科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
開講科目名 /Course |
国際フードビジネス特論/Advanced Lecture on Global Agro-food Industries and Agriculture |
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時間割コード /Course Code |
C222000029 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
他 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
担当教員 |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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担当教員 | 地域共創科学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
A1,C1 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
現在の国際的な農業・食料問題を多角的に把握し,世界史的な農業問題の成立と資本主義システムの発展との関連で説明できる。 |
授業の概要 /Summary of the class |
2006年に始まる国際市場における穀物価格高騰をきっかけとして露呈した,現在の国際的な食料・農業問題の現象を把握する。特に、①ランドグラブ,②バイオ燃料政策,③自由貿易制度といった側面から検討する。それら問題の背景として④世界史的な農業問題の成立を学び、⑤歴史的な資本主義システムの発展と現在の問題の関連について学習する。同時に,問題への対応の動きとして⑥食料主権の主張を検討し、⑦環境保全型農業への転換の可能性を取り扱う。受講者は事前にテキストの読解と、授業内での発表・討論における発言が求められる。討論を通じて,問題理解を深める。テキストは英文だが,討論は日本語で行う。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回:授業の進め方と役割分担,テキストの概観 2008年に生じた大飢饉(The Great Hunger of 2008)の発生の経緯とその背景を確認する。 第2回:Agriculture and Food in Crisis: An Overview テキストで論じられている「農業と食料の危機」とは何かを確認する。「危機」の背景を構成する具体的トピックスとしては、食料・農業関連産業の利潤追求、現行の「自由貿易」制度、多国籍企業の活動、遺伝子組み換え作物、ランドグラブ、移民、気候変動が指摘される。 第3回: Food Wars 2008年に生じた世界的大飢饉(The Great Hunger of 2008)の発生の経緯とその背景を確認する。 第4回:The World Food Crisis in Historical Perspective 歴史的観点から現在の世界的食糧危機を位置づける。 第5回: Sub-Saharan Africa’s Vanishing Peasantries and the Specter of a Global Food Crisis アフリカにおける2008年の大飢饉の経緯を確認する。飢饉の背景としてサブサハラ地帯における小農民の消失を検討する。 第6回:Origins of the Food Crisis in India インドにおける2008年の大飢饉の経緯と背景を確認する。 第7回: Free Trade in Agriculture 農産物における自由貿易体制と2008年の大飢饉の関連を考察する。 第8回:Biofuels and the Global Food Crisis アメリカ合衆国およびヨーロッパにおけるバイオ燃料政策と2008年代飢饉の関連を考察する。 第9回:The New Owners: Corporate Investors and the Control of Overseas Farmland 2008年以降の各国における海外企業からの農業投資と農地流出の状況を確認する。 第10回:The Globalization of Agribusiness and Developing World Food System 発展途上国における農業食料関連多国籍企業の2008年までの活動を確認する。 第11回:Understannding The Agrifood Crisis 第1回から第10回までで学んだ食糧危機についてレポートをまとめる。 第12回:Discussion on the Agrifood Crisis 第11回でまとめたレポートをもとに討論をおこなう。 第13回: Fixing Our Global Food System: Food Sovereignty and Redistributive Land Reform 食料主権と農地改革という視点から、現在のアグロフードシステムのオルタナティブを考察する。 第14回:From Food Crisis to Food Sovereignty 食糧危機を克服する手段としての食料主権を考察する。 第15回:Reducing Energy Inputs in the Agricultural Production System 環境保全時代の新しい農業のあり方としてエネルギー投入削減の重要性・可能性を考察する。 第16回:Can Ecological Agriculture Feed Nine Billion People? 持続可能な農業とは何か、持続可能な農業が世界人口を養えるのかを考察する。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
各回への準備状況50%及び参加度50%によって評価する。レポート提出は準備状況の評価に含める。参加度は,現在の国際的な食料・農業問題の現象の把握度合い,現象を世界史的な農業問題の成立および資本主義システムの発展との関わりで説明できるかを評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
予習として,テキスト(英文)を読み,その主張,論理構成について発表・討論準備をおこなっておく。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
F Magdoff and B Tokar(2010 )『Agriculture and Food in Crisis』 Monthly Review Press |
参考文献 /bibliography |
F・マグドフ,J・B・フォスター,F・Hバトル編,中野一新監訳(2004)『利潤への渇望』大月書店 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
上記の参考文献を読んでおくこと。 テキストは各自入手のこと。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
授業時間内に質問・疑義を受け付ける時間を確保する。また電子メールによる質問は随時受け付ける.授業時間外で対面での質問を希望する場合は、電子メールで日時調整しておこなうので、メールで連絡して下さい。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
担当教員が決まり次第お知らせする。 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
F41:社会経済農学、農業工学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
発表・討論形式での授業を行う。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-2325-F41 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
なし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |