科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
地形環境学特論/Advanced Lecture on Geomorphic Environment |
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時間割コード /Course Code |
C241000013 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
月 1 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
小岩 直人/KOIWA NAOTO |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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小岩 直人/KOIWA NAOTO | 教育学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
B1 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
自然災害を知るためには,人間生活の基盤をなしている地形について,その空間分布や発達過程を正しく知ることが極めて重要である。本講義の到達目標は,湿潤変動帯に位置する日本の地形の特徴,小地形の形成過程,自然災害とのかかわりを理解し,説明できるようになることである。 |
授業の概要 /Summary of the class |
地形が変化する際に,その場所に人間がいた場合には災害となる可能性が極めて高くなる。最も効果的な防災は,災害が生じる可能性がある場所に,人間が生活の場をもたないことである。しかしながら,日本の現状ではこれは不可能に近い.本講義は,自然地理学的な観点から,地域の地形が形成される過程や,地形環境や地形環境と人間生活との関わりによる災害リスクの相違について学び,自然との摩擦の少ない生活の仕方について検討するものである。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回4/15:世界から見た日本の地形の特徴 大地形スケールでの地形区分について学び,その中での日本の地形環境の特徴を理解する。 第2回4/22:日本の地形区分について 日本の地形区分について,地形の概要,構成する地質,人間の土地利用等に関して学ぶ。 第3回5/2:第四紀の気候変化と地形発達 日本の地形は,ほとんどが地質時代の第四紀後期以降に形成されたものである.この時代の地形形成に影響を与えた気候変化,とくに第四紀半ば以降の氷期-間氷期サイクルの気候変化を学ぶ。 第4回5/13:河川がつくる地形1 台地(河成段丘) 台地は地形の発達史を考慮すると比較的災害にあいにくい地形といわれている.台地の中でも河川が形成する地形である河成段丘について,その形成過程について学ぶ。 第5回5/20:河川がつくる地形2 低地(沖積低地,扇状地) 災害が生じる可能性が高い地形である沖積低地,扇状地について,その形成過程をについて学ぶ。 第6回5/27:氷河性海面変動と地形1 海成段丘 沿岸部において津波等の避難場所として利用されている台地は,その多く海成段丘である。その形成について,氷河性海面変動とのかかわりから学ぶ。 第7回6/3:氷河性海面変動と地形2 リアス海岸 三陸海岸に代表されるように,リアス海岸は津波被害常習地と考えられている。氷河性海面変動をもとにリアス海岸の形成過程について学ぶ。 第8回6/10:火山がつくる地形1 青森県の火山を例として 岩木山,八甲田山,恐山と青森県は火山が多く見られる。これらの火山地形を例として火山がつくる地形について学ぶ。 第9回6/17: 火山がつくる地形2 火砕流台地 破局的噴火によって噴出した火砕流は,広い台地面を形成することが多い。青森県においても広く火砕流台地が広がっている。そこに記録されている火山噴火の歴史と,火砕流台地の利用について学ぶ。 第10回6/24: 地殻変動がつくる地形 世界の中でもトップクラスの隆起量である日本において,地殻変動が地形発達にどのようにかかわってきたのかについて学ぶ。 第11回7/1: 活断層と災害 日本全国に2000本以上存在するといわれている活断層に関して,活断層が動くことによって生じる災害や,活断層研究でわかってきたこと,今後の課題等について学ぶ。 第12回7/8:土砂災害と地形 近年,発生した土砂災害を取り上げながら,土砂災害と地形条件との対応関係について学ぶ。 第13回7/16:津波災害と地形 東北地方太平洋沖地震津波等を例にして,津波災害と地形条件との対応関係について学ぶ。 第14回7/22:ハザードマップの現状と課題 災害地図ともよばれるハザードマップについて,その特徴,役割,問題点等について学ぶ。 第15回7/29(最終回):地形発達と人類の居住地選択の変遷について 旧石器時代から現代において,人がどのような地形をどのような形で利用してきたのかについて学ぶ。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
不定期に実施する小テスト、またはリアクションペーパー(40%) レポート(60%) これらを合算して評価する。 小テスト、レポート、リアクションペーパーでは日本の地形の特徴、小地形の形成過程に関する理解度を中心に、定期試験ではこれらの日本の特徴と自然とのかかわりをふまえて自然災害について考察できる能力を中心に評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
講義で紹介された次週のテーマに関する予習をすることが必要となる。 講義において理解できなかった内容、用語等の復習を中心に行うこと。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
講義時に資料を配付する。 |
参考文献 /bibliography |
『技術者のための地形学入門』(熊木 洋太他著,山海堂,1995年) |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
特になし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
月曜日 10時20分から11時50分 又は 月曜日 12時40分から14時10分 なお,この時間帯以外での面会を希望する場合は,事前に連絡すること。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
koiwa@hirosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A04:地理学,文化人類学,民俗学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
B17:地球惑星科学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-1317-A04 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
有/Yes |
その他 /Others |
なし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | ||
2 | 第2回 | |||
3 | 第3回 | |||
4 | 第4回 | |||
5 | 第5回 | |||
6 | 第6回 | |||
7 | 第7回 | |||
8 | 第8回 | |||
9 | 第9回 | |||
10 | 第10回 | |||
11 | 第11回 | |||
12 | 第12回 | |||
13 | 第13回 | |||
14 | 第14回 | |||
15 | 第15回 |