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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2022/12/02 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
心理学研究法
時間割コード
/Course Code
6222000018
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
医学部心理支援科学科/
曜日コマ
/Day, Period
木/Thu 4
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
井上 直美/INOUE NAOMI
科目区分
/Course Group
専門教育科目 専門基礎科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
必修
授業形式
/Class Format
講義科目
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
井上 直美/INOUE NAOMI 保健学研究科/
難易度(レベル)
/Level
レベル2
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力      CP・DP 2 解決していく力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
〇 科学としての心理学の背景と基盤を理解する(見通す力)

〇 心理職の現場で直面する問題を解決する際に,科学的研究法や研究倫理の考え方を適用できるようになる(解決していく力)

〇 科学的知識を系統的に獲得する方法としての心理学的研究法の基礎を身に付け,心理職の現場で応用できるようになる(解決していく力)
授業の概要
/Summary of the class
〇 本講義では,心理学における科学的研究法,データを用いた実証的な思考方法,研究における倫理について学習する。

〇 心理学における科学的研究法では,信頼性と妥当性,再現性といった科学的な思考の基本から,実験的方法と観察的方法の種類について概説する。

〇 データを用いた実証的な思考方法では,相関関係と因果関係という実証データの基本的な考え方に加え,データの統計的記述について学習する。研究における倫理では,インフォームド・コンセント,研究不正,利益相反の考え方について学習する。

〇 基本的知識は教科書と講義から獲得するが,知識の現場に即した応用法については,事例研究やロールプレイなどの演習,さらに現役のゲスト講師などを招いて理解を深める。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
モジュール1 実証科学としての心理学

第1回:どうして,何のために心理学研究法を学ぶの?
心理学の歴史をひもときながら,こころの研究法の変遷を概観し,現代の心理支援科学専攻の
1年生が実証的科学としての心理学を学ぶ意義について議論する。そして,その意義を果たすに
は,前期の講義が終わるまでにどのような順序で何をどのように学んでゆくのが有効であるか,
講義や課題や評価について説明し,質疑に応じ,講義全体に対する共通理解を目指す。
授業前後の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第1章心理学のなりたち: 心理学史

第2回:こころについての一般の理解と,科学的理解とは,どう違うの?
一般の人々が日常生活で共通認識しているこころについての知識や理解と,学問的,科学的な
心理学によるこころの理解と知識との共通点と相違点について考察する。
授業前の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第2章 研究の準備: 心理学研究の基礎知識


第3回:こころを科学的に「つかむ」には?
これまでに確立された実験法,調査法,観察法,面接法などのこころの捉え方を概観し,それ
ぞれの方法の利点と限界点について議論する。
授業前の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第4章 研究の基礎:研究法概説
授業後の読書課題

第4回:こころを本当につかまえたかどうかを確かめるには?
測定されたこころに関するデータには,さまざまなバイアス,真実からの偏りが含まれている。
典型的なバイアスについて学び,バイアスとどのように向き合ってゆくかを議論する。
授業前の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第5章 研究の基礎: 人間を対象とする測定における諸問題

モジュール2 質的研究と量的研究の体験学習
第5回:第5回:質的研究と量的研究を倫理的に実施するには?
授業前後の読書課題
1.,今福輪太郎 理論的貢献ができる研究をデザインする 研究パラダイムの理解の重要性 医学教育 2019,50(1) 53―60.
https //www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan/50/1/50_053/_pdf
2.,大谷尚 質的研究とは何か YAKUGAKU ZASSHI 2017, 137(6) 653―658. https //www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/137/6/137_16-00224-1/_pdf
3.,三浦麻子(2017)第8章 研究倫理 研究者として「なすべきこと」


第6回:心理学を学ぶ動機と期待を質的に把握するには?
授業前後の読書課題
1.,寺下貴美 第 7 回 質的研究方法論~質的データを科学的に分析するために日本放射線技術学会雑誌2011, 413-417.
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/45662/3/terashita0608.pdf


第7回:質的研究の演習
授業前後の読書課題
1.,KATH MCNIFF質的データの視覚化 初期アイディアから分析的な洞察へ
http //www2.usaco.co.jp/shop/pages/Nvivo_Visualizations.aspx


第8回:第8回:心理学を学ぶ動機と期待を量的に把握するには?
授業前後の読書課題
1.,三浦麻子(2017)第6章 データの中⾝を知る 記述統計

第9回:第9回:量的研究の演習①
1.,三浦麻子(2017)第7章 データから対象を見通す 推測統計

第 10 回:第10回:量的研究の演習②
授業前後の読書課題
1.,三浦麻子(2017)第11章 研究成果の公表:心理学論文の書き方


モジュール3 研究倫理
第 11 回:どうして研究倫理を学ぶの?
研究倫理の歴史や基本的な考え方を学びながら,心理支援科学専攻の1年生が,なぜ研究者とし
て「なすべきこと」と「やってはいけないこと」の研究倫理を学ぶのか,その意義について議論
する。また,研究不正を犯すと生じる不利益が広く及ぼす影響や,不正に対する誘惑や葛藤に襲
われたときの対処法について考察する。
授業前後の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第8章 研究倫理:研究者として「なすべきこと」1節 エシックスの基
本的な考え
2. 三浦麻子(2017)第9章 研究倫理:研究者として「やってはいけないこと」1節 モラル
としての研究倫理

第 12 回:倫理的状況でなすべきこととは?
倫理的問題に遭遇したとき,なすべきことや,具体的な行動をとるのに必要な原則を学ぶ。
授業前後の読書課題
三浦麻子(2017)第8章 研究倫理:研究者として「なすべきこと」
2節 最小限のコストやリスク
3節 説明責任
4節 個人情報・データの保護

第 13 回:学生も含めた研究に関わる人がみんな守るルールと手続きとは?
研究者が従うべき規範と研究倫理を守るための規制やガイドライン,インフォームドコンセント,
利益相反,および倫理審査のプロセスについて学ぶ。
授業前後の読書課題
三浦麻子(2017)第8章 研究倫理:研究者として「なすべきこと」
5節 成文化されたエシックス
6節 倫理審査

第 14 回:研究法を知っていると,研究不正を防止できるか?
授業前後の読書課題
1. 三浦麻子(2017)第9章 研究倫理:研究者として「やってはいけないこと」
2節 研究者が陥るかもしれない「地獄」
3節 仮説の後づけ(HARKing)
4節 p 値ハッキング(p-hacking)
5節 蔓延する QRPs
2. 三浦麻子(2017)第 10 章 研究倫理 モラル違反を抑止するシステム
1節 研究結果の再現可能性

第 15 回:こころについて,学術的に倫理的に理解を深めていくには?
授業全体で学んだ研究法や研究倫理について概観し,今後,学生が大学内外で心理職現場や研
究に関わってゆく際に研究法や研究倫理に関する知識をどのように活用してゆくか考察する。
授業前後の読書課題
1.,三浦麻子(2017)終章 研究倫理︓よりよい心理学研究のために

成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
学生に対する評価
【評価の基準】
① 心理学における実証的研究法について,信頼性と妥当性,再現性といった科学的な思考の基本
から,相関関係と因果関係との違い,実験的方法と観察的方法の種類を説明することができる。
② データの統計的記述と,推計学の統計的推定と仮説検定について,それぞれどのような目的の
ために使われるのかを説明することができる。
③ 研究倫理に関する原理と,原理に基づくインフォームド・コンセント,研究不正,利益相反の
考え方説明することができる。
【評価の構成】
①授業の予習復習に基づく授業中の討論や発表などの状況(20%)
②中間試験(30%)
③オンライン・モジュールテスト(20%)
④期末試験(30%)
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
講義と演習科目は,1単位修得に必要な45時間のうち15時間を授業時間中に学修し,30時間を授業時間外で学修することが前提です。参考文献や授業中に提示する資料をもとに予習と復習に努めて下さい
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
三浦麻子 著(2017)『心理学ベーシック第1巻 なるほど! 心理学研究法』北大路書房
参考文献
/bibliography
・他各授業の内容に応じて提示する。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
特になし
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
初回のオリエンテーションで案内します
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
初回のオリエンテーションで案内します
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
A10:心理学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
該当なし
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
実務経験
地域志向科目
/Local intention subject
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義と演習
科目ナンバー
/The subject number
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
担当教員は心理学に関連する研究業績を有しており,その経験に基づき授業は行われる。本講義は基本的に対面授業を予定しているが、コロナウィルス感染症の感染状況等に応じて適宜、メディア授業に移行する可能性がある。その場合におけるメディア授業の媒体はMicrosoft Teamsを用いて行う。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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