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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/09/27 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
音楽科教育学特論I/Advanced Studies in Music Education I
時間割コード
/Course Code
P231000023
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
教育学研究科/
曜日コマ
/Day, Period
水 3
開講区分
/Semester offered
前期/first semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
清水 稔/SHIMIZU MINORU
科目区分
/Course Group
大学院(専門職学位課程) 発展科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
授業形式
/Class Format
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
今田 匡彦/IMADA TADAHIKO 教育学部/
杉原 かおり/SUGIHARA KAORI 教育学部/
朝山 奈津子/ASAYAMA NATSUKO 教育学部/
清水 稔/SHIMIZU MINORU 教育学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル5
対応するDP
/DP
DP1,DP3
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
【学部卒院生の到達目標】
〇音楽教育の思想及び教育法について理論的に理解するとともに、カリキュラムの構築及び授業をめぐる課題や現代的動向について、今後の教職経験を見据えながら考察することができること

【現職教員院生の到達目標】
〇音楽教育の思想及び教育法について理論的に理解するとともに、カリキュラムの構築及び授業をめぐる課題や現代的動向について、自らの教職経験を踏まえながら考察することができること
授業の概要
/Summary of the class
カリキュラムの構築及び授業実践における理論及び教育法を実践や事例を交えながら深めるとともに、現代における音楽教育の課題とその解決法について考察していく。我が国及び諸外国の様々な実践や事例についても適宜取り上げつつ、現代の課題とその解決法について議論する。研究者教員と実務家教員によって理論的な理解を図りながら、実践や事例の考察を通して演習を進めていくこととする。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回:オリエンテーション
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
音楽教育の諸問題に関する基本的理解を図るとともに、講義全体の内容を通観し、受講生の課題意識を深める。また、授業の進め方についての共通理解を図る。

第2回:音楽教育の歴史~明治期における西洋音楽の流入と現在との関連性~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
明治期における伊澤修二とメーソンによる音楽教育の歴史的展開についての当時の資料をもとに基本的理解を図り、今日の音楽教育との関連について考察することで、その問題点と今後の展望について学ぶ。

第3回:戦後の音楽教育と歴史的展開について(1)~創作領域と創造的音楽学習を中心に~ (担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
戦後の音楽教育について、創作教育の歴史を中心にその歴史的展開の概要を把握する。また、諸井三郎をはじめとする背景にあった理念や思想について理解を深め、現在の音楽教育との関連について考察する。

第4回:戦後の音楽教育と歴史的展開について(2)~「音楽づくり」について~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
我が国への創造的音楽学習の導入と、その背景、ペインター、アストンの理論と実践への理解を深めるとともに、我が国での実践事例における課題と今後の展望について考察する。

第5回:音楽教育の思想と構造(1)~構成主義と要素主義~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
第6次学習指導要領以降の「音楽づくり」の展開について、理念及び実践の相違点について文献をもとに理解を深め、現在の課題と創作教育の今後の展望について考察する。

第6回:音楽教育の思想と構造(2)~コダーイメソッドと唱法~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
コダーイメソッド及びゴードンシステムにおける内的聴覚に基づく音楽教育法の理論と実践について文献と事例研究をもとに理解を深めるとともに、唱法についての課題と今後の展望について考察する。

第7回:カリキュラムの編成(1)~新学習指導要領におけるカリキュラム・マネジメントの理念と実際~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
新学習指導要領の改訂における社会的な背景と理念について理解を深める。また、その根幹である「生きる力」をキーワードに、哲学的な視点から考察することで、今後の展望について議論する。

第8回:カリキュラムの編成(2)~パフォーマンス評価とルーブリック~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
「生きる力」をキーワードに、哲学的な視点から考察することで、音楽教育における評価の理論と方法について考察し、今後の展望について議論する。

第9回:音楽教育における情報リテラシー
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
教材の作成や情報の保護、公開等における諸問題について理解を深めるとともに、課題が生じた場合の適切な対処法や情報の扱い方について学ぶ。

第10回:音楽教育における生徒指導と道徳
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
現代思想の観点から音楽を読み解くことで、倫理的視点から道徳と音楽の関係、および音楽教育における生徒指導の在り方について考察をする。

第11回:部活動と社会教育における音楽教育
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
倫理的視点から、生徒指導の問題も含めて部活動の在り方について、その課題と今後の展望について議論をする。

第12回:部活動と社会教育における音楽教育
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
生涯教育の視点から部活動と社会教育を捉えることで、現在の課題を把握するとともに、諸外国の現状も踏まえながら、今後の展望について議論する。

第13回:音楽教育の今日的課題(1)~インクルーシヴ教育~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
インクルーシヴ教育の視点から音楽教育を捉えるとともに、事例をもとにその理念と方法について考察し、今後の展望について議論する。

第14回:音楽教育の今日的課題(2)~ICT教育~
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
現代社会における音楽メディアの現状について理解を深め、授業での事例をもとに議論することで、Socity5.0の音楽教育における意義と課題について考察する。

第15回:新しい音楽教育の展望
(担当:清水 稔・杉原かおり・今田匡彦・朝山奈津子)
これまでの議論と考察を踏まえて今後の日本における音楽教育の在り方について考察をまとめる。

成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
【評価の基準】
音楽教育の歴史及び理論的背景について哲学的・倫理的視点を交えながら理解することができる。
今日の学習指導要領と学校教育の事例について、理論的に考察することができる。
今後の音楽教育について創造的に展望を持つことができる。

【評価の構成】
各演習におけるレポートなどの成果物(60%)
模擬授業の演習(20%)
討論への参加状況など(20%)

予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
事前に参考文献の該当箇所の要約(翻訳も含む)を行ったうえで質問や論点を挙げること。また、授業後に議論の内容も含めてテーマについての考察をまとめる。



教材・教科書
/The teaching materials, textbook
初等科音楽教育研究会編(2018)『初等科音楽教育法』音楽之友社
中等科音楽教育研究会編(2011)『中等科音楽教育法』音楽之友社

参考文献
/bibliography
今田匡彦(2015)『哲学音楽論』恒星社厚生閣
木村 敏(1982)『時間と自己』中央公論新社
中村雄二郎(1992)『臨床の知とは何か』岩波新書
井筒俊彦(1991)『意識と本質』岩波文庫
R.マリー・シェーファー(2006)『世界の調律』平凡社
R.マリー・シェーファー(2006)『音探しの本』春秋社
内田良(2017)『ブラック部活動』東洋館出版社
Mihaly Csikszentmihaly(1997) Finding Flow. Basic Books.
Edwin E. Gordon (2003) Learning Sequences in Music. GIA publications,inc.
Katanina Forrai(1998)Music in Preschool. Sound Thinking in Australia.
他、関連する音楽教育学及び芸術学の論文
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
毎時間の予習と復習をした上で、課題に対する問題意識をもって授業に臨む姿勢が求められる。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
オフィスアワーかメールで窓口となる教員が受け付けた後に回答をする。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
m-shimizu「A」hirosaki-u.ac.jp ※「A」は@のことです。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
A09:教育学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
A01:思想,芸術およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
A08:社会学およびその関連分野
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義と演習を関連させながら実施する。また特定の課題について議論をしながら考察を深める。
科目ナンバー
/The subject number
GP-5-3605-A09
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
受講する学生と適宜相談をしながら研究主題とも関連するように内容の詳細を決めていきます。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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