科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
糖鎖工学 |
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時間割コード /Course Code |
8222000041 |
ターム・学期 /Term・Semester |
2022年度/Academic Year 後期 |
曜日コマ /Day, Period |
水/Wed 1 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
吉田 孝/YOSHIDA TAKASHI |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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吉田 孝/YOSHIDA TAKASHI | 農学生命科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
以下の項目について基礎的な素養を持つ(見通す力)。 〇基本的な単糖類の構造。 〇オリゴ糖、多糖類の命名法、名称と構造の関係。 〇健康食品等に活用されているオリゴ糖などの構造、機能、製法など。 〇糖タンパク質など複合糖質の糖鎖構造・分類など。 〇微生物やウイルスの感染と細胞表層糖鎖の関係。 |
授業の概要 /Summary of the class |
炭水化物といえば甘くて太る原因、などという誤った先入観が浸透しています。古くは砂糖、デンプンに始まった糖質化学は今や「分子認識における糖鎖の役割」を最新テーマとして微生物感染、血液型など膨大な関連領域に広がっています。本講義では基本的な糖質化学を始めとして、糖質の持つ様々な構造と機能、ならびに糖質に関連したタンパク質、酵素、さらに生命現象と糖鎖の係わりについて概説します。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
1. 糖質化学の基礎 命名法、異性体(1) 2. 単糖の構造と名称 異性体(2) さまざまな単糖(1) 3.さまざまな単糖(2)、甘味度、糖アルコールなど 4. オリゴ糖(1) さまざまなオリゴ糖(1) 5. オリゴ糖(2) さまざまなオリゴ糖(2) 糖転移反応とは? 6.オリゴ糖(3)虫歯と糖転移反応 7.オリゴ糖(4)お腹にやさしくない機能性オリゴ糖 8. 中間まとめと振り返り 9.多糖類(デンプンとセルロース) 10.植物・微生物の細胞壁多糖 ヘミセルース、ペクチン、キチン、ペプチドグリカン 11. 糖鎖を介した植物の生体防御 ファイトアレキシンと糖質エリシター 12. 複合糖質の世界(Teams双方向授業) 糖タンパク質とは? 糖ヌクレオチドと糖転移酵素 ABO型における「わずかでも大きな違い」 13. Asn結合型糖鎖と疾患 Ser・Thr結合型糖鎖について~ムチンとよだれの関係 レクチンが広げる出会いの世界・微生物感染と糖鎖・ウイルス感染と糖鎖 14.老いてはプロテオグリカンに従え・美と健康の硫酸化多糖(Teams双方向授業) 15. 後半まとめと振り返り(Teams双方向授業) (進行は授業内容の理解の程度に応じて多少変わることがあります。 ) (進行は授業内容の理解の程度に応じて多少変わることがあります。 ) |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
全体進行の半ば頃に前半のまとめ的な試験を行います。また、最後に後半分まとめ的な試験を行います。それらの平均点(60%)と、平常評価(毎回の授業で出される課題に対する回答(40%)を総合して評価とします(%は評価全体に対する割合を示します)。詳細については授業の中で説明します。 毎回の授業ではFormsにより出席と課題回答の回収を行います。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
【予習】糖質に関する基礎的な講義から授業は始まります、有機化学の基礎、生化学、酵素化学などの素養があると理解しやすい。具体的には 〇炭水化物の構造式がたくさん出てくる。単糖類の構造を学んだ事のある人は復習しておくと良い。 〇有機化学の基礎的な部分(異性体、化学結合など) 〇微生物や植物、動物の細胞構造(細胞内器官、細胞壁) 【復習】ノートを見直して、授業で扱われたキーワードなどをよく理解しておくこと。 〇授業では複雑な糖鎖構造が幾つも出てくるが、試験では糖質の構造について問うことが多い。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
〇扱う範囲が広いため特定の本を教科書とすることはありません。 〇各回の授業に用いる資料をTeamsで配布します。配布資料をWebやメール、その他の電子媒体を介して他者に配信することを固く禁止します。 |
参考文献 /bibliography |
〇参考書として以下の本を薦めます。 「糖鎖の科学入門」培風館(ISBN 4-563-04539-X) 「糖鎖科学への招待」三共出版(ISBN 978-4-7827-0519-3) 「糖質の科学と工学」講談社(ISBN 4-06-139783-4) 「糖鎖生物学入門」化学同人(ISBN 978-4759810356) 〇ヴォート「基礎生化学 5版」の炭水化物に関連した箇所を使うことがあります。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
〇この授業は内容的に、生化学Ⅰ・Ⅱ、応用微生物学、酵素化学、などに深く関連しています。 〇自分の手で字を書く、メモをとる行為から知的・積極的な姿勢が養われます。ノートをきちんと書く技術が求められます。 〇出席や課題などはFormsを用い、また、それらの配信・回収および授業連絡などにTeamsを利用する予定です。各自、自分の端末機器にTeams をアプリとしてインストールしておいてください。また、コロナウイルス感染予防のため遠隔授業に移行した場合は、Wifiなどのインターネット環境を整えておいてください。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
〇対面での質問・相談については金曜の13時から17時ころまでに来てください。 〇個別の質問と回答などにTeamsのchatを使うことをお奨めします。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
Eメールアドレス:ytakashi[at]hirosaki-u.ac.jp [at]を@に置き換えてください。 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
F38:農芸化学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
E37:生体分子化学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
G43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
〇対面による講義形式を基本とします。 〇授業の出席、課題のやり取りにFormsを使う予定です。Formsの配信、その他授業に関連した連絡、個別の質問と回答などにTeamsを使う予定です。 〇メディア授業に移行した場合はTeamsで実施します。 |
科目ナンバー /The subject number |
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メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
〇Teams を用いて授業に関連した連絡等を行うので、アプリをインストールしておいてください。 〇Teams への登録等については農生の教務担当へ問い合わせてください。 〇授業の録画は禁止します。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |