シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/29 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
地殻変動・測地学特論/Advanced Lecture on Crustal Deformation and Geodesy
時間割コード
/Course Code
C242000020
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
地域共創科学研究科/
曜日コマ
/Day, Period
木 2
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2
主担当教員
/Main Instructor
道家 涼介/DOUKE RYOSUKE
科目区分
/Course Group
大学院(修士課程) 専攻科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
選択
授業形式
/Class Format
講義科目
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
道家 涼介/DOUKE RYOSUKE 理工学研究科/
難易度(レベル)
/Level
レベル5
対応するDP
/DP
A1,B1
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
異なる時間・空間スケールにおける地殻活動について、観測方法および観測される変動量・速度について理解し、将来発生しうる自然災害について考察する力を養う。また、防災・環境分野における測地技術の近年の応用事例についても理解する。
授業の概要
/Summary of the class
地震・火山活動などの地殻活動は、地殻変動(地殻の位置の変化・地殻内の変形)の結果として引き起こされる。地殻変動を記載するためには、過去と現在の間の位置の変化を計測する“ものさし”が必要となるが、対象とする事象の時間・空間スケール毎に、異なるデータ・手法を用いる必要がある。本講義では、測地学(〜100年)および地形・地質学(数1,000年〜)が扱う各観測データ・諸現象から、当該期間における地殻変動量を推定する手法について扱い、その結果として得られる異なる時間スケールにおける地殻活動について評価・議論する。また、宇宙測地技術による地盤災害、インフラ、環境分野などのモニタリングにおける近年の活用事例についても取り扱う。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回 ガイダンス(10/3)
地殻変動とは何か、またそれを正確に計測することが、自然現象および災害を理解する上でどの様な意味を持つのかという視点から、授業全体の概要について説明する。

第2回 地球の形状・内部構造と地殻変動の時間スケール(10/10)
地球の形状や内部の構造、地震や火山活動といった地殻活動の生じている場やその原因について説明する。また、本授業で扱う地殻変動の時間スケールについて説明する。

第3回 測地学的時間スケールにおける地殻変動量の計測1(10/24)
過去100年程度までの地殻変動を計測する手法として、地上における測量(水準測量、三角測量ほか)とセンサー等による観測によるもの(傾斜計、歪計など)について説明する。

第4回 測地学的時間スケールにおける地殻変動量の計測2(11/7)
過去数十年程度の地殻変動を計測する手法として、VLBIやGNSS、干渉SARといった宇宙測地技術による手法について説明する。

第5回 地形・地質学的時間スケールにおける地殻変動量の計測(11/14)
数千年、数万年以上の時間スケールで継続する地殻変動量(速度)を推定する手法として変動地形学的によるもの(地殻の上下変位速度、活断層の変位速度など)を中心に紹介する。

第6回 プレートテクトニクス・日本列島周辺のテクトニクス(11/21)
プレート運動について、地質学的な時間スケールの変動と、近年の宇宙測地技術による観測結果の双方について説明する。また日本列島周辺の地殻変動について概観する。

第7回 地震活動に伴う地殻変動と断層モデル(11/28)
大規模地震によって生じる地殻変動について、近年発生した地震を例に解説を行う。また、その地殻変動を説明する断層モデルについても扱う。

第8回 火山活動に伴う地殻変動と圧力源モデル(12/5)
火山活動によって生じる地殻変動について、近年発生した火山活動を例に解説を行う。また、地殻変動を説明するモデル(点・球状圧力源、クラックモデルなど)についても扱う。

第9回 重力異常と地殻の隆起・沈降(12/12)
地形・地質学的、測地学的時間スケールにおける日本列島の地殻の上下変位速度分布について比較をする。また重力異常との関係についても比較し、議論を行う。

第10回 地殻ひずみ速度の推定(12/19)
ひずみの計算方法に加え、測地データから地殻水平ひずみ速度を計算する手法と、その解析結果の事例について扱う。

第11回 異なる時間スケールにおける地殻ひずみ速度の差異とその原因(12/26)
地形学・地質学的な時間スケールにおける地殻水平ひずみ速度を算出した事例について、その手法とともに紹介する。また測地学的時間スケールとの差異とその原因ついて議論を行う。

第12回 測地技術の応用事例1(1/9)
近年の宇宙測地技術が、地殻変動以外の分野に応用されている事例として、主にGNSSを応用した事例(可降水量の推定、水位や積雪深の計測、土壌水分の計測など)を紹介する。

第13回 測地技術の応用事例2(1/16)
干渉SAR解析の手法が地殻変動以外を対象に活用されている事例として、地盤変動やインフラのモニタリング、土壌水分量の推定などを紹介する。

第14回 測地技術の応用事例3(1/23)
SARデータの他の解析手法(強度画像の解析、ポラリメトリ解析など)の事例として、森林・農業分野での活用事例や、インフラのモニタリングの事例などを紹介する。

第15回 全体のまとめ(1/30)
全体の総括を行う。特に、時間スケールによって、観測される地殻変動量(速度)が異なることの意味と、そこから将来の地殻活動を予測する上での不確実性について解説する。

なお,授業の進行状況等によりシラバスと実際の内容が異なる場合には,その都度説明します。
※10/31は教員の都合により休講の予定
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
授業への参加度(50%)およびレポート課題(50%)により評価する。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
各授業の中で紹介する参考文献などを読み、予習・復習をすること。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
特に指定しない。
参考文献
/bibliography
授業の中で、随時紹介します。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
特になし
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
講義時間のほか下記のオフィスアワーでも受け付けます。
毎週月曜日 15:00~17:00 理工学部1号館437号室
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
r_doke@hirosaki-u.ac.jp
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
B17:地球惑星科学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
C25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
C22:土木工学およびその関連分野
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
原則として講義形式で行います。
第12〜15回については、学生が自身で調べた内容についてのプレゼンテーションを行う形をとる場合があります。
メディア授業に移行した場合は、Teamsを用います。
科目ナンバー
/The subject number
GC-9-1335-B17
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
なし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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