科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
医学・医療の世界-がんを知る- |
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時間割コード /Course Code |
1221100071 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
教養教育科目/ |
曜日コマ /Day, Period |
月/Mon 5 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
山田 勝也/YAMADA KATSUYA |
科目区分 /Course Group |
教養教育科目 人間・生命 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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土岐 力/TOKI TSUTOMU | 医学研究科/ |
青木 昌彦/AOKI MASAHIKO | 医学研究科/ |
二神 真行 | 医学研究科/ |
三上 達也 | 医学研究科/ |
鬼島 宏/KIJIMA HIROSHI | 医学研究科/ |
畠山 真吾 | 医学研究科/ |
石戸 圭之輔 | 医学研究科/ |
渡邉 純/WATANABE JUN | 保健学研究科/ |
大鹿 周佐/OHSHIKA SHUSA | 医学研究科/ |
山田 勝也/YAMADA KATSUYA | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○医学ならびにその近接領域についての学識を得ること ○上記学問の知識や技能に基づいて,医療を理解できるようになること |
授業の概要 /Summary of the class |
現在、日本人の二人に一人は、一生のうちに何らかのがんに罹患します。従って、皆さん自身もしくはご家族や親しい方がいつかがんに罹患する可能性は、極めて高いと考えなくてはならないでしょう。 そこで本講義は、臨床や研究の最前線で活躍されている弘前大学医学部附属病院、大学院医学研究科、保健学研究科の各専門家の先生方を講師にお迎えし、がんとは何か、また身体の様々な部位に発生するそれぞれのがんの特徴、経過、診断方法や診断基準、治療法などについて、それぞれご専門の立場からオムニバス形式でご紹介します。 様々な医療情報が今やネットを通じて自由に手に入る時代ですが、がんの医療や研究は日々進歩しており、分類や診断方法、治療方法も変化しています。従って、第一線の医療現場で中心となって活躍されている先生方の生の声を聞き、かつ自由に質問をぶつけられる本講義は、大変貴重な機会と言えるでしょう。先生方により考え方やご意見の相違もあるかもしれません。医学はヒトを対象とする自然科学であると考えると、ご意見の違いがあることは正常で健全なことです。皆さんは講義を自らがんや健康について考えるきっかけにしてください。 これまで何年もこの講義でみなさんの質疑応答の司会をしてきた経験から、みなさん一人一人が、それぞれ異なる非常に鋭い質問をお持ちであることがよくわかります。にもかかわらず、講義後に講師の先生が、何か質問ありますか?と尋ねても、手を上げる受講生はほとんどいません。本講義では例年、学部横断的にテーマごとにグループをつくり、共同して発表し、それを聞いた学生さんがその内容に対する質問をする、その質疑応答内容を採点していました。しかし、昨年度は、受講生の数が例年の倍近くとなり、さらにコロナの影響もあり学生の皆さん同士のコミュニケーションが難しく、これ以上この方式を続けることは困難と判断しました。 そこで、今年度は後述するように、方式を変えることにしました。 その際、まずみなさんにお願いしたいことは、本講義はただ講義を聞いているだけの方、全く質問をされない方は選択されないよう、講義に参加しないようにお願いしたいというということです。 それにより、がんについてどうしても知りたいという強いご興味をお持ちの受講生を中心とした、少人数で密度の高い講義を講師の先生方と共に実現できることを期待しています。 ヒトの身体は、多くの細胞から成り立っており、身体の部位により細胞の形や機能が異なります。また身体の細胞は違いに密接な繋がりをもっているため、理解することは容易ではありません。本講義はがんを題材としていますが、細胞の正常と異常について学ぶことは、複雑な人体の構造や機能に関する理解を深め、現在あるいは将来、ご自分やご家族の病気に対処していく上で、貴重な情報を得る機会となるでしょう。本講義が、これから様々な分野で活躍される皆さんの日常生活に役立つことを願ってやみません。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 4/11(月)山田 勝也(分子輸送学講座)オリエンテーション 第2回 4/18(月)青木 昌彦 (放射線科学講座) 画像によるがん診断 第3回 4/25(月)石戸 圭之輔 (消化器外科学講座) 消化器外科領域のがん 第4回 5/2(月)後藤 慎太郎 (病理生命科学講座) がんの病理診断各論 第5回 5/9(月)畠山 真吾(先進血液浄化療法学講座)がんは知れば知るほどわからない~泌尿器がんの診断・治療の実際~ 第6回 5/16(月)山田 勝也(分子輸送学講座)中間試験 第7回 5/23(月)渡邊 純 (保健学研究科生命科学領域) がんの病理診断総論 第8回 5/30(月) 青木 昌彦 (放射線科学講座) 放射線治療の最前線 第9回 6/6 (月) 後藤 慎太郎 (病理生命科学講座) がんの病理診断各論 第10回 6/13(月) 二神 真行(産科婦人科学講座) 外陰がん、膣がん、絨毛性疾患、子宮筋腫 第11回 6/20(月)三上 達也 (附属健康未来イノベーションセンター) 胃がんと大腸がんを知る-最新の内視鏡診断から治療まで 第12回 6/27(月)大鹿 周佐 (整形外科学講座) 骨・軟部腫瘍(肉腫について) 第13回 7/4(月)土岐 力 (小児科学講座) 白血病に関連して 第14回 7/11(月)渡邊 純 (保健学研究科生命科学領域) がんの病理診断総論 第15回 7/25(月) 山田 勝也 (分子輸送学講座) 期末試験 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
5月16日および7月25日の二日間、質疑応答による試験を行います。5/16日月曜日の講義時間内におよそ半数の受講者に質疑応答を行います。どなたに質問するかは事前に決めませんので、5/16日および7月25日のどちらの試験日にも、「全受講生」は「必ず」参加してください。残りの半数の受講生のみなさんには、7月25日に質疑応答を行います。診断書もしくは遅延証明書など正当な理由なく、いずれか片方でも欠席された場合は不可とします。 特に5月16日に質疑応答を済ませた受講生のみなさんは、7月25日にも出席しないと単位を出すことができませんので、注意してください。 他の受講生の質疑を聞くことが、試験の一部であると考えてください。受講生の数によりますが、一昨年までのように受講生が20人低度の場合は、教官の質問のみならず、他の受講生から、質問内容に対する質問をしてもらう可能性があります。 他の受講生からの質問に対する回答、そしてその質問自体も採点の判断に加える可能性があります。 質疑応答の内容は、講義内容に関し、受講生のみなさんが自ら調べた結果に基づく質問を、みなさん自身がおこないます。 その質問の内容について、講師から個別に一人一人質問を行い、自ら調べたものであるか、どの程度調べたものであるか、を質疑応答内容から判定します。 通常は良、特別によく調べられていることが明らかな場合は優、講義内容に則さない質問であったり、他の受講生と同じ質問で個人による独自の掘り下げがないと判断される場合、その他少し調べればすぐわかるような簡単な質問など、良とし得ない質問については可とします。5/16日および7月25日のどちらの試験日にも出席しており、かつ講義期間全体に対して出席数が充足していれば不可はつけません。 試験当日、正当な理由で出席できない場合には、必ず「事前に」山田(kyamada@hirosaki-u.ac.jpもしくは教室秘書の今井 imai-m@hirosaki-u.ac.jp)まで連絡し、後日すみやかに日時の明示された証明書を持参の上、質疑応答日について指示を受けてください。5月16日に質疑応答を受けた受講生で、7月25日に正当な理由なく欠席された場合は不可とします。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
Wikipediaでもよいのですので、ぜひ講義内容の予習を行ってから講義に臨んでください。もしWikipediaを読まれる場合、ぜひ左下のEnglish、を押して英語版に切替えてください。英語が読みにくければ自動翻訳も一つの方法です。同じ内容が何倍もかかれていることもすくなくありません。また、日本版は定義と例だけが書かれているのに対し、英語版はそこに至った歴史や参考文献が多く挙げられている場合もしばしばあります。全般的に、日本語だけでみているよりも、はるかによく概要を知ることができる場合が多いと思います。そしてできれば、医学部図書館に足を運んで、専門書に目を通してみてください。大学の図書館が他の図書館とどのように異なるかを感じとることができるでしょう。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
特定の教科書は使用しません。先生方から提供される講義内容を参考にしてください。 放射線科学講座 青木昌彦 消化器外科学講座 石戸圭之輔 病理生命科学講座 後藤慎太郎 先進血液浄化療法学講座 畠山真吾 保健学研究科生命科学領域 渡邊純 産科婦人科学講座 二神真行 附属健康未来イノベーションセンター 三上達也 整形外科学講座 大鹿周佐 小児科学講座 土岐力 分子輸送学講座 山田勝也 |
参考文献 /bibliography |
DVDブック NHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」(株)文芸春秋 発行 自分が興味をもったがん種に関する「取り扱い規約」「治療ガイドライン」および「診療ガイドライン」が参考になります。例えば婦人科がんであれば、日本産科婦人科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会・日本放射線腫瘍学会編「婦人科がん取り扱い規約」金原出版(株) など。医学部図書館にいってみて手に取ってみてください。そこで用語にわからない部分があれば、それを図書館で調べていく作業を繰り返し、どうしてもわからないところを講師の先生にぶつけてください。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
例年、本講義には医学部や保健学科のみならず、全学部から満遍なく学生さんが参加します。みなさんは興味をもったがんについてぜひとも自ら調べてください。講義の聴講だけではわからなかった知識が得られ、また疑問も生じるかもしれません。 皆さん自身やご家族、知り合いなどががんになった時に、あの時聞いておけばよかったと後悔しないように、講義の後、あるいは場合によっては最中でも構いませんので、どうぞ質問してください。それで機嫌を悪くされるような先生はこの講義には一人もおられないはずです。自信を持ってお薦めできる講師陣です。ぜひ勇気をもって質問してください。質問を聞くことも勉強になります。学部がちがうと質問内容もかなり違うことも実感すると思います。 そこで、各自、試験とは別に、疑問を全講義期間中に3回は講師の先生にぶつけることを目指してください。先生方はこの講義のためにわざわざ忙しい臨床の合間を縫って、前年からその日だけは臨床業務をやりくりして、ご講義に来てくださっています。質問をしないともしかすると退屈と感じる講義があったとしても、質問することで、同じ先生の同じ講義が、驚くほど生き生きと変化していく様子を体験してください。講義は、実はみなさん次第です。 繰り返しになりますが、留意点として、今年度は、ただ講義を聞いているだけの方、全く質問をされない方は、本講義をとらないよう、参加しないように強くお願いします。受講生が適切な人数であれば、とてもゴージャスな講義になると思います。 各講義を担当いただく先生方は、それぞれ専門領域のみならず、キャラクターも大きく異なります。選りすぐりの講師陣ですので、全講義がそれぞれ大変重要です。途中から参加されず、できる限り一回目から通しで全部お聞きください。通しで全部お聞きいただくことで知識も疑問も変わっていくと思います。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
講師の先生方は、皆さんからの高度な質問ばかりでなく、極めて初歩的な質問も待っています。 具体的に、一昨年は、ところで細胞って身体のどこにあるのですか?という質問もありました。特に生物学を高校でとっていなかった学生さんは、この講義こそ、中学高校レベルと思うような素朴な質問をしてください。 ある学生さんは、がんの定義はなんですか?と質問しましたら、その講師の先生は、がんの定義は先生によって違うから、エキスパートパネルというものも行われている、と答えられました。そうしたことを知る機会でもあります。 一人の初歩的な質問は、実は多くの学生さんが共通に感じている疑問である場合が少なくありません。徹底的に聞いてください。質問しても怒られない、大学というところは、ばかな質問をしてもいいんだ、ということをぜひ知ってください。素人のばかな質問は深い問題をついている場合もすくなくありません。講義の後で、講師の先生から、学生さん、すごいですね!と言われたことが何度もあります。みなさんも講師の先生方に素朴な質問をぶつけてください。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
山田勝也 kyamada[at]hirosaki-u.ac.jp [at]を@に置き換えてください。 HPアドレス http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~transport/index.html |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
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学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
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学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
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実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
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地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
「医学・医療の世界-がんを知る-」 オムニバス形式 放射線科学講座 青木昌彦 消化器外科学講座 石戸圭之輔 病理生命科学講座 後藤慎太郎 先進血液浄化療法学講座 畠山真吾 保健学研究科生命科学領域 渡邊純 産科婦人科学講座 二神真行 附属健康未来イノベーションセンター 三上達也 整形外科学講座 大鹿周佐 小児科学講座 土岐力 分子輸送学講座 山田勝也 がんの診断や治療、研究に第一線で活躍されている弘前大学の各科の先生方に、それぞれご専門のがんに関して、講義をしていただきます。 本講義は、受講生のみなさんが、講義内容について、積極的に講師の先生方に質問することを重視し、受講生と選りすぐりの講師陣の先生が、共に作り上げる講義を目指しています。 |
科目ナンバー /The subject number |
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メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |