科目一覧へ戻る | 2023/09/27 現在 |
開講科目名 /Course |
複合災害を考える/Lecture on complex disaster |
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時間割コード /Course Code |
C232000018 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
金 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
片岡 俊一/KATAOKA SHUNICHI |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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赤田 尚史/AKATA NAOFUMI | 被ばく医療総合研究所/ |
菊池 和貴/KIKUCHI KAZUTAKA | 被ばく医療総合研究所/ |
三浦 富智/MIURA TOMISATO | 被ばく医療総合研究所/ |
伊藤 勝博/ITO KATSUHIRO | 医学研究科/ |
片岡 俊一/KATAOKA SHUNICHI | 理工学研究科/ |
辻口 貴清/TSUJIGUCHI TAKAKIYO | 保健学研究科/ |
大森 康孝/OMORI YASUTAKA | 被ばく医療総合研究所/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
地域社会の未来について,専門的・俯瞰的知識を用いて,より良い在り方を構想できる力を修得します(A1) 多様なステークホルダーの意見などを総合しながら,地域に密着した政策や計画を立案することで新たな価値を創造(共創)できる力と,その効果を多面的に評価できる力を修得します(B3) |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
本授業では,東日本大震災を題材に,以下の項目を理解します. ○地震災害の概要 ○原子力災害の概要 ○災害医療および感染症災害の概要 これをもとに,将来の災害軽減にどのように対処するのかを考えるきっかけを与えます。 |
授業の概要 /Summary of the class |
我が国では南海トラフや日本海溝に沿って発生するマグニチュード9を超える地震の発生を前提とした被害想定がなされています。一方で,新型コロナウイルス感染症のパンデミックは収まらず,災害が発生した際には感染症対策を含めた対応が必要とされています.加えて,現在の社会は経済規模が大きく相互依存の程度は非常に深くなっていることから,今後の災害は規模が容易に拡大し複合的になると考えられ,その対処を考える必要があります。 複合災害の一例として,平成23年(2011年)の東日本大震災が挙げられます。東日本大震災では,地震の発生による大規模な津波の被害,これに伴う福島第一原子力発電所事故による原子力災害が発生しました。弘前大学が立地する青森県には,多くの原子力関連施設があり,今後の地震対応については,東日本大震災時に学ぶ意義は深いと考えられます。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 ガイダンス(片岡) この授業の位置づけおよび授業の進め方,評価の仕方を説明する 第2回 地震災害の発生メカニズム (片岡) 自然災害の構成を説明した後に,地震の発生を説明し,それがどのように被害に繋がって行くのかを説明する.キーワード:相互依存,ライフライン,災害連関 第3回 地震対策の一般論 (片岡) 以降の東日本大震災の対応の理解を助けるために,地震災害軽減のために取られてきた施策を事前,最中,事後に分けて説明する.キーワード:災害の主体(自助,共助,公助) 第4回 2011年東北地方太平洋沖地震の特徴 (片岡) 東日本大震災を引き起こした2011年東北地方太平洋沖地震の特徴を地震,地震動,津波ごとに説明する. 第5回 東日本大震災の際の福島県の状況 (片岡) 東日本大震災の際の福島県の被害状況を各種資料および画像,動画などで説明する. 第6回 青森県で想定されている地震被害 (片岡) まず地震被害の一般的な想定方法を説明し,ついで令和4年度に青森県が公表した被害を説明する.最後に,被害軽減のためになすことを説明する. 第7回 災害医療の基礎(一般災害) (伊藤・辻口) 東日本大震災の際の対応状況を理解するために,災害時の医療体制について,一般災害を対象に説明する. 第8回 災害医療の基礎(原子力災害) (伊藤・辻口) 原子力災害時の医療対応の特殊性を説明する. 第9回 東日本大震災の災害医療 (伊藤) 東日本大震災の際の災害医療の状況をまず大局的に説明し,ついで弘前大学の災害支援について説明する. 第10回 これからの災害医療-感染症対策,低体温症対応 (伊藤) 新型コロナウイルスに代表される感染症蔓延下での災害医療の実施方法を解説する.また,北日本では避難時の低体温症が問題となることから,これについても解説する 第11回 福島から学ぶ原子力災害1. 放射能汚染と環境測定(赤田・大森) 原子力災害発生時には様々な放射性物質が環境中に放出されることが予想されるため,緊急時の環境計測手法について解説する. 第12回 福島から学ぶ原子力災害2. 放射線被ばくの生物影響(三浦) 原爆被爆者及び被爆二世の疫学調査から得られた健康影響に関する知見や生物学的影響を解析するための各種手法を解説する。 第13回 福島から学ぶ原子力災害3. 放射線被ばくの環境動態(赤田) 事故により放出された放射性物質による外部被ばく及び内部被ばくの状況と放射性物質の環境動態について解説する. 第14回 福島から学ぶ原子力災害4. 放射線リスクコミュニケーション(赤田・菊池) 放射線リスクコミュニケーションについて,その基本と現場対応について学ぶ. 第15回 まとめ(片岡) 授業全体をまとめ,課題の説明を行う. |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
成績評価はレポートとする。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
予習すべき内容については,ガイダンス時点で説明します. 復習事項については,各授業の際に指示します. |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
特に指定されません. |
参考文献 /bibliography |
各授業の際に指示します. |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
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授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
授業全体については,片岡まで問い合わせてください. 授業内容については,担当教員に問い合わせてください. |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
片岡のEメールアドレスは,kataoka 「あっとまーく」 hirosaki-u.ac.jp です. |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
Z95:学際・新領域 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
C25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
I58:社会医学、看護学およびその関連分野 |
地域志向科目 /Local intention subject |
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授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義形式で行います |
科目ナンバー /The subject number |
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メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |