科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
農業経営学特論/Advanced Lecture on Farm Management |
---|---|
時間割コード /Course Code |
C221000034 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
火 5 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
吉仲 怜/YOSHINAKA SATOSHI |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
|
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
吉仲 怜/YOSHINAKA SATOSHI | 農学生命科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
---|---|
対応するDP /DP |
C1 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
現代の農業経営体が抱える諸問題の把握や経営活動の分析をつうじて,農業経営のマネジメントや評価を行うための知識を習得する。 経営計画法など具体的な分析方法を用いて,実践的な調査に資する知見を習得する。 |
授業の概要 /Summary of the class |
現代農業経営学に関わる基礎と応用を学ぶ。基礎編では,講義形式で行い,農業経営を理解するのに必須の知識・理論を修得する。続いて応用編では,農業経営を把握・分析するための実践的な調査手法と研究方法を修得する。 主な内容は,日本農業の経営環境,農業者が抱える課題,農業経営のマネジメントなど基礎的なものから始まり,農業経営調査・分析の手法へと応用的・実践的なものへと展開する。 なお,事前に紹介する一般経営学,農業経営学に関連する学術書および論文を配布し,毎週1名程度を原則として,受講者が報告する。報告者は,担当部分の要約および論点を報告する。報告者の用意した資料をもとに議論を行う。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回:農家と農業経営-ガイダンス- 日本農業の担い手の現状を統計的に確認する。また,外部環境変化(農業政策,国際関係,国内社会経済環境)への対応の重要性について踏まえながら,本講義の視座を示す。 第2回:農業経営の要素①-農業経営の三要素・労働力問題- 農業経営を運営するに必要な3要素(労働力・土地・資本)に即して,それらの基本的な役割と論点を提示する。また,それらに対する現在の農政上のトピックを概説する。3回に分けて実施し,初回は労働力問題に焦点を当てて現状と課題を整理する。 第3回:農業経営の要素②-農地問題- 戦後日本がたどった農地政策とその成果と課題について解説する。また,異業種参入のように農業経営に参画する事業体が多様化している実態とその背景について考える。 第4回:農業経営の要素③-資本問題- 地域金融機関の農業支援にみるように,資本調達のルートや方法は多様化している。これからの農業経営体の展開を左右する,これら外部環境変化の実態について解説する。 第5回:農業経営における情報の重要性と対応-経営戦略- 現代農業経営では内部環境と外部環境の把握を通じた戦略的な意思決定が求められる。特に既存の経営戦略理論に基づきながら,農業経営における適用を検討する。また,特に重要性が高い販売対応の実態について,先進事例分析を基に考える。 第6回:農業経営の規模問題-収穫逓減の法則と規模の経済性- 農業経営規模の拡大過程における変動費と固定費の関係性について理論的な解説を行う。また,これらに影響を及ぼしうる技術革新に関する近年のトピックを紹介する。 第7回:農業経営複合化の理論-農業経営における水平的多角化- 農業経営における適正規模と複合化の関係性について説明した上で,経営単一化と複合化双方のメリット・デメリットに即して農業経営の組織編成について検討する。 第8回:異業種連携と農業経営の6次産業化-農業経営における垂直的多角化- コラボレーション理論やクラスター理論に基づきながら農業経営と外部組織との協力や,農業経営体自身の垂直的統合戦略(いわゆる6次産業化)の実態を整理する。また,双方のメリット・デメリットや意義と課題について考える。 第9回:農業経営における経営計画手法-経営目標の設定と線形計画法- 農業経営シミュレーションの方法として一般的な試算計画法,線形計画法について解説する。また,実際に演習する。 第10回:農業経営分析に必要な計数管理①-農業簿記の基礎- 農業経営の高度化に伴う財務管理の重要性について説明するとともに,初学者に対応した農業経営に必要な簿記の基礎的な解説を行う。 第11回:農業経営分析に必要な計数管理②-財務諸表分析- 基本的な財務指標について説明した後に,具体的な実例を用いながら農業経営における財務諸表分析を実習する。 第12回:農業経営の法人化と組織化-法人化の意義と方法- 農業経営法人化による税務上・労務管理のメリット・デメリットについて考える。また,法人化に向けた家族労働力間の合意形成における問題点や法人化の方法について解説する。 第13回:農業経営の集団化と論点-集落営農組織の形成- 地域農業の維持機能としての集落営農組織の実態と課題について考える。 第14回:中山間地域問題と農村資源保全-日本型直接支払制度- 地域における農村資源管理と農業経営のあり方について考える。日本型直接支払制度として設計された中山間地域直接支払と多面的機能支払に焦点を当て,これらの運用実態や課題について解説する。 第15回:農業経営と地域農業マネジメント-まとめ- 農業経営者には私経済側面と公的側面の二面より地域農業の担い手としての確立が求められる。これまでのまとめを踏まえつつ,今後の地域農業の担い手のあり方について,演習を交えながら検討していく。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
毎回の授業の最後に取り組む小レポート(30%),参加者による報告(40%),レポート(30%)により評価する。 小レポートでは,現状における日本の農家や農業経営体の問題状況を把握し整理することができる能力を評価する。 参加者による報告では,それぞれの専門性を活かした農業経営課題の改善策を提案できる能力を中心に評価する。 レポートでは,上記の問題状況の把握や農業経営課題の改善策の提案が,論理的に説明がなされているかについての理解度を中心に評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
授業中に指示をする。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
授業中に適宜資料を配付する。 |
参考文献 /bibliography |
授業中に適宜資料を配付する。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
なし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
月曜日 10時20分から11時50分 又は 月曜日 12時50分から14時20分 なお,この時間帯以外での面会を希望する場合は,事前に連絡すること。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
s-yoshi■hirosaki-u.ac.jp *■を@に変えて入力 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
F41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
通常の講義形式です。 配布した資料に基づき、パワーポイントを用いた講義形式で行います。また関連する論文を提示し、内容について議論するゼミ形式を、授業の中に一部取り入れて実施します。 また、メディア授業に移行した場合は、Teamsを用います。 小テストはMoodleで行います。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-2327-F41 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
効果的な講義運営のために、受講を希望する方はメール等で予めご相談ください。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |