科目一覧へ戻る | 2024/10/01 現在 |
開講科目名 /Course |
分子進化学/Molecular Evolution |
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時間割コード /Course Code |
8242000029 |
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 後期 |
曜日コマ /Day, Period |
金/Fri 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西野 敦雄/NISHINO ATSUO |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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西野 敦雄/NISHINO ATSUO | 農学生命科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル3~4 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 CP・DP 2 解決していく力 CP・DP 3 学び続ける力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○遺伝子もまた、進化すること、類縁性に基づいて分類できることを学ぶ。(見通す力) ○実際に分子系統樹を描いてみる。またそれをよりよく改良していくための考え方を身に付ける。(解決していく力) ○この科目以外の専門科目の学修、研究室における研究活動、さらには生活の中でも生かせる知識とする。(学び続ける力) |
授業の概要 /Summary of the class |
遺伝情報の機能単位である遺伝子も、重複や、その遺伝子をもつ生物の生殖により数が増え、そして突然変異によって多様性が生まれます。遺伝子はまた、生物個体の維持や生殖に関わる以上、他の遺伝子との関係性の総体の中で、選択もされます。つまり、遺伝子もまた、「似て非なるものがたくさん生まれ、選択され、残れば後に引き継がれる」ものなので、進化するのです。このような考え方を本講義では理解していきます。また実際に、「分子系統樹」を描いてみることをして、どのように遺伝子の“親戚関係”を捉えられるかを経験的に学びます。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
前半の3分の1では、分子進化学の基本的な考え方を理解するための講義を行います。後半の3分の2は、フリーソフトウェア「MEGA」を使って、実際に遺伝子情報の比較を行い、分子系統樹の作成をしていきます。 10/4(金)第1回 ガイダンス 10/11(金)第2回 中立進化と分子時計 10/17(金)第3回 遺伝子重複 11/1(金)第4回 オーソログとパラログ 11/8(金)第5回 分子系統樹と生物の系統樹 11/15(金)第6回 中間試験 およびMEGAのインストール 11/22(金)第7回 分子系統樹を描いてみる ―1 MEGA 11/29(金)第8回 分子系統樹を描いてみる ―2 配列情報データベース、ドメインサーチ 12/6(金)第9回 分子系統樹を描いてみる ―3 ゲノムブラウザ 12/13(金)第10回 分子系統樹を描いてみる ―4 BLAST 12/20(金)第11回 分子系統樹を描いてみる ―5 アラインメント 1/10(金)第12回 分子系統樹を描いてみる ―6 近隣結合法とその他の系統樹描画法 1/15(金)第13回 分子系統樹を改良していく ―1 どこに根を置くか、ブートストラップ検定 1/24(金)第14回 分子系統樹を改良していく ―2 オーソログとパラログ 1/31(金)第15回(最終回) 分子系統樹を改良していく ―3 総括 2/6(金)予備日(急な出張などで休講があった場合に開講する可能性があります。) |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
出席を取ります(3分の2以上の出席が必要)。中間試験(33%)と各自が作成した分子系統樹に関するレポート(67%)により評価します(合計100%)。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
○中間試験が行われるまでの前半3分の1は、キャンベル生物学(13章~26章)の範囲を参照しながら講義を行います。授業のはじめに、概念的な理解を進めるためのワークシートが提示されるので、それにまず取り組みます。質疑応答の時間を取った後、より深く理解するための講義が行われます。中間試験に臨む前には、それらの内容の復習が必要です。 ○後半3分の2は、フリーソフトウェア「MEGA」を使って実際に遺伝子情報の比較を行っていきます。授業では、皆さんの手持ちのPCを利用して自分で解析を行っていきます。授業の中で実際に行うことについてのガイドをしていきますが、受講生の数によって全員が同じ進捗にはならないと想定しています。各自の作業に遅れに応じて復習が必要です。後半の最後には、レポートをまとめるための復習がかなり必要です。 予習・復習 60時間。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
キャンベル生物学 原書11版翻訳版 池内昌彦、伊藤元己、箸本春樹、道上達男 監訳 |
参考文献 /bibliography |
○現代進化学入門 C.パターソン、岩波書店 ○進化 N.H.バートンら、メディカル・サイエンス・インターナショナル ○生物進化を考える 木村資生、岩波新書 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
○「キャンベル生物学」の13~26章を基礎として議論を進めていきます。前半の授業の中でその範囲の知識を定着させ、後半のパートで実際に作業に取り組むことで、さらに具体的に理解できるようにします。 ○後半はPCを活用してMEGAというフリーソフトウェアを使って解析を進めていきます。経験上、MEGAはWindows PCでは安定して動作しますが、Macintosh PCやそれ以外のPCを用いると機種やOSに応じて様々なトラブルが生じることが分かっています。Macやその他のPCを使って本講義の実習を進めるのは不可能ではありませんが、とても大変になる可能性を覚悟してください。 ○後半の実習時には、教員とやり取りをしながら解析を進める必要があります。教員とやり取りをするのを億劫に思ったり面倒に思ったりする人は受講をお控えください。 ○インターネット上で実際に遺伝子配列情報を収集していきますが、その際には、全世界に対して英語で公開されているウェブページを利用します。英語のウェブページにひるまない気持ちが受講者には必要とされます。 ○講義時間外の作業が多くなる可能性があります。かなり頭を使いますし、根気がいるので、そのつもりで受講してください。 ○本講義では広く分子系統解析の考え方の基本が紹介され、また実際的に配列情報を扱いながら作業に慣れていくこともできると思います。しかしながら、特定の研究の特異的な問題を解くためにこの授業が役に立つとは限りませんのでその点はよく考えて履修してください。自分の研究テーマの特定の問題にどうアプローチするか疑問に思っただけならば、この授業を受けるより単に質問に来てください。答えられる範囲でお答えします。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
講義中の質問を歓迎します。それ以外の時の質問は、必要時にメールで連絡してください。直接が良ければ11:50~12:00。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
anishino[at]hirosaki-u.ac.jp ([at] は @ です。) |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
G43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
G45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
G44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野 |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
前半3分の1は講義です。講義中にキャンベル生物学の説明や図を使ったりしますので、手元に置いて受講してください。後半3分の2はPCを用いて実習形式で進めていきます。各自ノートPCを持参して講義に参加してください。参考資料の提示は教員から適宜行います。 メディア授業になる場合には、Teamsによる双方向授業またはオンデマンド授業になります。 |
科目ナンバー /The subject number |
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メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
特になし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |