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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
臨床薬理・和漢薬学/Clinical Pharmacology and Japanese Oriental Medicine
時間割コード
/Course Code
4252000077
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
医学部医学科/
曜日コマ
/Day, Period
金/Fri 5
開講区分
/Semester offered
後期/second semester
単位数
/Credits
1.0
学年
/Year
4
主担当教員
/Main Instructor
新岡 丈典
科目区分
/Course Group
専門教育科目 専門科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
必修
授業形式
/Class Format
講義科目
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
新岡 丈典 医学研究科/
難易度(レベル)
/Level
レベル3
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
○創薬や育薬の過程における臨床薬理学の必要性を理解する。
○薬物の個別化投与設計法および実臨床における実践方法を理解する。
○医薬品の副作用の種類・機序・対策について理解する。
○漢方医薬の薬物相互作用・有害作用,問題点を理解する。
○緩和医療・緩和ケアの現状について理解する。
○和漢薬学の腹診、鍼灸、証などの診療方法を理解する。
授業の概要
/Summary of the class
1.臨床薬理学では,薬物の効果や副作用に個体差が生じる原因を,薬物動態学的アプローチで解析し,薬物療法の適正化を図るための知識を習得する。

2.和漢薬学では,漢方医学の基礎理論,漢方医薬による薬物療法の実際,さらに各臨床分野における漢方医療の役割について学ぶ。

医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)
RE-05-02-01:対象者の保護
GE-01-01-07:臓器横断的な診療
CS-02-04-02,03,04,05,06,14:治療(計画、経過の評価)
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回, 9月12日(金),(題目:臨床薬理学総論)
国民医療費に占める薬剤費の現状および創薬や育薬の過程において,臨床薬理学の知識がなぜ必要となるのか解説する。
弘前大学 薬剤学講座 新岡 丈典

第2回, 9月18日(木),(題目:薬物動態の個体差要因)
薬物動態(吸収・分布・代謝・排泄)の個体差要因および各ステージにおける薬物代謝酵素やトランスポーターの担う役割ついて解説する。
弘前大学 薬剤学講座 新岡 丈典

第3回, 9月19日(金),(題目:薬物動態学的相互作用)
好ましくない嗜好品と薬物の組み合わせや薬物同士の組み合わせを例示し,なぜ,これらの組み合わせが臨床上問題となるのか,薬物動態の面から解説する。
弘前大学 薬剤学講座 新岡 丈典

第4回, 9月26日(金),(題目:PK-PD理論とTherapeutic Drug Monitoringの活用法)
薬物の効果や副作用の指標となる薬物動態パラメータ,薬物血中濃度および薬物動態関連遺伝子多型を薬物療法の適正化にどのように活用すべきか解説する。
弘前大学 薬剤学講座 新岡 丈典

第5回, 10月2日(木),(題目:薬の作用と安全性)
薬害の歴史や副作用の発生機序,用量反応曲線の概念,薬物の依存や耐性のメカニズムについて解説する。
弘前大学 薬剤学講座 新岡 丈典

第6回, 10月3日(金),(題目:薬物療法の実践と多職種連携)
処方せんの正しい書き方や添付文書の活用,ポリファーマシー対策,アドヒアランス向上のための多職種連携,PMDAの役割について解説する。
弘前大学医学部附属病院 薬剤部 中川 潤一

第7回, 10月10日(金),(題目:漢方総論(歴史、基本理論・診察),漢方医学の特徴、主な和漢方薬の適応と薬理作用)
漢方医学で考えられる病態生理:‘証’や‘随証治療’を理解するため,漢方医学の基礎理論(陰陽説,五行説,三陰三陽),漢方医学的診察法(四診:望診,聴診,問診,切診), ‘気血水’の所見,寒熱虚実の‘証’の判断について学ぶ。漢方医学の特徴は心身一如(しんしんいちにょ),心と体をひとつに診て治療することである。漢方治療の適応となる疾患および症状を軸にして,主な和漢薬(漢方薬)の構成と効果や副作用を学び, 適応, 薬理作用について概要を理解し, 実践力を身につけていただきたい。
*参考図書:基本がわかる 漢方医学講義(日本漢方医学教育協議会/編)羊土社
弘前大学 検査部 皆川 智子

第8回, 10月23日(木),(題目:緩和医療と漢方治療)
緩和医療における漢方治療,緩和医療に用いられる「補剤」を学ぶ
わが国における緩和医療・緩和ケアの現状,代替医療・相補医療としての東洋医学,キリスト教・仏教・儒教にみる死生観と「老・病・死」の捉え方,緩和医療における漢方治療,緩和医療に用いられる「補剤」を中心とした各種の方剤,緩和医療における東洋医学の将来,等について解説する。
弘前大学 麻酔科・集中治療科 木村 太

第9回, 11月7日(金),(題目:鍼灸医学の基礎理論)
鍼灸は,体表に現れた反応点かつ治療点である経穴(けいけつ)を鍼(針)や熱で刺激することによって,効果を発揮する治療法である。皮膚上にある経穴への刺激は,局所のみならず,経脈や経絡を通じて伝わり,さまざまな効果を発揮するとされている。経穴の位置,鍼灸の種類とメカニズム,適応と有害事象などの鍼灸医学の基礎を学んでいただきたい。
*参考図書:基本がわかる 漢方医学講義(日本漢方医学教育協議会/編)羊土社
弘前大学 麻酔科・集中治療科 工藤 隆司

第10回, 12月5日(金),(題目:婦人科疾患と漢方)
産婦人科で漢方療法が頻用される理由および産婦人科領域で頻用される主な漢方薬(いわゆる3大漢方薬:加味逍遥散,桂枝茯苓丸,当帰芍薬散)について,第一線の産婦人科学的立場からEBMに基づいて解説する。
国際医療福祉大学産科婦人科学 大澤 稔
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
臨床薬理・和漢薬学における授業への参加度および期末試験で評価を行い、最終合格ライン6割以上を以て合格とする。
・ 臨床薬理期末試験期間:12月17日~19日に実施する(50分)。
・ 臨床薬理期末試験60点以上(100点満点)、かつ和漢薬学出席3回以上(全4回)で合格とする。
・ 臨床薬理全出席(計6回)の場合、期末試験で60点以下だった者に対し10点を加点する。
・ 初回および最終日の和漢薬学講義において、両アンケートに回答した者に対し加点を考慮する。
・ 合格ラインを下回った者に対し、1回だけ追試を実施する。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
各講義で紹介する。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
各講義で紹介する。
参考文献
/bibliography
各講義で紹介する。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
和漢薬学講義において実施するアンケート回答方法および加点方式については講義中に伝える。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
薬剤学講座へ直接確認すること(39-5301)。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
新岡 丈典:t-niioka@hirosaki-u.ac.jp
薬剤学講座 https://www.med.hirosaki-u.ac.jp/~pharmacy/index.html
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
H47:薬学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
I52:内科学一般およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
実務経験
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
オムニバス形式。基礎大講堂での対面授業とする。授業によっては、腹診などの実習形式をとる。
科目ナンバー
/The subject number
M1-3-0156-H47
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
講義内容には病院等での医師としての実務経験に関する内容が含まれる。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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