科目一覧へ戻る | 2025/03/26 現在 |
開講科目名 /Course |
地形プロセス学特論/Advanced Lecture on Geomorphology |
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時間割コード /Course Code |
C251000017 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
金 4 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
若狭 幸/WAKASA SACHI |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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若狭 幸/WAKASA SACHI | 地域戦略研究所/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
B1 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
〇地形プロセス学に関する最先端の技術研究手法等を学ぶ。 〇地形プロセス学について最先端の技術や研究手法を学び、そのいくつかの例についての研究論文を読み、プレゼンテーションを行う。 〇種々の手法を用いた地形プロセス学を理解するとともに、我が国および世界各地の研究事例を学ぶ。 〇地形プロセス学を利用した種々の方法に関する研究を理解し、それらの研究成果を通して自身の研究や将来にできることを考えることができるようになる。 |
授業の概要 /Summary of the class |
地形学は自然災害や土地開発のためのリスクマネジメント,環境影響評価などの基礎となる学問であるため,地形形成のプロセスと地形の変動の仕方の両面から学ぶことが望まれる。また,風光明媚な地形や奇岩などは地域の重要な観光資源となるため,地球共創科学研究科に所属する学生にとっては非常に有益な学問である。地形とは地表面の起伏の形態である。この形態はどのようにして決定されるのか。本講義では,地形の形態を決定する地形物質,地形プロセス,時間の3要素について学び,地形がどのように形成するのか,されたのかを考える。特に,地形が形成されるプロセスを学ぶ際には,岩石の風化プロセスや風化時間,風化による結晶の変化などについて学び,地形形成時間を学ぶ際には,地形年代測定法について,その種類や方法,得られた地形年代についての解釈等について学ぶ。本講義を通して,地形がどのようにできるのか,どこにどのような地形があるのか,その地形を物理的,科学的に学び,地形と関連する人間生活における課題は何かを考え,地域のために貢献できる知恵を養うことを目的とする。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回:地形学とは 地形学は地理学の中の自然地理学に位置しており,地形学の中でもいろいろと研究分野が異なっている。本講義で学ぶ地形学とはどのような地形学であるのかについて概説する。 第2回:変動地形 活断層や地殻活動によって形成される地形について,その形成プロセスや形成された地形について学ぶ。特に変動地形の見分け方や,地図や空中写真での読図方法について概説する。 第3回:火山地形 火山や火山活動によって形成される地形について,その形成プロセスや形成された地形について学ぶ。特に火山灰や火山降下物を用いて行われる地形編年法について概説する。 第4回:風化 岩石の風化プロセスの種類や風化によって形成された地形について学ぶ。特に物理風化や化学風化について学び,風化の重要性と風化と地形の関係について考える。 第5回:カルスト地形 石灰岩地域に特有のカルスト地形について学ぶ。ドリーネや鍾乳洞など特徴的な地形について学び,石灰岩の溶解作用や他の岩質との水系の差異などについても学ぶ。 第6回:斜面地形 山地地形には斜面が多く存在し,斜面崩壊や落石,地すべりなどの物質移動プロセスが発生する。どのようなプロセスがどのような時に発生するのかについて学び,砂防や防災などを考える。 第7回:河川プロセス 河川では運搬や移動,堆積などのプロセスが発生している。これらは河川水の流量や流速,移動物質によって変化する。これらの差異によるプロセスを学び,堆積地形や侵食地形について理解する。 第8回:河川地形 河川地域によくみられる地形について理解する。前の週に学習した河川プロセスによって形成された河川地形や,その他のプロセスによって形成された河川地形について理解する。 第9回:海岸地形 海岸地域にみられる砂浜地形や岩石海岸地形について理解する。また,これらがどのような外的営力を受け,形成されるかについて考える。 第10回:乾燥地形 砂漠地域などの乾燥地域で見られる地形について理解する。特に砂漠地域で見られる風によって形成される地形について理解し,その形成プロセスを考える。 第11回:氷河地形 氷河とはなにか,氷河によって形成される地形はどのようなものかについて学ぶ。また,これらの研究の方法や観測事例などについて学ぶ。 第12回:周氷河地形 氷河の周辺に存在する周氷河地形について,どのような地形があるのかについて学ぶ。特に,東北地方や北海道地域に存在する周氷河地形について学ぶ。 第13回:青森県における地形プロセス学的研究の論文発表 青森県内で実施された地形プロセス学的研究の論文を読み,受講者がそれぞれ紹介する。受講者が多数の場合は,発表のための時間を増やす。 第14回:最新の地形プロセス学研究の論文発表 最新の地形プロセス学研究の論文を受講者が読み,紹介する。特に英語で書かれた海外の研究の発表を実施する。受講者が多数の場合は前の講義を短縮し,発表時間を増やす。 第15回:論文発表に関するまとめ 受講者が紹介した論文について受講者らがいくつか班をつくって議論したり考えたりする。また,受講者らが青森県内で実施してみたい地形プロセス学研究について提案する。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
論文紹介30%、地図作成20%、授業態度50%として総合点60%以上を合格とする。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
各講義の内容についてインターネットや書籍、論文等を用いて予習・復習を行う。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
なし |
参考文献 /bibliography |
「地形学」松倉公憲著,朝倉書店 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
なし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
メールにて対応 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
wakasa@hirosaki-u.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
B17:地球惑星科学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A04:地理学,文化人類学,民俗学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
K63:環境解析評価およびその関連分野 |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
前半は講義形式により地熱探査法について説明し、後半は前半の講義の中で興味を持った内容についての実際の研究例を各自紹介する。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-8-1334-B17 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
なし |
対応する汎用的スキル1 /Transferable Skill1 |
有 |
対応する汎用的スキル2 /Transferable Skill2 |
有 |
対応する汎用的スキル3 /Transferable Skill3 |
無 |
対応する汎用的スキル4 /Transferable Skill4 |
無 |
対応する汎用的スキル5 /Transferable Skill5 |
有 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |