科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
学校安全と事故防止/School safety and Accident prevention |
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時間割コード /Course Code |
P242000048 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
教育学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
金 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
履修用登録教官 |
科目区分 /Course Group |
大学院(専門職学位課程) 発展科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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授業形式 /Class Format |
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メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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栗林 理人/KURIBAYASHI MICHITO | 保健学研究科/ |
中谷 保美/NAKAYA YASUMI | 教育学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
DP1,DP2,DP3,DP4 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
〇重大な学校事故等の児童生徒の生命の危険にかかわる現代的教育課題の特性を踏まえた、危機対応やその予防的対応の在り方について理論的・実践的に考察できること 〇さらに、学校安全と事故防止機能を高めるために、ミドルリーダーとして学校や専門機関、地域を巻き込んだ解決への取り組み、校内研修の在り方についても考察できること |
授業の概要 /Summary of the class |
食物アレルギーの問題・慢性疾患・薬物乱用・性の逸脱行為と妊娠やデートDV・自傷行為・自殺企図・児童虐待・重大な学校事故等の児童生徒の生命の危険のかかわる現代的教育課題の状況とその背景や、その課題特性について理解を深め考察する。また、それらの課題特性を踏まえた危機対応やその予防的対応の在り方について、学校の教育機能と医学的対応の視点等について理論的・実践的に考察する。その上で、学校全体の学校安全と事故防止機能を高めるために、ミドルリーダーとしての学校や専門機関、地域を巻き込んだ解決への取り組み、校内研修の在り方について議論する。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
授業計画 第1回:オリエンテーション (担当:小林後任・中谷後任) 「学校安全と事故防止」に関する基本的理解を図るとともに、講義全体の内容を通観し、受講生の課題意識を深める。また授業の進め方についての共通理解を図る。 第2回:学校における死亡事故・重大事故の現状と課題 (担当:小林後任・中谷後任) 学校における死亡事故・重大事故の状況と事例(判例)の両面から現状と今日的課題について理解し、事故防止機能を高めるためのミドルリーダーとしての在り方について考察する。 第3回:学校における死亡事故・重大事故における心のケア (担当:小林後任・中谷後任・栗林理人) 学校における重大事故に関する先駆的実践事例の分析をもとに、急性ストレス反応・PTSD等への学校教員の取り組みを理解し、心のケアに関するミドルリーダーとしての在り方について考察する。 第4回:食物アレルギー・慢性疾患を持つ児童生徒への危機管理(1)~現状と課題~ (担当:小林後任・中谷後任) 食物アレルギー・慢性疾患の罹患率とその内容の推移と事例の両面から、学校教育における現状と今日的課題について理解し、課題解決に向けた学校体制、学級と保健室における安全教育の在り方について検討することにより、ミドルリーダーとしての役割を考察する。 第5回:食物アレルギー・慢性疾患を持つ児童生徒への危機管理(2)~事例分析と対応/先駆的な事例~ (担当:小林後任・中谷後任・田中完) 食物アレルギーや慢性疾患を持つ児童生徒の事故事例の医学的な見地からの分析を通して、学校安全と事故防止体制の取り組みについて理解し、危機管理と対応について考察する。 第6回:児童虐待による危機管理と校内研修~CAPプログラムの活用~ (担当:小林後任・中谷後任・地域の専門家) 児童虐待による児童生徒への影響と児童生徒が自ら自己の安全を守ることができるCAPプログラムをによる課題解決に関する学びを通して、学校が校内研修として専門機関や地域と協働で行う危機管理と事故防止の取り組みについて考察する。 第7回:性に関する問題への危機管理(1)~現状と課題~ (担当:小林後任・中谷後任) 児童生徒の性の問題について、心身の健康の側面から現状と課題を把握するとともに、ミドルリーダーとしての危機管理と事故防止の意識を高める。 第8回:性に関する問題への危機管理(2)~妊娠・デートDV等の事例検討~ (担当:小林後任・中谷後任) 妊娠・デートDV等の事例分析を通して、学校における危機管理と予防的指導の取り組みや保健室における初期段階の予防と発見について理解し、危機管理とその対応について考察する。 第9回:薬物乱用への危機管理~現状と課題・対応~ (担当:小林後任・中谷後任) 当該課題に関する高い見識をもつ地域の専門家をゲストスピーカーとして招き、青少年の薬物乱用の現状について実態を把握し、学校における危機管理と予防的指導について考察する。 