科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
生化学/Biochemistry |
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時間割コード /Course Code |
4242000007 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
月/Mon 1, 月/Mon 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤井 穂高/FUJII HODAKA |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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藤井 穂高/FUJII HODAKA | 医学研究科/ |
伊東 健/ITOH KEN | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
【講義1】 ○科学的観点から人体の生命活動の基原理を理解する。 ○科学的観点から,病気の機序や病気の本態・メカニズム(病態)を習得する。 ○病気の機序・本態から,患者をいかに治すかという基本的な問題解決の基礎的思考を身に付ける。 【講義2】 ○主に,正常細胞の機能(生体分子・代謝・遺伝情報等)を学び,その破綻によって引き起こされる疾患発症のメカニズムを理解する。 ○基本的な細胞機能発現調節のメカニズムとともに,そうした知識を得るための生命科学研究の方法について理解し,将来の医学研究のための基盤を整える。 |
授業の概要 /Summary of the class |
【講義1】 1.ヒトを中心とした動物で営まれる物質代謝機構,エネルギー産生機構およびその調節機構を個体レベル・臓器レベル・細胞レベル・分子レベルで理解すること。 2.遺伝的あるいは環境要因によって正常な代謝あるいはその調節機構に異常が生じ疾患に至ることを理解することおよびその解決法についての思考力を習得すること。 【講義2】 1.生体分子:生化学の理解の基礎となる生体分子の構造と化学的特徴について学ぶ。 2.代謝:種々の代謝経路の詳細並びにその破綻による疾患の発症機序について学ぶ。 3.遺伝情報:遺伝の仕組みや遺伝子発現調節のメカニズム等について学ぶ。 モデル・コア・カリキュラム PS-01-01) 生命現象の科学 PS-01-02) 個体の構成と機能 PS-01-04) 病因と病態 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
【講義1】 第1回,10月2日(水) 伊東 健 (題目:エネルギー生成と酵素) ・ギブスの自由エネルギーについて理解する。 ・生体におけるエネルギー産生の基本原理を理解する。 ・活性中心を理解する。 第2回,10月7日(月) 伊東 健 (題目:酵素の特徴) ・酵素の反応速度論について理解する。 ・酵素の阻害様式を理解する。 ・酵素の活性調節機構を理解する。 第3回,10月15日(火) 柿崎育子 (題目:糖質の構造) ・単糖、多糖の構造と性質を理解する。 ・生体を構成する多糖と複合糖質の分類とその構造の特徴を理解する。 第4回,10月28日(月) 伊東 健 (題目:解糖系と糖新生) ・代謝経路を理解する。 ・解糖系に及ぼす酵素の影響を理解する。 第5回,11月 11日(月) 伊東 健 (題目:解糖系と糖新生の調節機構) ・解糖系の律速段階について理解する。 ・解糖系の代謝調節機構について理解する。 ・解糖系の代謝制御(代謝流量制御)機構について理解する ・代謝経路を理解する。 ・解糖と糖新生の調節機構を理解する。 第6回,11月18日(月) 伊東 健 (題目:グリコーゲンの合成と分解の調節) ・代謝経路を理解する ・代謝経路の調節について理解する。 ・ホルモンによる調節機構を理解する。 ・cyclic AMPによる調節機構を理解する。 第7回,11月25日(月) 多田羅洋太 (題目:ペントースリン酸経路) ・代謝経路を理解する。 ・ペントースリン酸経路の役割について理解する。 第8回,12月2日(月) 葛西秋宅 (題目:クエン酸回路の機能と調節) ・代謝経路とその調節機構を理解する。 第9回,12月 9日(月) 三村純正 (題目:アミノ酸の異化と尿素合成) ・アミノ酸の異化について理解する。 ・尿素合成の経路を理解する。 ・アミノ酸代謝の異常について理解する。 ・アミノ酸の特殊な産物への変換について理解する。 第10回,12月16日(月) 柿崎育子 (題目:複合糖質の代謝) ・糖ヌクレオチドの代謝について理解する。 ・多糖、複合糖質の生合成と分解について理解する。 ・複合糖質の機能と糖鎖工学の必要性を理解する。 第11回,12月23日(月) 柿崎育子 (題目:脂質の構造と代謝) ・単純脂質と複合脂質の構造と性質,代謝経路を理解する。 第12回,1月 6日(月) 伊東 健 (題目:ミトコンドリアにおけるエネルギー生成と調節) ・ミトコンドリアにおける各代謝系酵素の配置を理解する。 第13回,1月14日(火) 柿崎育子 (題目:細胞外マトリックス成分) ・細胞外マトリックスを構築している線維性成分・非線維性成分の構造、機能、代謝、および疾患との関連を理解する。 第14回,1月 20日(月) 伊東 健 (題目:ビタミンの特徴と機能) ・ビタミンを分類し、機能的な違いを理解する。 ・補酵素とビタミンとの関係を理解する。 第15回,1月27日(月) 伊東 健 (題目:飢餓・肥満・運動時における代謝調節) ・飢餓・肥満・運動時における代謝調節について理解する。 第16回, 2月3日(月),予備(試験) 【講義2】 1:10月2日(水)(題目:細胞の化学とエネルギー生成/エネルギー変換)細胞の分子生物学 第2章/第14章:藤井 穂高(ゲノム生化学) 2:10月7日(月)(題目:タンパク質)細胞の分子生物学 第3章:藤田 敏次(ゲノム生化学) 3:10月15日(火)(題目:DNA,染色体,ゲノム)細胞の分子生物学 第3章:藤田 敏次 4:10月28日(月)(題目:DNAの複製,修復,組換え)細胞の分子生物学 第5章:藤井 穂高 5:11月11日(月)(題目:ゲノム情報の読み取り)細胞の分子生物学 第6章:藤田 敏次 6:11月18日(月)(題目:遺伝子発現の調節)細胞の分子生物学 第7章:畑 貴之(ゲノム生化学) 7:11月25日(月)(題目:細胞,分子,生体システムの解析)細胞の分子生物学 第8章:畑 貴之 8:12月2日(月)(題目:膜の構造/小分子の膜輸送と膜の電気的性質)細胞の分子生物学 第10章/第11章:藤井 穂高 9:12月9日(月)(題目:細胞内区画とタンパク質の選別/膜のかかわる細胞内の輸送)細胞の分子生物学 第12章/第13章:畑 貴之 10:12月16日(月)(題目:細胞の可視化/細胞結合と細胞外マトリックス)細胞の分子生物学 第9章/第19章:畑 貴之 11:12月23日(月)(題目:細胞のシグナル伝達)細胞の分子生物学 第15章:藤井 穂高 12:1月6日(月)(題目:細胞骨格)細胞の分子生物学 第16章:藤田 敏次 13:1月14日(火)(題目:細胞周期/細胞死)細胞の分子生物学 第17章/第18章:畑 貴之 14:1月20日(月)(題目:がん)細胞の分子生物学 第20章:藤井 穂高 15:1月27日(月)(題目:多細胞生物における発生/幹細胞と組織の再生)細胞の分子生物学 第21章/第22章:藤田 敏次 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
生化学講義を合格するためには、講義1と講義2の両方を合格することが必要である。すなわち、どちらか一方が不合格の場合、生化学講義は不合格となる。 【講義1】 講義は毎回出席をとるので7割以上の回数を出席すること。成績評価は,試験結果と講義への参加態度により総合判定し,総合点数(100点満点)で60点以上を合格とする。 【講義2】 学期末の筆記試験結果により評価し、100点満点で60点以上を合格とする。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
【講義1】 1. 現代の生化学・分子生物学の進歩はめざましく,かつ極めて広範である。生化学の講義は一つの道標にすぎない。各自生化学全般にわたって自学・自習すること。 2. 講義の前に教科書の該当する部分を予習すること。 3. 講義で十分に網羅できない事項は,教科書を参考に適宜補足して,内容を習得すること。このため,教科書は必ず準備すること。講義時間で,生化学のすべてを網羅することはできないので,教科書を参考に適宜補足して,内容を習得すること。 【講義2】 講義までに該当する教科書の章を通読し、内容を把握しておくこと。不明の点については、授業中もしくはオフィス・アワー等で質問してください。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
【講義1】 Lippincott イラストレイテッド生化学第8版,丸善出版 【講義2】 Molecular Biology of the Cell, 7th edition, Norton(英語版) 書籍版・電子版いずれも可 |
参考文献 /bibliography |
【講義1】 生化学の教科書はどれも一長一短で完璧なものは存在しません。 そこで、生化学講義1では、リッピンコット第8版を教科書として採用すると共に、各パートにおける参考書を下記のとおり推薦します。 生体エネルギー論:一般医化学改定7版 --- 生体エネルギー概論について、わかりやすく論理的な文章になっている。 解糖経路、グリコーゲン代謝、糖新生、ペントースリン酸回路:ハーパー生化学 --- 全体的に医学の見地から書かれているのに加え、図や文章がとてもわかりやすい。 酵素の触媒機構の詳細、酵素反応速度論、ATP合成酵素について:ヴオート生化学 --- とにかく詳細な化学反応機構や化学理論を知りたい場合は目を通すべき参考書である。 解糖経路、TCAサイクル、電子伝達経路:Biochemistry CAMPBELL/FARREL SEVENTH EDITION --- 英語が得意な人であれば、より深く反応経路の持つ意味が理解できると思います。 糖質の構造、複合糖質の代謝、脂質の構造と代謝:シンプル生化学改訂第7版 --- 糖質、脂質の分類と構造が系統立ててまとめられている。 代謝のポイントも無駄なくシンプルに解説されている。知識を深めたい場合にはハーパー生化学は一読すべき。 細胞外マトリックス成分:医歯薬系学生のための生化学・分子生物学改訂第3版 --- わかりやすいイラストに加え、実験データも盛り込まれている。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
【講義1】 テキストは著者によって視点や重きを置く点が大きく異なる。理解しにくい部分は参考文献に記載されている参考図書を参考に詳細に記述されているテキストを探すように努めること。 【講義2】 現代の生化学・分子生物学の進歩は著しく、かつ、それらがカバーする領域は広汎である。生化学の講義は、その一端を垣間見るに過ぎない。各自,生化学・分子生物学全般にわたって積極的に自学・自習し,今後も最先端の知識を更新し続けることを期待する。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
【講義1】 伊東 健(担当代表教員/シラバス作成者) 月曜日17:00~18:00 柿崎 育子 月曜日17:00~18:30 【講義2】 藤井 穂高(担当代表教員/シラバス作成者)木曜日,17:00~18:30 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
伊東 健 itohk@hirosaki-u.ac.jp 分子生体防御学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~admed/department/index.html 柿崎育子 kaki@hirosaki-u.ac.jp 糖鎖工学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~bioche1/ 藤井 穂高:hodaka@hirosaki-u.ac.jp ゲノム生化学講座:http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~bgb/ |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
H48:生体の構造と機能およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
G44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
G43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
【講義1】 授業は、原則として対面とする。 【講義2】 教科書を解説する形式で授業を進める。教科書の図や表に込められた意味を解読する練習をすること。 授業は、原則として対面とする。 |
科目ナンバー /The subject number |
M1-2-0103-G44 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
講義内容には病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。担当教員に医師免許証保持者が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |