科目一覧へ戻る | 2024/03/29 現在 |
開講科目名 /Course |
食品副産物資源の飼料利用特論/Advanced Lecture on Feed utilization of food byproduct |
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時間割コード /Course Code |
C241000050 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
木 4 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
房 家シン/JIA-CHEN FANG |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
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必修・選択 /Required/Elective |
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授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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房 家シン/JIA-CHEN FANG | 農学生命科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
A3,C4 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
食品副産物の飼料利用が環境負荷低減および地域産業活性化への重要性を理解すると共に,その利用による高品質畜産物の生産技術と理論を習得する。 |
授業の概要 /Summary of the class |
食品副産物の飼料利用について講義する。国内における飼料自給率低下と食品副産物の大量廃棄を背景にして,副産物資源の飼料利用の意義と重要性について学ぶ。 具体的には,国内濃厚飼料,粗飼料および補助飼料の自給状況,輸入飼料に依存する日本家畜生産の危機,自給率向上戦略および国内政策,世界および国内食品副産物資源の産出量,地域別分布状況,利活用状況,政策と法規,さらに食品副産物資源は家畜飼料としてのエネルギー価値と飼料利用の可能性について学ぶ。 食品副産物の飼料利用は,輸入飼料の代替のみならず,特殊成分の摂取により畜産物へ付加価値を付け,地域活性化とブランド化の可能性を講義する。また食品副産物の飼料利用を制限する調製保存技術,高水分による流通困難,収集手段および畜産物への不良影響などの課題に対し世界各国の研究成果と技術開発状況を学ぶ。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 4月11(木):ガイダンス 授業の方法,成績評価の説明及び科目基礎内容を説明する。 世界と日本の畜産・飼料供給状況ならびに飼料と家畜飼養の常識,さらに家畜生産のエネルギー消費と環境負荷,家畜生産による食糧配分の不公平に関する概要を解説する。 具体的には,世界における主要家畜の飼育頭数,地域別分布状況,主要畜産物の産出量,飼料生産の直接・間接エネルギー消費量,水資源消費量と糞尿排泄による環境汚染,肉類を始めとする動物性食品の消費による食料分配の不公平,さらにこの不公平による世界の飢餓や栄養不足人口に関する内容を講義する。 第2回 4月18(木):国内飼料供給と食品副産物産出状況 国内における飼料自給率低下と食品副産物の大量廃棄を背景にして,副産物資源の飼料活用の意義と重要性を紹介する。 具体的には,国内濃厚飼料,粗飼料および補助飼料の自給状況,輸入飼料に依存する日本家畜生産の危機,自給率向上戦略および国内政策,世界および国内食品副産物資源の産出量,地域別分布状況,利活用状況,さらに食品副産物資源は家畜飼料としてのエネルギー価値と飼料利用の可能性・必要性について解説する。 第3回 4月25(木):食品副産物の栄養成分と家畜の栄養要求 各種家畜・家禽の栄養要求特徴と主要副産物の成分特徴,飼料としての潜在価値を解説する。 具体的には,各種家畜・家禽の種類,生育段階等に応じた適正な栄養要求基準,各種栄養素の生理作用,乳,肉および卵生産の流れ,家畜飼料配合の科学根拠,配合飼料の設計方法と原料調合の流れを紹介する。各種食品副産物の主要成分,季節・産地による変動状況,家畜別の嗜好性,調製貯蔵性,流通と分別の難易,輸入飼料穀物の代わりに家畜飼料として多量使用の可能性を講義する。 第4回 5月9(木):食品副産物の機能性 食品副産物に家畜の生産性,健康および畜産物品質の向上を促進できる機能性成分の有無とそのメカニズムを紹介する。 具体的には,茶系飲料製造副産物,規格外健康野菜,果汁製造副産物,発酵食品副産物,飼料用米および水産加工副産物などの機能性成分がある食品副産物を紹介する。また,これらの機能性成分が家畜発育成績,病気抵抗力,糞尿排泄の低減および畜産物品質向上への改善効果と仕組みを解説する。さらに,これらの機能性食品副産物の適正な添加量と給与期間を解説する。 第5回 5月16(木):食品副産物の安全性 (Teams 双方授業) 衛生,環境負荷,家畜健康と畜産物品質確保の視点から,食品副産物の安全性を紹介する。 具体的には,高水分食品副産物の貯蔵・流通過程での腐敗発生状況と家畜中毒危険性を紹介する。また,植物性原料における農薬残留,硝酸態窒素,有毒植物の混入,遺伝子組み換えおよび重金属による危険性を紹介する。さらに,動物原料における抗生物質残留,人畜共通伝染病および寄生虫感染による危険性を紹介すると共にその防止対策を解説する。 第6回 5月23(木):食品副産物の加工と調理 (Teams 双方授業) 飼料としての貯蔵性,家畜嗜好性及び消化性を向上するために,食品副産物の物理,化学及び生物的な加工調理理論を紹介する。 具体的には,高水分食品副産物のサイレージ化による保存技術,低品質植物性原料のアルカリ処理と微生物処理による消化性改善技術,低嗜好性原料が良質原料との併用による採食性改善技術,加熱によるでんぷん質原料の嗜好性と消化性向上技術,高温高圧処理による繊維質原料の消化性向上と嗜好性改善技術などを紹介する。 第7回 5月30(木):高水分食品副産物の貯蔵と流通 高水分が原因で飼料利用が制限されている副産物の貯蔵と流通における課題を紹介する。 具体的には,高水分食品副産物のサイレージ化による保存技術,特に良質サイレージ調製における微生物の役割およびその開発を紹介する。また油温減圧脱水,乾熱減圧脱水および生物発酵脱水などの新たな乾燥脱水技術を紹介する。さらに,リキッドフィーディングとTMRサイレージによる高水分食品副産物の飼料調製・給与技術を紹介する。 第8回 6月6(木):乳牛における食品副産物の利用 搾乳牛に適する食品副産物の種類と調製理論を紹介する。 具体的には,乳牛の栄養生理,各生育段階の栄養要求量および乳生産に対し各種栄養素の生理作用を紹介する。また,嗜好性,繁殖成績,発育成績,乳牛健康,消化性,糞尿・臭気排泄による環境負荷および乳品質の視点から乳牛に適する食品副産物の種類と飼料調製技術を紹介する。さらに,成分の偏る食品副産物の利用において,乳量および乳品質が損なわずないための補正・調製技術および適正な添加量と給与期間を解説する。 第9回 6月13(木):肉牛における食品副産物の利用 肉牛に適する食品副産物の種類と調製理論を紹介する。 具体的には,肉牛の栄養生理,各生育段階の栄養要求量および産肉に対し各種栄養素の生理作用を紹介する。また,嗜好性,繁殖成績,発育成績,肉牛の健康,消化性,糞尿・臭気排泄による環境負荷および肉質の視点から肉牛に適する食品副産物の種類と飼料調製技術を紹介する。さらに,成分の偏る食品副産物の利用において,発育および肉質が損なわずないための補正・調製技術および適正な添加量と給与期間を解説する。 第10回 6月20(木):豚における食品副産物の利用 豚に適する食品副産物の種類と調製理論を紹介する。 具体的には,豚の栄養生理,各生育段階の栄養要求量および産肉に対し各種栄養素の生理作用を紹介する。また,嗜好性,繁殖成績,発育成績,豚の健康,消化性,糞尿・臭気排泄による環境負荷および肉質の視点から肉豚に適する食品副産物の種類と飼料調製技術を紹介する。さらに,成分の偏る食品副産物の利用において,発育および肉質が損なわずないための補正・調製技術および適正な添加量と給与期間を解説する。 第11回 6月27(木):家禽における食品副産物の利用 採卵鶏と肉鶏に適する食品副産物の種類と調製理論を紹介する。 具体的には,家禽の栄養生理,各生育段階の栄養要求量および産肉・産卵に対し各種栄養素の生理作用を紹介する。また,嗜好性,繁殖成績,発育成績,家禽健康,消化性,糞尿・臭気排泄による環境負荷および肉・卵質の視点から家禽に適する食品副産物の種類と飼料調製技術を紹介する。さらに,成分の偏る食品副産物の利用において,発育および肉・卵質が損なわずないための補正・調製技術および適正な添加量と給与期間を解説する。 第12回 7月4(木):めん羊・ヤギにおける食品副産物の利用 めん羊とヤギに適する食品副産物の種類と調製理論を紹介する。 具体的には,めん羊とヤギの栄養生理,各生育段階の栄養要求量および産肉・乳に対し各種栄養素の生理作用を紹介する。また,嗜好性,繁殖成績,発育成績,家畜の健康,消化性,糞尿・臭気排泄による環境負荷および肉・乳質の視点からめん羊とヤギに適する食品副産物の種類と飼料調製技術を紹介する。さらに,成分の偏る食品副産物の利用において,発育および肉・乳質が損なわずないための補正・調製技術および適正な添加量と給与期間を解説する。 第13回 7月11(木):食品副産物の利用と畜産物品質 食品副産物の利用が畜産物品質への影響を紹介する。 具体的には,食品副産物に含まれる機能性成分の持続摂取による乳・肉・卵など畜産物の理化学成分,保存性,加工調理性,旨み成分,食感および健康成分の変化を解説する。また,食品副産物の摂取が乳・肉・卵品質改善のメカニズムを解説する。食品副産物の飼料利用は,輸入トウモロコシと大豆の代替のみならず,特殊成分の摂取により畜産物へ付加価値を付け,地域活性化とブランド化の可能性を紹介する。 第14回 7月18(木):食品副産物利用によるブランド畜産物の事例紹介 食品副産物の利用により確立したブランド畜産物の成功事例を紹介する。 全国各地の特産副産物の産出と飼料利用状況を紹介すると共に,ブランド畜産物の確立要件を解説する。また酪農,肉牛,養豚,養鶏および牧羊業においてそれぞれの先進事例を紹介する。さらに,食品副産物の飼料利用によるブランド化畜産物の生産は,輸入飼料の代替による飼料自給率向上だけではなく,資源循環による環境保全,地域振興と活性化への意義と貢献を解説する。 第15回 7月25(木) :食品副産物飼料利用の動態と課題 日本と世界における食品副産物資源の産出・利用動態と課題を紹介する。 世界的に食糧不足と飢餓人口の問題が深刻になる一方,欧米などの先進国では食品副産物を大量に廃棄している事態を紹介する。また世界各国の食品副産物資源産出・利用状況,政府政策と法規を紹介する。食品副産物の飼料利用を制限する調製保存技術,高水分による流通困難,収集手段および畜産物への不良影響などの課題に対し世界各国の研究成果と技術開発状況を紹介する。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
講義に臨む態度(20%),授業中に課す小レポート(20%)及び期末レポート(60%)から評価する。上記を合算して,最終的な成績評価を行う予定です。なお,小レポート及び期末レポートは,以下の基準に基づき,評価する。 ・食品副産物の飼料利用が環境負荷低減および地域産業活性化への重要性を理解しているか。 ・食品副産物の飼料利用による高品質畜産物の生産技術と理論を修得しているか。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
予習(30時間):毎回の講義の最後に、「授業の予定内容」に基づいて予習内容を提示する。 復習(30時間):毎回の講義のはじめには、前回の講義内容に基づいて復習内容を提示する。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
教科書を使用しない。 |
参考文献 /bibliography |
泉谷真実編(2010)エコフィードの活用促進(農文協) 阿部亮編 (2005) 未利用有機物資源の飼料利用(サイエンスフォーラム) 日本草地学会編 (2009) 地域資源を活用した家畜生産システム (学会出版センター) 小野寺良次 (2002) 家畜栄養学 (川島書店) |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
特になし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
木曜日 12時40分から14時10分, 又は16時00分から17時00分 、場所は農学生命科学部校舎151室。 なお,この時間帯以外での面会を希望する場合は,事前にメールで連絡すること。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
fang{A}hiosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
F42:獣医学、畜産学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
パワーポイントや板書を用いた講義形式 (メディア授業に移行した場合は,Teamsで実施します。) |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-2309-F42 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
なし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |