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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/29 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
持続可能な開発目標SDGs-SDGsのつかい方②-/Sustainable Development Goals (SDGs)-How to use the SDGs-
時間割コード
/Course Code
1242100058
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
教養教育科目/
曜日コマ
/Day, Period
火/Tue 2
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3
主担当教員
/Main Instructor
永長 一茂/NAGAOSA KAZUSHIGE
科目区分
/Course Group
教養教育科目 グローカル科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
授業形式
/Class Format
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
永長 一茂/NAGAOSA KAZUSHIGE 地域戦略研究所/
難易度(レベル)
/Level
レベル2
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
〇国際社会共通の目標として掲げている「持続可能な開発目標SDGs」を学問分野の領域横断的・統合的な学びを通して,持続可能な社会創りを探求・行動する力を身につけること
授業の概要
/Summary of the class
〇近年、SDGsという単語とカラフルなイメージへの認知度は飛躍的に高まりましたが、その内容はあまり理解されていません。「地球を守ろう」「すばらしい目標」「キレイごと」「胡散臭い」といった、良くも悪くも漠然としたイメージのみを持つ方、あるいは「貧困対策」「CO2削減」などのごく一部の領域のみ理解に留まる方が多いように感じられます。

〇SDGs(Sustainable Development Goals)とは「『だれ一人取り残さない』持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標」のことで、2030年までに達成すべき17のゴール、ゴールを達成するために行うべき169の具体的な目標、目標が達成されたかを判断するための231の指標とその定義の3層構造で構成されています。上層から下層の順に辿れば何をどうしたらSDGsが達成されるかが具体的に、逆に辿れば自分の活動がどのゴールに貢献するかがわかる作りになっています。1回目の授業ではSDGsの構造を、SDGsが誕生したいきさつと共に学びます。

〇SDGsの指標や定義を正しく理解し納得するには、科学的な素養や各専門分野への理解が求められます。しかしながら、「この目標は意味があるの?」「ほかの目標と矛盾している?」などと疑問を持った際、専門家と“称する”人の極端な/刺激的な/魅力的な/わかりやすいコメントを優先的に信じる方や、科学を万能視し、目にした“科学っぽい”情報をすべてうのみにする方もは少なからず存在します。本授業では専門知識を学ぶ土台となる、科学的なものの見方を学びます。前半の授業ではSDGsからは少し離れ、科学の限界、科学のクセや特徴を、実例を交えつつ、分野をまたがり、できるだけ広く紹介します。授業を通して社会を見通す力を養い、SDGsの理解へのハードルを下げるきっかけとなれば幸いです。

〇人々の理解の高さとは無関係に、SDGsを前提とした社会がすでに動いています。それは(ゴールに到達せずとも)SDGsにかかわる取り組むことそのものが利益を生む社会です。SDGsを無視すると損をする社会とも言えます。主な構成メンバーはSDGsに貢献したい一般市民、それに寄り添った活動を行う企業、それを仲介する金融業、活動を促す行政ですが、SDGsにあまり関心がない人や批判的な人も否応なしにSDGsの影響を受けることになります。後半の授業では、そのような状況下においてSDGsとどう向き合うか、どう使いこなすかを、実践を交えながらみんなで考えましょう。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回 10/1(火) 授業の導入/SDGsのはじまりと構造の話
第2回 10/8(火) 「気付いたらやっていた」―(もしかしたら)人の行動を変える行動経済学の話―
第3回 10/22(火) 「ただし摩擦はないものとする」―科学の理解に不可欠な「前提」と「適用範囲」の話―
第4回 10/29(火) 「桶屋を儲けさせるには風を吹かせればいい?」―日常から科学まで。相関関係と因果関係、それと因果推論の話―
第5回 11/5(火) 「多様で続かないからサステイナブル」―俯瞰的なものの見方を助ける、地球史、進化、生態学的多様性の話―
第6回 11/12(火) 「蝶々は竜巻を起すかもしれないけど想定の範囲内」―予測を助けるカオス理論の話―
第7回 11/19(火) 「おばけはいない」―科学の歴史と位置づけ、研究倫理の話―
第8回 11/26(火) 「今思えばそれは毒」―進化し続ける科学の話―
第9回 12/3(火) 「『奇跡のサイコロ』のつくり方」―間違った科学のつかい方の実例―
第10回 12/10(火) 「どうせやるならうまく使おう」―SDGsへの向き合い方―
第11回 12/17(火) SDGsのつかい方1-行政の取り組み-
第12回 12/24(火) SDGsのつかい方2-企業の取り組み-
第13回 1/7(火) SDGsをつかってみよう1-つかい方の探索-
第14回 1/21(火) SDGsをつかってみよう2-つかい方を発表-
第15回 7/28(火) SDGsをつかってみよう3-まとめ-

※受講者の数やによって発表の方式や授業の順番が変更となる場合があります
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
毎回の授業後半または終了後に行う課題:75%
授業への貢献度(授業に対する質疑応答などのリアクション):10%
発表:15%

※期末試験は行いません
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
予習:授業中に指示(第1回は必要ありません)
復習:課題提出、および授業で提示される参考資料
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
特に指定しませんが、授業中に紹介することがあります。
参考文献
/bibliography
特にありませんが、授業中に紹介することがあります。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
〇本授業では、SDGsの構造、SDGsへの理解を助けるための科学的なものの見方、そしてSDGsとの付き合い方やつかい方を中心に学びます。基本的にSDGsのそれぞれのゴールで掲げられている課題に深入りすることはありませんので、そこに興味を持たれる方は「持続可能な開発目標SDGs-持続可能な開発目標SDGs17Goals」等、他のSDGs関連授業の受講もおすすめします。

〇文系・理系問わず予備知識は不要です。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
〇授業中(おすすめ)。

〇授業直後(ややおすすめ)。

〇それ以外の時間帯は下記メール、もしくはMicrosoft Teams のチャットで質問を受け付けます。メール以外の手段での質問・質疑を希望される方は、まずはメールで希望をお伝えください。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
knagaosa@hirosaki-u.ac.jp
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
Z95:学際・新領域
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
該当なし
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
おもに講義形式。それ以外に作業1回、発表1回(受講生数による変更有り)
科目ナンバー
/The subject number
LA-2-2213-Z95
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
受講生数により、「授業の内容予定」に記した形式、割合、順番等がかわることがあります。国内外の情勢変化に伴い一部の内容を差し替える場合があります。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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