科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
病理学/Pathology |
---|---|
時間割コード /Course Code |
4242000022 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
水/Wed 2, 木/Thu 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
3.0 |
学年 /Year |
2 |
主担当教員 /Main Instructor |
吉澤 忠司/YOSHIZAWA TADASHI |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
吉澤 忠司/YOSHIZAWA TADASHI | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
---|---|
対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○病理学 (Pathology) 総論は,人間的・科学的観点から人体の病気(疾病,疾患)の概念を理解する。 ○科学的観点から,病気の機序(病理)や病気の本態・メカニズム(病態)を習得する。 ○病気の機序・本態から,患者をいかに治すかという基本的な問題解決の基礎的思考を習得する。 |
授業の概要 /Summary of the class |
1.病気(疾病、疾患)とは、いかなる状態なのかを理解する。 (このため、この分野の学問領域は、病態病理学 Pathophysiology とも称される。) 2.病理学は、解剖学、組織学、生化学などを基礎とし、臨床医学であつかう各種の疾患(=病理学各論:病理学実習)の概念基盤を学ぶ。 3.基本的な病変を理解し、次いで、各疾患を作り上げている病変の形態学的変化について学ぶ。 (具体的には、細胞の障害、代謝の異常、免疫、炎症、感染症、循環の障害、腫瘍、神経病理について疾患と結びつけながら学ぶ。) モデル・コア・カリキュラム C-4 病因と病態 C-4-1) 遺伝的多様性と疾患 C-4-2) 細胞傷害・変性と細胞死 C-4-3) 代謝障害 C-4-4) 循環障害・臓器不全 C-4-5) 炎症と創傷治癒 C-4-6) 腫瘍 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第 1 回 10月 3日(木) 病理学概論: 病変・病態とは何か、病理学とはどんな学問領域なのかを把握する。 (題目: 病理学概論) 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第 2 回 10月 9日(水) 細胞障害: 細胞障害の原因と機序、それに対する反応および形態学的変化を理解する。 (題目: 細胞障害1)細胞の基本構造、細胞障害の原因とメカニズム 病理診断学講座 黒瀬 顕 第 3 回 10月10日(木)(題目: 細胞障害2)細胞の死: 壊死とアポトーシス 病理診断学講座 黒瀬 顕 第 4 回 10月16日(水) (題目: 細胞障害3)細胞の適応:萎縮、変性、肥大、化生、老化など 病理診断学講座 黒瀬 顕 第 5 回 10月23日(水) (題目: 細胞障害4)細胞障害の修復: 修復、再生、創傷治癒 病理診断学講座 黒瀬 顕 第 6 回 10月24日(木)物質代謝障害: 脂質、タンパク質、糖質、色素、無機物などの代謝異常と蓄積症によって生じる病態および形態学的変化を理解する。 (題目: 物質代謝障害1)脂質代謝異常・タンパク質代謝異常など 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第 7 回 10月30日(水) (題目: 物質代謝障害2)糖質代謝異常・無機質代謝異常・色素代謝異常など 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第 8 回 10月 31日(木) 炎症: 炎症の概念と機序、その修復過程の形態学的変化を理解する。 (題目: 炎症1)炎症の定義・原因 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第 9 回 11月 6日(水) (題目: 炎症2)炎症の分類 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第10回 11月 13日(水) (題目: 炎症3)炎症と化学媒介因子 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第11回 11月 14日(木) 感染症: 感染症の概念、それに対する反応および形態学的変化を理解する。 (題目: 感染症1)細菌感染症 病理生命科学講座 後藤 慎太郎 第12回 11月 20日(水) (題目: 感染症2)ウイルス・真菌感染症 病理診断学講座 後藤 慎太郎 第13回 11月 21日(木) 中間テスト 第14回 11月 27日(水) 免疫: 免疫の概念と機序、それに対する反応および形態学的変化を理解する。 (題目: 免疫1)免疫と炎症に関与する細胞 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第15回 11月 28日(木) (題目: 免疫2)アレルギー 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第16回 12月 4日(水) (題目: 免疫3)自己免疫疾患 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第17回 12月 5日(木) (題目: 免疫4)免疫不全症候群、腫瘍免疫適合系 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第18回 12月 11日(水) 循環障害: 循環障害の原因と病態、および形態学的変化を理解する。 (題目: 循環障害1)浮腫、充血、うっ血、出血、凝固異常 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第19回 12月 12日(木) (題目: 循環障害2)血栓、塞栓、梗塞、ショック、血圧の変化 分子病態病理学講座 水上 浩哉 第20回 12月 18日(水) 腫瘍: 腫瘍の概念、その発生機構、病態生理および形態学的特性を理解する。 (題目: 腫瘍1)腫瘍とは: 腫瘍の定義、種類と命名法 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第21回 12月 19日(木) (題目: 腫瘍2)腫瘍組織の構築(実質と間質) 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第22回 12月 25日(水) (題目: 腫瘍3)腫瘍細胞の病理学的特徴 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第23回 12月 26日(木) (題目: 腫瘍4)良性腫瘍・悪性腫瘍・境界病変 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第24回 1月 8日(水) (題目: 腫瘍5)癌遺伝子・癌抑制遺伝子・抗アポトーシスと癌化 病理生命科学講座 吉澤 忠司 第25回 1月 9日(木) (題目: 腫瘍6)癌の浸潤と転移 病理生命科学講座 後藤 慎太郎 第26回 1月 16日(木) (題目: 腫瘍7)発癌、癌細胞の増殖、腫瘍血管新生 病理生命科学講座 後藤 慎太郎 第27回 1月 22日(水) (題目: 腫瘍8)腫瘍病理と臨床とのかかわり (アクティブ・ラーニング) 医学教育学講座 鬼島 宏 第28回 1月 23日(木) 神経病理: 神経系の特性を把握し、神経疾患の原因と病態、および形態学的変化を理解する。 (題目: 神経病理) 脳神経病理学講座 若林 孝一 第29回 1月 29日(木) 期末テスト 11月7日(木)、1月 30日(木)、2月 5日(水)、2月6日(木)は「予備」とする。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
講義は毎回出席をとり、7割以上の回数を出席すること。 成績評価は、試験結果 (70%)、出席状況・授業態度 (30%) により総合判定し、その結果一定以上の得点をとったものに単位が与えられる。 医師を志す学生として相応しくない態度と判断される場合には、試験結果等にかかわらず単位が与えられない。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
1. 授業内容を授業中に理解できるように要望する。そのためには、授業前日に参考図書等で授業内容の概要を確認することと、授業終了後には授業ノートや配布物を見直し、理解の確認作業をすること。それでも理解できないことは躊躇せず,研究室を訪ねて質問してほしい。 2. 講義で十分に網羅できない事項は、参考図書(教科書の項目に記載)を参考に適宜補足して、内容を習得すること。このため、参考図書は少なくとも1冊は準備すること。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
【参考図書】 1.Robbins and Cotran Pathologic Basis of Disease, Elsevier(有名な教科書) 2.ロビンス基礎病理学、丸善出版店(上記の日本語版) 3.Rubin’s Pathology, Lippincott Williams &Wilkins(有名な教科書) 4.ルービン病理学、西村書店(上記の日本語版) 5.標準病理学、医学書院 6.エッセンシャル病理学、医歯薬出版 7.解明病理学、医歯薬出版 8.神経病理を学ぶ人のために、医学書院 |
参考文献 /bibliography |
特になし。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
病理学は、全ての疾患概念を扱う領域である。 講義時間内に十分に網羅できない事項は、参考図書を参考に適宜補足して、内容を習得すること。 このため、参考図書は必ず1冊は準備すること。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
吉澤 忠司(担当代表教員/シラバス作成者) 月曜日/水曜日 17:00~18:00 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
吉澤 忠司 tyoshi[at]hirosaki-u.ac.jp ([at]を @ に変更してください) 病理生命科学講座 http://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~patho2/ |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
H49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
I50:腫瘍学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
H48:生体の構造と機能およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義形式で、ハンドアウトやスライドを併用し、アクティブ・ラーニングも導入する。 |
科目ナンバー /The subject number |
M1-2-0111-H49 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
・講義内容には病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。 1.質問があるものや病態病理(疾患の成り立ち:病理学)に興味のあるものは、ぜひ教室(講座)を訪れてほしい。歓迎する。 2.臨床病理学・実験病理学・疾患病態学を体験したいものは、期間の長短を問わず、積極的に教室(講座)を訪れ、気軽に出入りしてほしい。 3.疾患の概念を把握することは、これから学ぶ臨床医学で極めて重要なことである。 ただ覚えるだけではなく、頭の中で疾患のイメージを作りながら、身につけることが大切である。 4. 講義内容には、病理専門医として診療に従事する医師の実務経験に関する内容が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |