,放射線治療学・診断学などの知見を臨床応用する学際的学問分野であることを理解できるように,各講義において臨床応用の実例に関する最新の情報を提供する。 6.副腎,腎,尿路,男性生殖器系の外科的疾患に関して,診断法と治療法の進歩を確実に認識させるため,講義の最終回は腎・泌尿器外科学の進歩に関する講義枠を新設した。 モデル・コア・カリキュラム D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む) D-8-1)構造と機能 D-8-2)診断と検査の基本 D-8-3)症候 D-8-4)疾患 D-9-2) 診断と検査の基本 D-9-3) 症候 E-3 腫瘍 E-3-1) 定義・病態 E-3-2) 診断 E-3-3) 治療 E-3-4) 診療の基本的事項 E-3-5) 各論 F-2-2) 根拠に基づいた医療<EBM> F-2-3) 臨床検査 F-2-4) 病理診断 F-2-9) 外科的治療と周術期管理 F-2-13) 輸血と移植 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回,,(題目:泌尿器科臨床解剖学) 4月5日(火) 泌尿器科学(Urology)の講義全体のガイダンスと成績評価法に関する説明を行う。その後に,腎・泌尿器疾患の画像診断や泌尿器科手術に必要な解剖:腎・泌尿器臨床解剖について講義する。 泌尿器科 大山 力 第2回,,(題目:腎・尿路・生殖器系の診断法と検査法) 4月12日(火) 泌尿器科の診療に必要な診断技術について講義する。理学所見の取り方,各種画像診断,細菌学的検査,生検法などについて概説する。 泌尿器科 橋本 安弘 第3回,,(題目:腎の良性腫瘍と悪性腫瘍) 4月19日(火) 腎の嚢胞性疾患を含む良性腫瘍と腎癌の診断と治療について講義する。腎腫瘍性病変の鑑別診断,腎細胞癌の腫瘍学的特徴を把握して,その治療法について理解できるように講義する。薬物療法として分子標的薬と最新の免疫チェックポイント阻害剤に関して概説する。 泌尿器科 畠山 真吾 第4回,,(題目:前立腺癌のすべて) 4月26日(火) 近年頻度が急増し,重要な疾患になっている前立腺癌。その疫学,診断,治療法について最新の薬物療法も交えて概説する。前立腺癌の知識はプライマリーケアとしても重要である。 泌尿器科 大山 力 第5回, ,(題目:膀胱癌と腎盂・尿管癌) 5月10日(火) 腎盂・尿管・膀胱の上皮は移行(尿路)上皮であり,そこに発生する悪性腫瘍は尿路上皮癌として共通した特徴がある。本講義では,尿路上皮癌の診断と治療について概説する。ロボット支援膀胱全摘除術や免疫チェックポイント阻害剤,腸管を利用した新膀胱造設術などの最新医療技術も紹介する。 泌尿器科 米山 高弘 第6回,,(題目:男性不妊症,男性性機能障害,男性の加齢) 5月17日(火) 男性不妊症の病態,診断と対応法,男性性機能障害について講義する。また,加齢に伴って引き起こされる様々な病態を対象にするGeriatric Urology,とAging maleの概念を紹介する。 泌尿器科 藤田 尚紀 第7回,,(題目:尿路結石症) 5月24日(火) 腎結石、尿管結石などの病因を解説し、その診断と最新の治療法を紹介する。 泌尿器科 石橋 祐介 第8回,,(題目:腎移植のすべて) 5月31日(火) 生体腎移植,献腎移植,ドナー腎採取術,組織適合性試験,抗体スクリーニング,免疫抑制剤,術後感染症,臓器移植法と倫理的問題点,移植患者の感想など,腎移植に関するすべての情報を1回の講義にまとめて効率よく概説する。 泌尿器科 畠山 真吾 第9回,,(題目:小児泌尿器科:Pediatric Urology) 6月7日(火) 先天性水腎症,膀胱尿管逆流症,停留精巣,精巣捻転などの小児泌尿器科疾患を小児泌尿器科の専門家が講義する。 泌尿器科 坂井 清英(宮城県立こども病院) 第10回,,(題目:副腎疾患,精巣腫瘍,陰茎癌) 6月14日(火) 原発性アルドステロン症,クッシング症候群,褐色細胞腫など副腎疾患の外科的治療について講義する。さらに,男性の外陰部に発生する悪性腫瘍として,陰茎癌と若年男性に好発する精巣腫瘍に関して概説する。 泌尿器科 米山 高弘 第11回,,(題目:尿路および生殖器系の感染症) 6月21日(火) 急性膀胱炎,急性腎盂腎炎,急性・慢性前立腺炎,精巣上体炎などの尿路・男性生殖器感染症と低年齢化と耐性菌の出現が問題になっている性行為感染症の診断と治療について講義する。, 泌尿器科 米山 高弘 第12回,,(題目:女性泌尿器科:Female Urology) 6月28日(火) 尿失禁,骨盤性器脱,女性尿道疾患,間質性膀胱炎など女性の泌尿器疾患の診断と治療について講義する。 泌尿器科 橋本 安弘 第13回,,(題目:下部尿路の通過障害と機能障害) 7月5日(火) 社会の高齢化に伴って尿失禁や夜間頻尿など下部尿路症状に対する社会的重要度が増している。本講義では神経因性膀胱,前立腺肥大症,過活動膀胱,尿失禁について病態を理解し,urodynamic studyなどの診断法や手術療法,薬物療法について知識を習得し理解を深める。 泌尿器科 浪間 孝重(東北労災病院) 第14回,,(題目:性の分化と異常) 7月12日(火) 性分化は遺伝的性(genetic sex)により性腺の性(gonadal sex)が決定され,その後,外陰部の性(phenotypic sex)や脳の性(brain sex, gender identity)が分化していく。そして人間の性別には「社会的,文化的に形成される性(gender)」が存在する。性分化異常症は,一般的に出生時の外性器異常によって発見されることが多い。複雑で深遠な問題を含有するテーマをわかりやすく解説する。教科書43章654項 泌尿器科 山本 勇人 第15回,,(題目:腎・泌尿器外科手術の進歩) 7月19日(火) 経皮的アプローチ,内視鏡医学,低侵襲治療をリードしてきた腎・泌尿器外科学の進歩をわかりやすく説明する。従来の開放手術からEndourology, Laparoscopic surgery, Robotic surgeryという低侵襲治療への見事な進化を理解してほしい。 泌尿器科 大山 力 第16回,試験日 7月26日(火) 泌尿器科 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
理解度チェックを目的とした講義毎の小テスト(20%)と講義最終会終了後に実施される筆記試験(80%)を総合し、 成績を評価する。出席率は7割以上を必須とする。総合評価で60点以上を合格とする。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
講義の際に配布したハンドアウトを再度見直して復習すること。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
理解をしやすくする目的で,毎回講義の概要を記載したハンドアウトを配布する。 講義はパワーポイント,動画を用いて行う。講義の内容は原則として Smith & Tanagho's General Urologyに準拠するが,進歩の早い領域なので,講義の内容は必ずしも教科書と同様ではない。 |
参考文献 /bibliography |
図書館または泌尿器科学講座所蔵の教科書,学術誌を必要に応じて参考にすれば十分である。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
これまでに学習した解剖学,生理学,薬理学,免疫学などの知識を整理しておくと理解しやすい。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
担当代表教員:大山 力 シラバス作成者:大山 力 泌尿器科学講座受付に事前予約をして下さい。 受付時間:平日9:30-16:00 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
大山 力 coyama@hirosaki-u.ac.jp 泌尿器科学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~uro/ |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
I56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
I50:腫瘍学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
H49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
授業は講義形式で行う。尚,担当は2名の学外講師を含む 9名の教員で分担する。 |
科目ナンバー /The subject number |
M1-3-0148-I56 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
・講義内容には附属病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |