科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
障害者・障害児心理学 |
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時間割コード /Course Code |
6221000027 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部心理支援科学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
水/Wed 3 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
斉藤 まなぶ/SAITO MANABU |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門応用科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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斉藤 まなぶ/SAITO MANABU | 保健学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2~4 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 CP・DP 2 解決していく力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
障害者・障害児のライフサイクルを見通した心理社会的課題を理解することによって,生涯発達の視点から心理職支援に貢献できるようにな(見通す力)る。身体障害,知的障害及び精神障害の概要を調べ,クラスの前で発表し,質疑応答できるようになる(解決していく力)。 |
授業の概要 /Summary of the class |
身体障害,知的障害及び精神障害の概要では,身体障害の種別と知的障害についての基礎的な知識,精神障害の定義と分類について学習する。障害者・障害児の心理社会的課題及び必要な支援では,障害の基本的な捉え方,生物・心理・社会モデルを学習した上で,障害受容のプロセスと医療・教育・福祉における心理的支援の実際について概観する。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
【モジュール1 障害者の生涯発達】 第1回:障害者・障害児って誰? 障害の医療モデルと社会構成モデル,世界保健機関のICF, 生物・心理・社会モデルなどの様々な障害の枠組みについて学び,いったい障害者や障害児とは誰なのか,人のライフサイクルの中で,流動的な障害の概念を共感的に理解する。 授業前後の読書課題 1.上田敏(2005)『ICF(国際生活機能分類)の理解と活用―人が「生きること」「生きることの困難(障害)」をどうとらえるか』きょうされん 2.宮原資英(2007)障害者や高齢者の個性に適合した体育スポーツ:これからの実践と理論と研究の融合.リハビリテーションスポーツ, 第26号, pp. 14-19. 第2回:障害者・障害児の心理学は,一般心理学とどう違うの? 一般に心理学とは何か,それに対して,障害者・障害児心理学とは何か,両者の共通点と相違点について考察し,今後学んでゆく障害者・障害児の心理学の内容理解と目標設定を図る。 授業前後の読書課題 1.田倉さやか(2013)発達障害児のきょうだいへの支援─発達障害のある子の家族の理解と支援─.児童心理,67(18),148-153 第3回:幼年期の障害 幼年期にあらわれる障害の心理的特徴について学び,心理社会的支援の在り方について考察する。 授業前後の読書課題 1.田中農夫男 木村進(2009)第3部 障害者の生涯発達 幼年期の障害 第4回:特別支援教育 特別支援教育の背景と現状について学び,心理職ならではの支援の在り方について考察する。 授業前後の読書課題 1.田中農夫男 木村進(2009)第3部 障害者の生涯発達 特別支援教育 第5回:老年期の知的問題 認知機能の生涯発達について学び,老年期の知的問題に対して心理職ならではの支援の在り方について考察する。 授業前後の読書課題 1.田中農夫男 木村進(2009)第3部 障害者の生涯発達 老年期の知的問題 2.Moebs, I., Gee, S., Miyahara, M., Paton, H., & Croucher, M. (2017). Perceptions of a cognitive rehabilitation group by older people living with cognitive impairment and their caregivers: A qualitative interview study. Dementia, 16(4), 513-522. 第6回:老年期の行動障害 行動障害の生涯発達について学び,老年期の行動障害に対して心理職ならではの支援の在り方について考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第3部 障害者の生涯発達 老年期の行動障害 第7回:老年期の心理 老年期の認知的,心理社会的発達について学び,心理職ならではの支援の在り方について考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第3部 障害者の生涯発達 老年期の心理 【モジュール2:障害者への支援】 第8回:家族関係,家庭支援 障害児や障害者を取り巻くさまざまな家族の形態と関係の在り方について考え,心理職ならではの家庭支援の在り方について考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 家族関係,家庭支援 第9回:施設における援助 障害児や障害者が利用できるさまざまな施設について学び,心理職に就く者が施設でどのように貢献できるのかのかについて考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 施設における援助 第10回:心理療法 障害者支援の中で用いられるさまざまな心理療法の技法について学び,どのような状況でどの技法を用いるのが適切であるかを考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 心理療法 第11回:身体と心理の両面から機能回復・維持を図るリハビリテーション 障害者支援の中で用いられるさまざまな身体と心理のリハビリテーション技法について学び,心理職に就く者がどのような状況でどの技法を用いるのが適切であるかを考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 動作法と心理リハビリテーション 2.江南大学人間科学研究所(2012)「アートセラピーの現状と課題─アンケートとインタヴューから」文部科学省市立大学戦略的研究基盤形成支援事業調査報告書。http://www.konan-u.ac.jp/kihs/wp/wp-content/uploads/2012/04/p3report-1.pdf 第12回:障害者と生活の質(QOL) 治癒効果などを量的指標で判定する評価に対して,患者自身の主観的評価を重視する評価,すなわち,質的指標で判定することを重視する生活の質(QOL)について学び,心理職に就く者が障害者を支援してゆく上で,QOLの概念をどのように活かせるかを考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 障害者と生活の質(QOL) 第13回:就労と対人援助 障害者の生活支援や,社会生活の支援,就労支援などについて学び,心理職に就こうとする学生が障害者を含む対人援助を展開していくのに必要な土台を築くには,何が必要かを考察する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第2部 障害者への支援 就労と対人援助 【モジュール3 障害者の心理(学生のクラス発表)】 第14回:学生のクラス発表1 個々の学生が選んだ特定の障害もつ者の心理について発表する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第1部 障害者の心理 発表内容の障害の章 第15回:学生のクラス発表2 個々の学生が選んだ特定の障害もつ者の心理について発表する。 <授業前後の読書課題> 1.田中農夫男 木村進(2009)第1部 障害者の心理 発表内容の障害の章 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
①障害関する基本的モデルについて説明し,生涯発達の視点から障害支援の在り方について記述できる。 ②障害者へのさまざまな支援方法について記述し,心理職に就く者がどの技法をどのような状況で適用するかを説明することができる。 ③身体障害,知的障害及び精神障害についての基礎的な知識,精神障害の定義と分類を記述できる。 【評価の構成】 ①授業の予習復習に基づく参加状況(討論や発表の状況など)(20%) ②クラス発表(10%) ③オンライン・モジュールテスト(20%) ④期末試験(50%) |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
各授業の内容に応じて提示する。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
野島一彦・繁桝算男監修 柘植 雅義・石倉 健二・野口 和人・本田 秀夫編『公認心理師の基礎と実践⑬―障害者・障害児心理学』 |
参考文献 /bibliography |
田中農夫男 木村進(2009)『ライフサイクルからよむ障害者の心理と支援』福村出版 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
予習、復習にて知識を整理すること。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
オフィスアワー:毎週月15:00-16:00 ※事前にメールで申し込むこと |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
斉藤 まなぶ smanabu@hirosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A10:心理学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
I51:ブレインサイエンスおよびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
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実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
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授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義に加え、適宜、グループワークを行う。 |
科目ナンバー /The subject number |
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メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
担当教員は公認心理師の有資格者であり,精神医学臨床の実践経験に基づき,講義を行う。 本講義は基本的に対面授業を予定しているが、コロナウィルス感染症の感染状況等に応じて適宜、メディア授業に移行する可能性がある。その場合におけるメディア授業の媒体はMicrosoft Teamsを用いて行う。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |