科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
病理学実習/Pathology Practice |
---|---|
時間割コード /Course Code |
4241000037 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
水/Wed 3, 水/Wed 4, 水/Wed 5 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3 |
主担当教員 /Main Instructor |
水上 浩哉/MIZUKAMI HIROKI |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
実習科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
水上 浩哉/MIZUKAMI HIROKI | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
---|---|
対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 2 解決していく力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○病理学総論で習得した知識を基に病理標本の所見を理解する。 ○病理標本から得られた所見を基に病気の病態,分類を習得する。 ○各臓器の病理標本から得られた所見を基に,総和としての患者の病態を理解する。 ○病理標本に基づく患者の病態から適切な治療を選択できる。 |
授業の概要 /Summary of the class |
1.基礎医学の知識を土台として多くの疾病の基盤となる主要な病気の病理変化について学ぶ。 2.疾病を顕微鏡観察により把握し,臨床症候,治療指針との関連について理解する。 3.疾病の内容について講義によって学んだ後に,実際の顕微鏡観察を行う。 モデル・コア・カリキュラム C-2-2) 組織・各臓器の構成、機能と位置関係 C-4-1) 遺伝的多様性と疾患 C-4-2) 細胞傷害・変性と細胞死 C-4-3) 代謝障害 C-4-4) 循環障害、臓器不全 C-4-5) 炎症と創傷治癒 C-4-6) 腫瘍 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
1 4月 9日(火) (題目:人体の病理と病態総論の病理観察①) 炎症、免疫、物質代謝障害など様々な疾患における病理学的変化の実際について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 2 4月 10日(水) (題目:人体の病理と病態総論の病理観察②) 正常から細胞が、腫瘍になった場合どのような特徴かあるかをみる。良性腫瘍、悪性腫瘍の形態について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 3 4月 16日(火) (題目:循環疾患の病理 血管) 動脈硬化症、血管炎などについて学ぶ。 分子病態病理学講座 櫛引 花恵 4 4月 17日(水) (題目:循環疾患の病理 心臓) 虚血性心疾患、心臓の炎症などについて学ぶ。 分子病態病理学講座 櫛引 花恵 5 4月 23日(火) (題目:呼吸器疾患の病理①) 鼻、上気道疾患の炎症、腫瘍について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 6 4月 24日(水) (題目:呼吸器疾患の病理②) 肺の非腫瘍性疾患の病理。肺炎、結核、肺線維症などについて学ぶ。 病理診断学講座 黒瀬 顕 7 4月 30日(火) (題目:呼吸器疾患の病理③) 肺腫瘍・縦隔疾患の病理について学ぶ。 国立がん研究センター東病院 滝 哲郎 8 5月 7日(火) スケッチ点検および予備 9 5月 8日(水) (題目:消化管疾患の病理①) 上部消化管の非腫瘍性疾患、腫瘍性疾患などについて学ぶ。 市立函館病院 棟方 哲 10 5月 14日(火) (題目:肝胆膵の病理①) 急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変などについて学ぶ。 病理生命科学講座 後藤 慎太郎 11 5月 15日(水) (題目:消化管疾患の病理②) 下部消化管の非腫瘍性疾患、腫瘍性疾患について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 12 5月 21日(火) (題目:消化管疾患の病理③) その他の消化管疾患について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 13 5月 22日(水) 肝胆膵の病理② 肝癌、胆管癌、胆のう炎などについて学ぶ。 病理生命科学講座 吉澤 忠司 14 5月 28日(火) (題目:肝胆膵の病理③) 急性膵炎、慢性膵炎、膵癌などについて学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 15 5月 29日(水) (題目:泌尿・男性生殖器の病理①) 糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などについて学ぶ。 病理生命科学講座 吉澤 忠司 16 6月 4日(火) (題目:内分泌・代謝の病理①) 下垂体、甲状腺、副甲状腺の疾患について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 17 6月 5日(水) スケッチ点検および予備 18 6月 11日(火) (題目:内分泌・代謝の病理②) 副腎皮質/髄質由来の良性、悪性腫瘍と膵島組織由来の神経内分泌腫瘍の病理に関して学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 19 6月 12日(水) (題目:泌尿・男性生殖器の病理②) 腎、精巣、前立腺の腫瘍について学ぶ。 分子病態病理学講座 櫛引 花恵 20 6月 19日(水) (題目:女性生殖器の病理①) 乳腺の炎症、腫瘍について学ぶ。 病理生命科学講座 後藤 慎太郎 21 6月 21日(金) (題目:皮膚・運動器の病理①) 皮膚の炎症性疾患、皮膚腫瘍、軟部組織腫瘍について学ぶ。 青森市民病院 楠美 智己 22 6月 26日(水) (題目:女性生殖器の病理②) 卵巣、子宮の炎症、腫瘍について学ぶ。 大学院保健学研究科 加藤 哲子 23 6月 28日(金) (7,8時限~) (題目:皮膚・運動器の病理②) 皮膚の炎症性疾患、皮膚腫瘍、軟部組織腫瘍について学ぶ。 青森市民病院 楠美 智己 24 7月 3日(水) (題目:リンパ節の病理①) 特異性、非特異性リンパ節炎などについて学ぶ。 八戸市立市民病院 矢嶋 信久 25 7月 5日(金) (7,8時限~) (題目:リンパ節の病理②) 悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫などについて学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 26 7月 10日(水) (スケッチ点検および予備) 27 7月 12日(金) (題目:血液の病理①) 正常骨髄像、貧血の見方、骨髄異形成症候群について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 28 7月 17日(水) (題目:血液の病理②) 急性および慢性の骨髄性白血病、リンパ性白血病について学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 29 7月 19日(金) (7,8時限~) (題目:中枢神経疾患の病理①) 脳梗塞、脳炎、ワーラー変性、筋萎縮性側索硬化症における脊髄病変とブニナ小体について学ぶ。 脳神経病理学講座 森 文秋 30 7月 23日(火) (題目:中枢神経疾患の病理②) 脱髄病変の特徴、アルツハイマー病に出現する神経原線維変化と老人斑、パーキンソン病におけるレビー小体について学ぶ。 脳神経病理学講座 森 文秋 31 7月 24日(水) (題目:中枢神経疾患の病理③) グリア系・神経細胞系腫瘍や髄膜腫等,代表的脳腫瘍について学ぶ。 病理診断学講座 黒瀬 顕 32 7月 30日(火) (題目:総合) いままで学習した知識を活用して、一人の患者の病態について総合的に学ぶ。 分子病態病理学講座 水上 浩哉 33 7月 31日(水) スケッチ点検および予備 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
1. 講師によっては実習期間中,スカイプ、teamsを用いた質疑応答時間を設ける。積極的な学習態度も評価に加える(20%)。観察記録(スケッチ:どこをどのようにみたか,ポイントとなる事項など記載)の提出を求め,その都度評価する(10%)。スケッチにおいて,粗末な描写や必要事項が欠如したものは再観察,再提出を要する。評価が著しく低い場合,スケッチが終了しない場合は筆記試験、ランニング試験から各40点を減点する。 2. 定期的にスケッチチェックでスケッチの進行度をチェックする予定である。 3. 実習終了後,筆記、顕微鏡を用いたランニング試験による実習評価を行う(70%)。疾病の各論、顕微鏡観察における形態変化についての知識を筆記試験で行う予定である。 4. 過去のスケッチの模写、その他の不正行為が露見した場合は、筆記試験、ランニング試験から各40点を減点する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
1. 希望によりハンドアウトを事前に配布するので,記載されている疾患についてあらかじめ学習する。 各疾患の臨床的事項、病理学的事項を学習する。特に病理学の教科書のみならず、内科学などの教科書を併用することによるより深い臨床事項の習得をすすめる。また、病理学総論の項目もあわせて参照することにより、病態の理解がより深まる。 2. 希望により実習室の開放を行うこともある。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
1. 教科書は必ず自分のものを用意し,常に参照するようにすること。 2. 実習の際,正常構造の知識が必要とされるため,組織学の教科書も用意すること。 3. 実習前半の時間に,病理学(各論)に相当する講義を行う。それに対応しつつ,教科書(エッセンシャル病理学,標準病理学,Rubin “Pathology”, Robbins ”Pathologi Basis of Diseases)英文版))を基準に疾患を学び,実習スライドは,①カラーアトラスマクロ病理学(西村出版),②組織病理アトラス(文光堂),③病理組織の見方と鑑別診断(医歯薬出版),④マクロ病理アトラス(文光堂),⑤アンダーソン病理学カラーアトラス(MEDSi),⑥カラーアトラス基礎組織病理学(西村書店),⑦神経病理を学ぶ人のために(医学書院)などを参考にして実際を学ぶ。 臨床事項については内科学の教科書が好ましいが、year note(メディックメディア)などでエッセンスをまとめておく。 |
参考文献 /bibliography |
2003年に作製した分子病態病理学講座作成の病理組織学実習書およびそれに付随するCD-ROMが用意されている。また,CD-ROMの内容は,学内のインターネットから閲覧も可能となっている (http://pathology1.jp/index.html)。とくに血液疾患については,ネットで画像の確認をすること。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
各項目における標本について基本的な解剖学,組織学,生化学などの知識について予習等の準備が必須であり,かつ標本観察後は基礎医学についての補充的な復習が必要である。この補充のために,教科書での復習が不可欠であり,ノート,プリントなどを参考にする。必ず実習中は教科書を参照する。必要な情報は適宜分子病態病理学講座のホームページに載せるので参照のこと。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
担当代表教員/シラバス作成者:金曜日 16:00-17:00 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
水上浩哉;hirokim@hirosaki-u.ac.jp 分子病態病理学講座:http://pathology1.jp/index.html |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
I50:腫瘍学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
H49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
I52:内科学一般およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
1. 観察記録(スケッチ)用紙はA4用紙を各自で用意する。それを整理するバインダーを用意すること。 2. スケッチは色鉛筆を用いてカラーで描くこと。説明を十分入れること。 3. 各実習の開始は12時40分にその日の実習内容についての講義を1時間強配信もしくは対面で授業を行う。その後,実習室で顕微鏡を用いて実習を行うか、状況によってはバーチャルスライドを用いて鏡検観察を行う。 4. バーチャルスライドを用いて鏡検観察を行う場合は,講師によってはスカイプ等を用いて質疑応答をうける。講師によって質疑応答の有無、時間は異なるので授業毎に確認すること。 5. 全標本を観察し,スケッチすること。スケッチ用紙は表だけを用いて,通常2つのプレパラート標本を描くこと。 6. スケッチチェックはその時までに評価を受けたスケッチを所定の記録用紙を記載して提出する。 |
科目ナンバー /The subject number |
M1-2-0210-I50 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
1. 実習不履行,スケッチの不正が明白な場合、筆記試験、ランニング試験から各40点を減点する。 2. 実習期間中,所定時間に不在のもの,態度が悪いもの,過去のスケッチの模写は欠席もしくは不正行為とみなし、不正行為とされた場合、筆記試験、ランニング試験から各40点を減点する。 3. 病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |