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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
食品栄養科学特論/Advanced Lecture on Food Nutritional Science
時間割コード
/Course Code
C251000068
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
地域共創科学研究科/
曜日コマ
/Day, Period
月 3
開講区分
/Semester offered
前期/first semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
岩井 邦久/IWAI KUNIHISA
科目区分
/Course Group
大学院(修士課程) 専攻科目
教室
/Classroom
必修・選択
/Required/Elective
選択
授業形式
/Class Format
講義科目
メディア授業
/Media lecture

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Faculty/Department
前多 隼人/MAEDA HAYATO 農学生命科学部/
岩井 邦久/IWAI KUNIHISA 農学生命科学部/
山元 涼子/YAMAMOTO RYOKO 農学生命科学部/
難易度(レベル)
/Level
レベル5
対応するDP
/DP
A1, C1, C2
授業としての具体的到達目標
/Concrete arrival target as the class
食品の開発や機能性研究に携わる上で必須となる食品の基本特性や機能性に関する基礎的な知識・視点を習得することを目標とする。
・食と栄養と疾病の関係を理解し,生活習慣病予防などに役立てる能力を身につける。
・食品の栄養特性や成分分析から,機能性研究に展開できる思考力を身につける。
・地域の食資源の栄養や機能特性を理解し,付加価値創出につながる研究立案能力を身につける。
授業の概要
/Summary of the class
食品の栄養と三次機能ならびに機能性成分について講義する。特に,地域との関連性を重視し,「青森県の食習慣と生活習慣病との関係を踏まえた食品の栄養」及び「地域の食材に潜在する機能性の研究」について,学術論文や最新の知見を取り入れながら学ぶ。
また,一方的に講義するだけでなく,受講生には上記に関連する学術論文等を検索し内容を紹介させる。それによって本科目における栄養と機能性に関する理解を深めるとともに,受講生自身の研究推進に役立てることを狙う。
授業の内容予定
/Contents plan of the class
第1回〜第5回 食品の科学と機能性の科学
第1回 (4/14):イントロダクション(食品の3つの機能・基本特性と付加特性)
 (担当:岩井 邦久)
 講義の目的・概要・授業形式を確認するとともに,本科目の基盤となる食品の基本特性と付加特性について講義する。あらかじめ課題を提示し,受講生にはそれを考えながら5回の講義に臨んでもらう。

第2回 (4/21):食品の栄養成分,機能性成分の分析 (食Pro関連)
 (担当:岩井 邦久)
 食品の栄養成分・機能性成分の分析について,自然科学技術の進歩との関連を踏まえて講義する。

第3回 (4/28):活性酸素と抗酸化作用,抗酸化成分の分析
 (担当:岩井 邦久)
 多くの疾患と関係する活性酸素の性質・作用とそれを抑える抗酸化作用,ならびに抗酸化成分について,分析も含めて講義する。

第4回 (5/12):機能性成分の吸収・代謝と機能の発現
 (担当:岩井 邦久)
 食品の生体調節機能が発現する上で重要な機能性成分の吸収と代謝について,主な成分の特徴や分析手法を含めて講義する。

第5回 (5/19):地域の食資源の生理機能について
 (担当:岩井 邦久)
 地域の食資源の生理機能と機能性成分を解説する。受講生は,初回に提示した課題を発表あるいはまとめたものを提出する。

第6回〜第10回 食品機能性成分と分子栄養学
第6回 (5/26):脂質の種類と疾患の関係
 (担当:前多 隼人)
 生体内での脂質の役割,脂質の代謝物による疾患との関係について講義する。また,受講生に対して,食品機能性成分の細胞レベルでの作用機序についての課題を提示する。

第7回 (6/2):脂肪組織に対する機能性成分の作用機序
 (担当:前多 隼人)
 脂肪細胞に対する機能性成分の作用機序について,研究論文の紹介と講義を行う。

第8回 (6/9):炎症に対する機能性成分の作用機序
 (担当:前多 隼人)
 炎症と疾患の関係,抗炎症作用の作用機序について,研究論文の紹介と講義を行う。

第9回 (6/16):がんの予防に関与する機能性成分の作用機序
 (担当:前多 隼人)
 がんの予防に関する機能性成分の働きについて,特に近年増加傾向にある種類のがんを中心に講義を行う。

第10回 (6/23):地域食材の機能性とその作用機序
 (担当:前多 隼人)
 地域の食材に含まれる成分による細胞レベルでの作用機序について検討した研究成果や研究論文について紹介を行う。また,受講生に提示した課題について発表し提出してもらう。

第11回〜第15回  地域の健康課題と機能性成分
第11回 (6/30):青森県の健康課題と社会の動向
 (担当: 山元 涼子)
 青森県健康増進計画や青森県民健康・栄養調査の結果をもとに,学生とともに青森県の健康課題を抽出し,予防のための機能性食品の研究としてどのようなニーズがあるか考えていく。

第12回 (7/7):食品と健康情報のバイアスについて
 (担当: 山元 涼子)
 機能性食品の有効性を調べるためのヒト試験を行う際に,どのようなバイアスがかかってくる可能性があるか講義を行う。

第13回 (7/14):ヒト試験による機能性食品評価 -抗肥満作用-
 (担当: 山元 涼子)
 ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,抗肥満作用をテーマとした研究について論文紹介を行う。

第14回 (7/18):ヒト試験による機能性食品評価 -抗糖尿病作用-
 (担当: 山元 涼子)
 ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,抗糖尿病をテーマとした研究について論文紹介を行う。

第15回 (7/28):ヒト試験による機能性食品評価 -腸内細菌への影響-
 (担当: 山元 涼子)
 ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,腸内細菌を調べている研究について論文紹介を行う。
成績評価方法及び採点基準
/A scholastic evaluation method and marking standard
平常評価 (100%) で評価する。平常評価は以下の内容に関する各担当教員の平均とする。
受講生は各教員が与えた課題を提出または発表する。各教員は本科目の理解度, 課題に対する取り組みと提出内容の観点から評価する。
内容に関する評価の基準は,①疾病予防などに役立てる能力として食と栄養と疾病の関係を理解しているか,②食品の機能性研究を展開する能力として食品の成分特性から研究内容や仮説を思考できるか,③応用能力として地域の食資源の栄養や機能特性を理解できているか,とする。
予習及び復習等の内容
/Contents such as preparations for lessons and the review
配布資料や関連論文を中心に予習が必要である。
課題の実施、発表の準備が復習に該当する。
教材・教科書
/The teaching materials, textbook
各教員の担当するテーマに応じて提示するとともに資料を配布する場合がある。
参考文献
/bibliography
各教員の担当するテーマに応じて提示する。
留意点・予備知識
/Point to keep in mind, back ground
学部の食品科学, 栄養学, 生化学, 食品機能学, 食品分析に関する科目を復習しておくこと。
本科目は食Pro.育成プログラムの科目になっている。
授業内容に関する質問・疑義等
/Question, doubt about class contents
各回の内容や課題に関することは、各担当教員に、オフィスアワーに問い合わせてください。
科目全般に関することは、岩井に問い合わせてください。
Eメールアドレス・HPアドレス
/E-mail address, HP address
各担当教員に確認してください。
学問分野1(主学問分野)
/Discipline 1
F38:農芸化学およびその関連分野
学問分野2(副学問分野)
/Discipline 2
I59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
学問分野3(副学問分野)
/Discipline 3
該当なし
地域志向科目
/Local intention subject
地域志向科目
授業形態・授業方法
/Class form, class method
講義形式が主体だが、一部で受講生の課題発表と質疑を行う。
メディア授業に移行した場合は、Teamsを使う。
科目ナンバー
/The subject number
GC-5-2303-F38
メディア授業による著作物利用の有無について
/Whether or not copyrighted works are used in media classes
有/Yes
その他
/Others
本科目は食Pro.育成プログラムの科目になっている。
本科目では、地域志向科目として次の2点についても取り入れる。
1) 青森県の食習慣と生活習慣病との関係を踏まえた食品の栄養.
2) 地域の食材に潜在する機能性の研究.
対応する汎用的スキル1
/Transferable Skill1
対応する汎用的スキル2
/Transferable Skill2
対応する汎用的スキル3
/Transferable Skill3
対応する汎用的スキル4
/Transferable Skill4
対応する汎用的スキル5
/Transferable Skill5
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 (4/14) イントロダクション・・・食品の3つの機能・基本特性と付加特性 (担当:岩井邦久)  講義の目的・概要・授業形式を確認するとともに,本科目の基盤となる食品の基本特性と付加特性について講義する。あらかじめ課題を提示し,受講生にはそれを考えながら5回の講義に臨んでもらう。
2 第2回 (4/21) 食品の栄養成分,機能性成分の分析 (担当:岩井邦久) 食品の栄養成分・機能性成分の分析について,自然科学技術の進歩との関連を踏まえて講義する。
3 第3回 (4/28) 活性酸素と抗酸化作用,抗酸化成分の分析 (担当:岩井邦久) 多くの疾患と関係する活性酸素の性質・作用とそれを抑える抗酸化作用,ならびに抗酸化成分について,分析も含めて講義する。
4 第4回 (5/12) 機能性成分の吸収・代謝と機能の発現 (担当:岩井邦久) 食品の生体調節機能が発現する上で重要な機能性成分の吸収と代謝について,主な成分の特徴や分析手法を含めて講義する。
5 第5回 (5/19) 地域の食資源の生理機能について (担当:岩井邦久)  地域の食資源の生理機能と機能性成分を解説する。受講生は,初回に提示した課題を発表あるいはまとめたものを提出する。
6 第6回 (5/26) 脂質の種類と疾患の関係 (担当:前多隼人) 生体内での脂質の役割,脂質の代謝物による疾患との関係について講義する。また,受講生に対して,食品機能性成分の細胞レベルでの作用機序についての課題を提示する。
7 第7回 (6/2) 脂肪組織に対する機能性成分の作用機序 (担当:前多隼人) 脂肪細胞に対する機能性成分の作用機序について,研究論文の紹介と講義を行う。
8 第8回 (6/9) 炎症に対する機能性成分の作用機序 (担当:前多隼人) 炎症と疾患の関係,抗炎症作用の作用機序について,研究論文の紹介と講義を行う。
9 第9回 (6/16) がんの予防に関与する機能性成分の作用機序 (担当:前多隼人) がんの予防に関する機能性成分の働きについて,特に近年増加傾向にある種類のがんを中心に講義を行う。
10 第10回 (6/23) 地域食材の機能性とその作用機序 (担当:前多隼人) 地域の食材に含まれる成分による細胞レベルでの作用機序について検討した研究成果や研究論文について紹介を行う。また,受講生に提示した課題について発表し提出してもらう。
11 第11回 (6/30) 青森県の健康課題と社会の動向 (担当: 山元涼子) 青森県健康増進計画や青森県民健康・栄養調査の結果をもとに,学生とともに青森県の健康課題を抽出し,予防のための機能性食品の研究としてどのようなニーズがあるか考えていく。
12 第12回 (7/7) 食品と健康情報のバイアスについて (担当: 山元涼子) 機能性食品の有効性を調べるためのヒト試験を行う際に,どのようなバイアスがかかってくる可能性があるか講義を行う。
13 第13回 (7/14) ヒト試験による機能性食品評価 -抗肥満作用- (担当: 山元涼子) ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,抗肥満作用をテーマとした研究について論文紹介を行う。
14 第14回 (7/18) ヒト試験による機能性食品評価 -抗糖尿病作用- (担当: 山元涼子) ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,抗糖尿病をテーマとした研究について論文紹介を行う。
15 第15回 (7/28) ヒト試験による機能性食品評価 -腸内細菌への影響- (担当: 山元涼子) ヒトを対象とした機能性食品評価のうち,腸内細菌を調べている研究について論文紹介を行う。

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