科目一覧へ戻る | 2025/03/26 現在 |
開講科目名 /Course |
脳神経外科学/Neurosurgery |
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時間割コード /Course Code |
4251000068 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
医学部医学科/ |
曜日コマ /Day, Period |
火/Tue 2 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
1.0 |
学年 /Year |
4 |
主担当教員 /Main Instructor |
斉藤 敦志/SAITO ATSUSHI |
科目区分 /Course Group |
専門教育科目 専門科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
必修 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
斉藤 敦志/SAITO ATSUSHI | 医学研究科/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル3 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○脳神経外科疾患の病態や発生機序を理解する。 ○画像を含めた診断法を理解する。 ○脳神経外科的治療法を理解する。 |
授業の概要 /Summary of the class |
1.中枢神経系の解剖,機能を再度確認し,それをもとに病態生理を理解する。 2.脳神経外科疾患として,脳血管障害,脳腫瘍,頭部外傷,先天性疾患,機能的脳神経外科疾患,脳神経外科救急などの分野に大別し,その個々の疾患の詳細を理解する。 3.それらの疾患の診断法,治療法を的確に把握する。 医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) PS-02-03-01 PS-02-03-02 PS-02-03-03 PS-02-03-04 PS-02-03-05 PS-03-04-10 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 4月8日(火) 題目:脳神経外科学総論 内容:脳神経外科学は脳生理や脳解剖の発達に伴って発展し、19世紀後半にイギリスやドイツ、フランスで芽生え米国のHarvey Cushingによって大きく花開いた。わが国では1965年に標榜科として認可され、その後の診断・治療技術の進歩によって大きく変遷し今日に至っている。精緻を極める手術手技や開頭を要しない新たな治療の展開、今後の発展について俯瞰・理解することを目的とする。 担当講師:脳神経外科学講座 斉藤 敦志 第2回 4月15日(火) 題目:脳血管障害 出血 内容:出血性脳血管障害はくも膜下出血と脳出血に大別される。くも膜下出血は脳神経外科で扱う代表的な疾患のひとつである。原因としては脳動脈瘤の破裂が最も多い。また、脳出血の原因としては高血圧性が最も多く、他にもやもや病、脳動静脈奇形、海綿状血管腫、硬膜動静脈瘻、アミロイドアンギオパチーなどがある。本講義では各疾患の病態、診断と治療について理解することを目的とする。 担当講師:脳神経外科学講座 梶 友紘 第3回 4月22日(火) 題目:脳血管障害 虚血 内容:脳血管障害の中でも最多である脳梗塞、一過性脳虚血発作などの脳虚血によって発生する疾患の基礎知識(疫学、自然歴など)や治療法を臨床現場で行われている例や、医師国家試験の過去問などに照らし合わせて学習する。 担当講師:脳神経外科学講座 森田 隆弘 第4回 4月30日(水) 題目:頭部外傷 内容:頭部外傷とは頭部に何らかの外力が加わることによって軟部組織(皮膚・皮下組織)、頭蓋骨、脳実質などに損傷を来すことを指す。頭部外傷の病態生理は一次性損傷と二次性損傷に分けられる。重症頭部外傷では脳幹部への一次性損傷や頭蓋内圧亢進による脳ヘルニアにより患者の生命が脅かされることがある。脳外科診療の中で頭部外傷は基本的かつ重要な柱のひとつである。本講義では日常診療でも良く遭遇する代表的な頭蓋骨・顔面骨骨折、外傷性頭蓋内出血や外傷性脳実質損傷について、その病態や診断、治療について理解することを目的とする。 担当講師:脳神経外科学講座 梶 友紘 第5回 5月13日(火) 題目:画像診断と治療機器 内容:脳神経外科学領域で行われる画像検査とその読影の仕方について概説する。また、発展著しい治療機器についても解説し、各論における治療の理解を深める助けとする。 担当講師:脳神経外科学講座 片山 耕輔 第6回 5月20日(火) 題目:脳血管内治療 内容:現在では脳血管障害の手術の主流となっているカテーテルを用いた血管内治療の概要や適応疾患、キャリア形成などの概要を解説する。 担当講師:脳神経外科学講座 森田 隆弘 第7回 5月27日(火) 題目:脳腫瘍 良性脳腫瘍 内容:脳腫瘍は脳実質内から発生する脳実質内腫瘍(主にグリア細胞から発生する)と脳実質外腫瘍(髄膜腫・神経鞘腫・下垂体腺腫などの髄外腫瘍)があり、良性腫瘍は主に後者が大半である。ただし病理学的には良性であっても再発を繰り返し、QOLを損なうような後遺症を残すような疾患も多数ある。この講義では良性腫瘍の種類、臨床的特徴と治療について解説する。 担当講師:脳神経外科学講座 角田 聖英 第8回 6月3日(火) 題目:脳腫瘍 悪性脳腫瘍 内容:脳腫瘍は多臓器の腫瘍に比べて頻度は低いものの、脳神経外科領域において大きな比重を占める分野である。また近年遺伝子・分子診断が導入され、発展の著しい分野でもある。本講義では脳腫瘍の中でも悪性脳腫瘍、とくに臨床上遭遇する機会の多い疾患や重要な疾患を中心に、その病態・治療について解説する。 担当講師:脳神経外科学講座 片山 耕輔 第9回 6月10日(火) 題目:小児・機能的脳神経外科学 内容:小児脳神経外科は胎児期から小児期に生じる脳と脊髄の疾患を扱う分野であり、主に先天奇形、神経管閉鎖障害、後頭蓋窩の奇形、くも膜嚢胞、小児水頭症などが対象疾患に該当する。機能的脳神経外科は薬物療法で限界が生じた不随意運動や難治性てんかん、難治性疼痛を対象とした分野である。この講義では各疾患の概要と治療について解説する。 担当講師:脳神経外科学講座 角田 聖英 第10回 6月17日(火) 試験 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
・筆記試験を行う ・点数が6割以上を合格とする |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
教科書・参考書による予習復習をすること |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
推薦教科書:ニュースタンダード脳神経外科学(三輪書店) 標準脳神経外科学(医学書院) |
参考文献 /bibliography |
特になし |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
救急疾患の中で脳神経外科的疾患の占める割合は高く,その初期診療には全ての医師が携わることになる。全国的な脳神経外科医師の減少傾向の中,これら初期診療は一般医に委ねられる比率が高くなってきている。従って,脳神経外科疾患に関する最低限の知識を身につけることが将来の専攻科に関わらず必須であることを念頭に置き、「医師国家試験合格水準を上回るように努力すること」。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
担当代表教員:斉藤敦志 月曜日 金曜日 午後(事前連絡必要) |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
斉藤敦志 satsushi2022@hirosaki-u.ac.jp 脳神経外科学講座 https://hirosaki-u-neuros.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
I56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
実務経験 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
スライド、動画などを中心に進める。プリントを配布する |
科目ナンバー /The subject number |
M1-3-0151-I56 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
医師を目指す者として最低限の礼儀を有して授業に臨むこと。目に余る場合は退室を命じる。 講義内容には病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |