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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
思想と文化/Thought and Culture
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
人文社会科学部/
ターム・学期
/Term・Semester
2025年度/Academic Year  前期
曜日コマ
/Day, Period
水/Wed 3
開講区分
/Semester offered
前期/first semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
横地 徳廣/YOKOCHI NORIHIRO
科目区分
/Course Group
専門教育科目 学部専門科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
選択
授業形式
/Class Format
講義科目
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
横地 徳廣/YOKOCHI NORIHIRO 人文社会科学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル2~4
対応するCP/DP
/CP/DP
CP・DP 1 見通す力      CP・DP 2 解決していく力 CP・DP 3 学び続ける力
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
ジェンダーやアポリアについてみずから哲学する力を身につけること。
授業の概要
/Summary of the class
社会学の約束された古典概念としてのジェンダー概念ですが、その存在論は、超越論的ハイデガーとカール・レーヴィットによる役割存在論を参照し、時間論に至るまでを説明可能です。とはいえ、超越論的哲学に独特な袋小路に対してハイデガー自身による「転回の思索」やレーヴィットの『存在と時間』批判があったように、ジェンダー論がこれに独特なアポリアに行き着き、その批判的吟味からジェンダー論の思索をいっそう深めていかなければならない可能性があります。では、そのアポリアは何でしょうか。これらの問題を説明する講義のなか、学生のみなさんは、ジェンダー論とそのアポリアについて考えてくださいませ。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
授業の内容と日程は以下の予定です。授業の順番などの詳細は初回にプリントが配布されます。

1(4月16日) ガイダンス:授業進行について。ジェンダーの哲学、ジェンダーの倫理学
2(4月23日) ジェンダーと歴史学:ジェンダー史、トランスジェンダー史、ジェンダーレス、男性史、女性史。正史と政治史、アナール学派の社会史とミクロロギー。共同体と社会の概念史
3(4月30日) ジェンダー論の限界認識:ジョーン・スコット『ジェンダーの歴史学』の場合
4(5月7日) レヴィナス批判:リュス・イリガライ『性的差異のエチカ』とボーヴォワール『第二の性』。レヴィナスのヴルネラビリテとケア、ゾルゲ、インテレッセ、クーラ。アダム(Adam)とイヴ(Eve)をどう語るか
5(5月14日) 映像資料連続講義:『サルトルとボーヴォワール』
6(5月21日) 映像資料連続講義:『サルトルとボーヴォワール』
7(5月28日) ジェンダーと役割存在論:ハイデガーの超越論的哲学(日常性と本来性)。その内破から転回の思索へ
8(6月4日) ジェンダーと役割存在論:ハイデガーの超越論的哲学とレーヴィットによる『存在と時間』批判。レーヴィットの役割存在論
9(6月11日) ジェンダー「の」役割存在論:ハイデガー&レーヴィットからの説明でいいのか?
10(6月18日) 映像資料連続講義:『鎌仲ひとみ作品』
11(6月25日) 映像資料連続講義:『鎌仲ひとみ作品』
12(7月2日) 21世紀の日本における役割存在論の破綻が見せるもの:ハイデガー&レーヴィットとは別の仕方で。日常性の限界認識と本来性の限界認識。スティグマ(聖痕)の聖性と本来性の異同
13(7月9日) 21世紀の日本における役割存在論と本来性のアポリア:日常ならざる日常の災害ユートピア
14(7月16日) ジェンダーの心理学:キャロル・ギリガン『もう一つの声で』とケアとパターナリズムのの倫理学。児童虐待のアポリア
15(7月23日)最終回) まとめとコメントペーパー提出

映像資料を用いた講義が行われるさい、連続授業になることがあります。
授業予定の詳細は、授業内でプリントが配布されますが、
日時の変更がある場合、新しい授業予定プリントが配布されます。


* * * *

チームズを使用したオンライン授業になる場合があります。



成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
平常評価(コメント点):100%(ただし、全15回中10回以上の出席が必要)
特別評価(優秀なコメントや発言に加点):+α

受講生のみなさんは講義中に配布プリントの論述欄にコメントを記し、これが出席確認と評価対象となります。哲学的に深い思索が示されているコメントや発言には加点が行なわれます。コメントがきちんと記されていないペーパーにはコメント点が与えられません。コメントや発言への評価は、原則として加点法によります。上記を合算して最終的な成績評価が行なわれる予定です。介護実習などによる公欠は、その証明書コピーを提出することで部分点が与えられます。講義を欠席した学生は、追加レポートの提出によって部分点を獲得できます。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
指定された教科書と講義ノートを授業前、授業後に読むことが予習・復習となります。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
教科書は横地ほか『見ることに言葉はいるのか』(弘大出版会)です。
適宜、プリントやPDFが配布されます。
授業で使用するPDFは、思想と文化@弘大teamsでダウンロードできます。


参考文献
/bibliography
適宜、紹介します。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
対面授業です。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
オフィスアワーは在室時です。西洋倫理思想史研究室(人文414)まで。必ずメールで面会予約をとってください。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
メールアドレスは人文414に掲示されています。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
A01:思想,芸術およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
該当なし
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
実務経験のある教員による授業科目について
/About the class subject by the teacher with the work experience
なし
地域志向科目
/Local intention subject
なし
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義を聞いて考えたことをコメント・ペーパーに書く形式です。
科目ナンバー
/The subject number
H1-2-1216-A01
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
無/Nothing
その他
/Others
人文学部「西洋倫理思想史A」の読替科目です。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません

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