科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
音楽学Ⅱ/Musicology Ⅱ |
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時間割コード /Course Code |
3242240032 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
教育学部/ |
曜日コマ /Day, Period |
水/Wed 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
朝山 奈津子/ASAYAMA NATSUKO |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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授業形式 /Class Format |
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メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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朝山 奈津子/ASAYAMA NATSUKO | 教育学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2~3 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 2 解決していく力 CP・DP 3 学び続ける力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○音楽に関する専門的な情報を整理し、人に判りやすく伝えることができる(解決する力) ○音楽に関する専門的な情報のリテラシーを身につける(学び続ける力) |
授業の概要 /Summary of the class |
現在の音楽教育にも深く関わる「文部省唱歌」と「童謡」の成立過程と音楽的特徴について、専門の文献の講読を行います。 なお、授業の到達目標として次のことを求めます。 ・音楽に関する専門的な情報を整理し、人に判りやすく伝えることができる =>さまざまな音楽における特殊な記号や固有の慣習を踏まえて資料の内容を理解できる =>楽譜、録音、録画、写真などの資料を適切に用いて説明ができる ・音楽に関する専門的な情報のリテラシーを身につける =>信用できる情報を見分けられる =>情報の所在と入手方法の見当をつけられる =>先行研究批判を適切に行うことができる =>適切な方法で引用し、小論文をまとめることができる |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 ガイダンス、発表の分担 第 2回 小学唱歌集の成立:中村論文 第3回 小学唱歌集の成立:ゴッチェフスキ論文、佐藤論文 第4回 文部省唱歌の成立:細川論文 第5回 文部省唱歌の成立:杉田論文、須田論文 第6回 文部省唱歌の成立:権藤論文、鈴木論文 第7回 唱歌の音楽的特徴:岩井論文 第8回 唱歌の音楽的特徴:杉田論文 第9回 唱歌の音楽的特徴:嶋田論文 第10回 唱歌各論:「ふるさと」、「さくらさくら」 第11回 唱歌各論:「仰げば尊し」 第12回 童謡運動の成立と展開:細川論文 第13回 童謡運動の成立と展開:周東論文、井手口論文 第14回 総括:権藤論文、杉田論文 第15回 総括:井手口論文 ※上記は実施例。取り上げるテーマと論文は、受講者の希望と人数に合わせて調整します。 ※各授業日は、全学の授業日程に従って下記の通りの予定です。なお、受講者あるいは教員の急病・急用や授業の進捗状況によってやむを得ず変更することがあります。 第1回 10月9日 (水) 第2回 10月16日 (水) 第3回 10月23日 (水) 第4回 10月30日 (水) 第5回 11月6日 (水) 第6回 11月13日 (水) 第7回 11月20日 (水) 第8回 11月27日 (水) 第9回 12月4日 (水) 第10回 12月11日 (水) 第11回 12月18日 (水) 第12回 12月25日 (水) 第13回 1月8日 (水) 第14回 1月22日 (水) 第15回 1月29日 (水) |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
・平常点(50%):発表資料の内容と構成、議論への積極的な参加 ・期末課題(50%):取り上げたテーマから1つを選び、レポートを執筆する |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
・授業で取り上げる文献は、自分の担当分だけでなくすべて必ず目を通し、わからない言葉などは調べ、質問を考えておくこと。 ・発表後は、授業時のディスカッションを踏まえ、問題点を整理しながら文献を読み直すこと。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
細川周平『近代日本の音楽百年:黒船から終戦まで 第1巻 洋楽の衝撃』、岩波書店、2020年。 細川周平『近代日本の音楽百年:黒船から終戦まで 第2巻 デモクラシイの音色』、岩波書店、2020年。 佐藤慶治『翻訳唱歌と国民形成:明治時代の小学校音楽教科書の研究』、九州大学出版会、2019年。 井手口彰典『童謡の百年:なぜ「心のふるさと」になったのか』、筑摩書房、2018年。(筑摩選書;0157) 鈴木治「『尋常小学唱歌』歌詞編纂についての一考察:『高野辰之文書』をめぐって」、音楽教育史学会編『音楽教育史研究』20(2017)、1-12頁。 周東美材『童謡の近代:メディアの変容と子ども文化』、岩波書店、2015年。(岩波現代全書;076) 桜井雅人、ヘルマン・ゴチェフスキ、安田寛『仰げば尊し:幻の原曲発見と『小学唱歌集』全軌跡』、東京堂出版、2015年。 権藤敦子『高野辰之と唱歌の時代』、東京堂出版、2015年。 権藤敦子「小学校音楽科における教材選択の問題:高野辰之『国定読本と唱歌との連絡』(1913)を手がかりに」、広島大学大学院教育学研究科初等カリキュラム開発講座編『初等教育カリキュラム研究』1(2013)、33-45頁。 須田剛広「『国楽』と音楽取調掛:『小学唱歌集 初編』編纂過程を中心に」、駒澤大学大学院史学会篇『史学論叢』41(2011)、45-62頁。 後藤丹「岡野貞一の旋律構造:作品特定の手がかりとして」、日本音楽表現学会編『音楽表現学』8(2010)、49-66頁。 渡辺裕『歌う国民:唱歌、校歌、うたごえ』、中央公論新社、2010年。(中公新書;2075) 嶋田由美「明治後半期『唱歌調』とは何か:その構造的特殊性と生成に至る教育的背景」、日本音楽教育学会編『音楽教育学』39/1(2009)、1-12頁。 杉田政夫『学校音楽教育とヘルバルト主義:明治期における唱歌教材の構成理念にみる影響を中心に』、風間書房、2005年。 嶋田由美「唱歌「さくらさくら」の研究:その成立過程と学校唱歌教材としての変遷をめぐって」、日本音楽教育学会編『音楽教育学』32/2(2004)、1-14頁。 中村洪介『近代日本洋楽史序説』林淑姫監修、東京書籍、2003年。 岩井正浩『子どもの歌の文化史』、第一書房、1998年。 |
参考文献 /bibliography |
田中健次『図解近現代日本音楽史』、東京堂出版、2022年。 河口道朗『音楽文化 戦時・戦後』、社会評論社、2020年。 大谷能生『平成日本の音楽の教科書』、新曜社、2019年。 澤崎眞彦、江崎公子『唱歌大事典』、東京堂出版、2017年。 奥中康人『国歌と音楽:伊澤修二がめざした日本近代』、春秋社、2009年。 金田一春彦、安西愛子編『日本の唱歌』上中下巻、講談社、1982年。(講談社文庫;き2) 堀内敬三、井上武士編『日本唱歌集』、岩波書店、1958年。(岩波文庫;緑92-1) 後藤暢子『山田耕筰:作るのではなく生む』、ミネルヴァ書店、2014年。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
音楽史、音楽学Iの履修は不問。 提出物は添削の上、再提出を求めることがある。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
電子メール、Teams チャット機能を通じて随時可。 オフィスアワー:火曜5/6時限(できるだけ、電子メール等で予約を取ること。) |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
asayaman@hirosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A01:思想,芸術およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A03:歴史学,考古学,博物館学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
A09:教育学およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
・テーマや対象の共通する複数の文献を読み、配付資料を作成し、発表する。 ・発表は原則として、2ないし3週で1テーマを扱う。全員がすべての文献を精読していることを原則として、発表者が文献の紹介と批判を行い、全員でディスカッションする。 |
科目ナンバー /The subject number |
P1-2-0290-A01 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
実務経験:担当教員は、地域の芸術振興に関わるボランティア団体に属し、自治体の助成を継続的に受けながら年間を通じて音楽会制作を行っており、現代的な生活に必要とされる音楽の在り方を踏まえて授業を行う。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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