第10回:自傷行為・自殺や自殺企図(1)~現状と課題・その対応~ (担当:小林後任・中谷後任) 児童生徒の自傷行為や自殺・自殺企図の問題についての現状と今日的課題を理解し、ミドルリーダーとしての対応の在り方について考察する。 第11回:自傷行為・自殺や自殺企図(2)~事故防止に向けた保護者・医療機関との連携~ (担当:小林後任・中谷後任・栗林理人) 児童生徒の自傷行為や自殺・自殺企図の事故防止に向けた保護者・医療機関との連携について理解を深め、学校安全と事故防止及び予防的指導の取り組みについて考察する。 第12回:自傷行為・自殺企図に対する事故防止機能を高める校内研修~危機介入の適時性~ (担当:小林後任・中谷後任) 保健室での事例等をもとに、自傷行為や自殺企図への危機介入が必要な状況の早期発見・対応について理解を深め、学校安全と事故防止機能を高めるための校内研修について考察する。 第13回:学校全体の事故防止と予防的機能を高める校内研修(1)~緊急時の初期対応~ (担当:小林後任・中谷後任) 学校における重大事故・食物アレルギー・慢性疾患による急性症状等の事故の初期対応に必要な基礎的知識を習得するとともに、事故防止と予防的機能を高めるための校内研修の企画・運営について考察する。 第14回:学校全体の事故防止と予防的機能を高める校内研修(2)~法的解釈と説明責任~ (担当:小林後任・中谷後任) 当該課題に関する高い見識をもつ地域の専門家をゲストスピーカーとして招き、学校における救急処置活動について、判例等をもとに学校における事故防止・救急処置活動の法的根拠や説明責任の意義について理解し、ミドルリーダーとしての対応の在り方について考察する。 第15回:学校安全におけるミドルリーダーの展望 (担当:小林後任・中谷後任・栗林理人) 食物アレルギーの問題・慢性疾患・薬物乱用・性の逸脱行為と妊娠やデートDV・自傷行為・自殺企図・児童虐待・重大な学校事故等の特性を踏まえた課題解決に向け、学校安全におけるミドルリーダーとしての展望を考察する。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
学生に対する評価 【評価の基準】 〈1〉重大な学校事故等の児童生徒の生命の危険にかかわる現代的教育課題の解決について理解し考察することができる。 〈2〉それぞれの課題特性を踏まえた危機対応やその予防的対応の在り方について理論的・実践的に考察することができる。 〈3〉学校全体の学校安全と事故防止機能を高めるための健康・安全教育のミドルリーダーの在り方について考察することができる。 【評価の構成】 〈1〉最終レポート(60%) 〈2〉各テーマについての小レポート(2~15回)(20%) 〈3〉討論への参加状況など(20%) |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
「学校安全と危機管理」で学んだことを整理しておくこと。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
テキスト ・三木とみ子編(2014)『学校現場のアレルギー対応マニュアル』少年写真新聞社 ・小俣貴嗣他(2006)『発達科学-「発達」への学際的アプローチ』ブレーン書房 ・養護教諭ヒヤリ・ハット研究会編(2015)『事例から学ぶ養護教諭のヒヤリ・ハット』ぎょうせい ・菅原哲朗・入澤充(2012~2015)雑誌 健康教室『連載 養護教諭がかかわる裁判や判例/養護教諭の職務と法的責任』東山書房 ・田原圭子編(2015)『問わずにはいられない学校事故・事件の現場から』あうん社 ・淵上克義,佐藤博志(2007)『ミドルリーダーの原点』金子書房 |
参考文献 /bibliography |
参考書・参考資料等 ・河野龍太郎(2014)『医療におけるヒューマンエラー』医学書院 ・大谷尚子編(2009)『新養護学概論』東山書房 ・斎藤環(2015)『承認をめぐる病』日本評論社 ・松本俊彦編(2012)『中高生のためのメンタル系サバイバルガイド』日本評論社 ・北神正行,高橋香代(2007)『学校組織マネジメントとミドルリーダー』学文社 ・その他各授業の学習テーマに応じて提示する。 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
自校における危機管理についての校内研修の事例の資料を収集し、まとめておくこと。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
月曜日 14:30~15:30 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
hiromi@hirosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A09:教育学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A06:政治学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
Z95:学際・新領域 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
・研究者教員と実務家教員とのティーム・ティーチング ・テーマについて、討議やグループワーク等の演習形式で行う。 ・メディア授業に移行した場合は、Teamsで実施します。 |
科目ナンバー /The subject number |
GP-5-2000-A09 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
授業の一部を集中講義で行うことがある |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |