科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
政治経済・社会-異端の経済学-/Political Economy and Social Sciences-introduction to political economy- |
---|---|
時間割コード /Course Code |
1242100229 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
教養教育科目/ |
曜日コマ /Day, Period |
金/Fri 5 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
細矢 浩志/HOSOYA HIROSHI |
科目区分 /Course Group |
教養教育科目 社会・文化 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
細矢 浩志/HOSOYA HIROSHI | 人文社会科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
---|---|
対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○政治学,経済学,経営学,社会学ならびにこれら学問の近接領域についての学識を得ること ○上記学問の知識や技能に基づいて,社会への理解を深めること |
授業の概要 /Summary of the class |
カール・マルクス(1818~1883年)の考えにもとづく経済学の総称である「マルクス経済学」は,「資本主義」と呼ばれる経済システムを歴史的存在と捉え,その内的構造と歴史的生成・発展・消滅の仕組みについて批判的な解明を試みる経済学大系のひとつです。マルクスは,高校の教科書ではアダム・スミス,ケインズと並ぶ著名な経済学者の一人に数えられ,彼の主著『資本論』も古典としての名声は高いけれど,いまではマルクス(とその諸業績)が取り上げられる機会はめっきり減ってしまいました。「異端」と名付けた所以です。 ところが最近,高度に発達した資本主義社会において格差や貧困が社会問題化し,資源浪費型の大量生産・大量消費モデルの限界が指摘されるなど,「資本主義」そのものを見直そうとする機運が高まるなかで,自然との物質代謝を見据えた彼のダイナミックな労働・生産過程分析が,次世代の持続可能な成長モデルを模索する上で大いに注目されるような変化が現れてきています。なぜ今「注目」されるのでしょうか?彼の議論は本当に「古い」のでしょうか? こうした状況を踏まえ、授業では以下の点に留意して解説していきます。 ○「マルクス経済学」を構成する基本的な概念について学びます ○同経済学の切り口や問題意識が経済社会を分析・理解するうえでどのような意味を持つのかについて検討します ○同経済学の学問体系として意義と限界について考えます |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 10/4(金) イントロダクション 第2回 10/11(金) 労働を基礎とする社会把握と経済学の課題(1)労働と生産 第3回 10/17(木) 労働を基礎とする社会把握と経済学の課題(2)生産様式とその交替 第4回 11/1(金) 商品と貨幣(1)商品と価値形態 第5回 11/8(金) 商品と貨幣(2)商品生産関係とその独自な性格 第6回 11/15(金) 資本と剰余価値 第7回 11/22(金) 労働日の延長と短縮 第8回 11/29(金) 生産力発展のための諸方法 第9回 12/6(金) 資本主義的生産関係と労働の疎外 第10回 12/13(金) 労賃 第11回 12/20(金) 資本の再生産 第12回 1/10(金) 資本の蓄積 第13回 1/15(水) 資本蓄積と相対的過剰人口 第14回 1/24(金) 資本の本源的蓄積 第15回 1/31(金) 資本主義的生産の総過程 第16回 2/6(木) 試験 *授業の進行状況等により,シラバスと実際の内容が異なる場合には,その都度説明します。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
授業内容の理解度と,理論的な思考力や学習意欲・問題関心の成長度とを総合して評価します。 筆記試験:90%(理解力30%,論理的構成力30%,表現力30%) 授業への参加態度:10%(授業中に提出するコメントペーパーの内容に基づく) (コメントペーパーはTeams/CampusSquare上で提出,期末試験は対面またはTeams上で実施します) |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
[予習]教科書の事前学習が必要です。 [復習]ノートを整理し教科書を読み直してください。必要に応じて参考文献等を読み知識を確実なものにしてください。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
大谷禎之介『図解・社会経済学~資本主義とはどのような社会システムか』桜井書店,2001年 |
参考文献 /bibliography |
北村洋基『[改訂新版]現代社会経済学』桜井書店,2013年 富塚良三『経済原論(簡約版)』有斐閣,2007年 斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書,2020年 佐々木隆治『カール・マルクス』ちくま新書,2016年 内田義彦『資本論の世界』岩波新書,1966年 K.マルクス『資本論』新日本出版社 その他必要に応じて適宜指示します。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
予備知識は必要ありませんが、日ごろから社会や経済に対して関心と問題意識を持つことが望まれます。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
月17:40~18:30 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
hosoya(at)hirosaki-u.ac.jp ※(at)は@に置き換えてください |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A07:経済学,経営学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A06:政治学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義形式 原則として対面授業ですが,大学の判断によりメディア授業(オンライン授業)に変更される場合があります。メディア授業ではTeamsを使用します。 Teamsについては,アプリをインストールしておいてください。Hiroin IDを用いてTeamsにログインし,チーム名「政治経済・社会-異端の経済学-」に参加してください。参加に必要なリンク先およびチームコードなど,詳細は弘前大学のメールアドレスに送付します。 |
科目ナンバー /The subject number |
LA-2-1628-A07 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
大学の講義とは,中・高校のように無批判的・丸暗記的な学習を行なう場ではなく,さまざまな問題に対する自分なりの解答を得るのに必要な情報やヒントを探す場であると考えています。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |