科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
植物遺伝資源栽培特論/Advanced Lecture on Cultivation of Plant genetic resources |
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時間割コード /Course Code |
C221000023 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
他 |
開講区分 /Semester offered |
集中 |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
勝川 健三/KATSUKAWA KENZO |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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勝川 健三/KATSUKAWA KENZO | 教育学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
A1,C1 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
全ての植物は潜在的な遺伝資源であるが、特に自生植物においては絶滅してしまってからでは活用のしようもない。本論では植物遺伝資源の活用に必須である栽培化についてその背景と必要な理論・技術について理解を深めるとともに、植物遺伝資源の保全および活用について自ら考え、理解を深めることを目標とする。 |
授業の概要 /Summary of the class |
植物遺伝資源が人類の生存にどのような役割を演じているのか、また人類にどのような関わり合いをもっているのか、育種学・民族植物学の観点から概説するとともに、その活用に必須である栽培化について栽培学・園芸科学の観点から概説する。また現地に赴いて現場で講義することによって、絶滅の危機に瀕する野生植物(潜在的遺伝資源)の現状を理解、保全と活用、とくに生息域内外保全のあり方について考察する。座学は、履修生による発表形式とし、その後履修生及び教員のディスカッションを行う。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回:オリエンテーション 講義の目的の確認と、15回の授業内容の確認、授業の形式について確認をする。 第2回:植物遺伝資源の重要性 遺伝資源がなければ、文明の勃興はみられなかった。人類にとって遺伝資源がいかに重要であるか―これまでも、そしてこれからも―考える。 第3回:野生から栽培へ―栽培型への転換― 野生型と栽培型の差異を述べ、どのような形質変化が栽培化に寄与したのか考える。また栽培とはつまるところなになのか、その本質を考える。 第4回:栽培植物の起源 栽培植物の起源に関与した祖先種究明の必要性、およびHarlanらが提唱した「遺伝子給源分類体系」について、主要禾穀類を例示して考える。 第5回:栽培植物の起源地 栽培植物の起源地を決定したVavilov の植物地理的微分法・遺伝子中心説について考える。 第6回:栽培植物の伝播と分布 中近東・アジアにおけるパンコムギ、また地中海沿岸から中東、中央アジアを経て、東方の中国、そして日本に伝播したダイコンを例示して、それらの伝播と分布について考える。 第7回:栽培植物の日本への伝来・導入および伝播 栽培植物の日本への伝播を、イネを中心に考える。 第8回:品種の画一化とその危険性 栽培植物のモノカルチャー化や遺伝的画一化は、利点もある反面、危険とも隣り合わせである。古くは1840年のアイルランドのジャガイモ疫病、近年ではGM作物を例示し、遺伝的画一化の利点と危険性について考える。 第9回:植物遺伝資源の探索・収集 欧米諸国のプラントハンティングの時代から植物遺伝資源の探索・収集は行われてきた。現代の植物遺伝資源の探索・収集のあり方について、生物多様性条約を紐解きながら考える。 第10回:植物遺伝資源の導入 元来育種の重要な手段として行われてきた植物遺伝資源の導入について概説するほか、その導入および保存のあり方を、生物多様性条約・植物防疫体制の観点から考える。 第11回:植物遺伝資源の評価と保存 植物遺伝資源の評価のあり方について、同定、特性調査、情報の標準化について述べるほか、遺伝資源の保存方法について考える。 第12-14回:地域の植物遺伝資源の保全のあり方 白神自然観察園に赴き、全ての植物は潜在的な植物遺伝資源であることを理解するほか、生息域内外保全について考える。 第15回: 総合討論 本授業の学びを総括、地域の植物遺伝資源の保全と活用のあり方について議論する。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
実習(第12回~第14回)レポート(30%) 総合討論(20%) 期末レポート(50%) 実習レポート及び総合討論の内容では、絶滅の危機に瀕する野生植物(潜在的遺伝資源)の現状を理解、保全と活用、特に生息域内外保全のあり方について理解しているかを中心に評価する。 期末レポートの内容では、植物遺伝資源の活用に必須である栽培化の必要性について理解ができているか、また植物遺伝資源の保全及び活用について自ら考えることができているかを中心に評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
予習復習として、発表のための自宅学習、発表用資料作成(レジュメ,パワーポイント)を行います。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
資料は適宜配布する。 |
参考文献 /bibliography |
田中正武・鳥山国土・芦澤正和著(1989)『植物遺伝資源入門』技報堂出版 C.Mコットン(著)、木俣美樹男・石川裕子(訳)(2004)『民族植物学』八坂書房 森田茂紀・大門弘幸・阿部淳 編著(2006)『栽培学』朝倉書店 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
履修を希望する学生は,4月中にメールでアポイントメントを取ったうえで,ガイダンスに参加してください。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
事前にメールにてアポイントメントを取ってください。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
kenzo_k#hirosaki-u.ac.jp(#を@に変更してください) |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
F39:生産環境農学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
・第2回から第11回、第15回は、履修生による発表形式とする。 ・第12回から第14回は、現地に赴いての講義・演習となる。 ・メディア授業に移行した場合は、Teamsを活用した双方向授業となります。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-2310-F39 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
特になし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |