科目一覧へ戻る | 2025/03/26 現在 |
開講科目名 /Course |
グループ・ダイナミックス特論/Advanced Lecture on Special issue in Group dynamics |
---|---|
時間割コード /Course Code |
C251000150 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
木 4 |
開講区分 /Semester offered |
前期/first semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
日比野 愛子/HIBINO AIKO |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
授業形式 /Class Format |
講義科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
---|---|
日比野 愛子/HIBINO AIKO | 人文社会科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
---|---|
対応するDP /DP |
B2, B3 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
1)コミュニティデザインの基礎リテラシー:さまざまな集合体の動態を扱う「グループ・ダイナミックス」の視点を身につけること 2)課題解決の能力:グループ・ダイナミックスの視点をもとに,新しいテクノロジーがコミュニティに受容されていく過程を分析できるようになること 3)共創の能力;議論を通じてリスク認知やシステム論などに関する理論的枠組みと地域課題とを接続し,新たな知見を導けるようになること |
授業の概要 /Summary of the class |
グループ・ダイナミックスは,地域コミュニティや組織など,さまざまな集合体の動き(動態)を研究対象とする学問分野である。授業全体を通じて、内容分析、フィールドワークを中心に質的調査法の習得をはかる。本講義では,とくに新しいテクノロジー(新しい道具)の役割に注目し,テクノロジーが集合体に影響を及ぼしていく過程を分析するスキルを習得する。授業の最初に,コミュニティデザインの基礎リテラシーを学ぶために,グループ・ダイナミックス研究の理論を確認する。その後,課題解決の能力を養うために,「意識面での社会的受容過程」を取り上げる。コミュニティが新テクノロジーを受容/拒否していく際の特徴を確認する。リスク認知研究のレビューも含む。後半では,「行動面での社会的受容過程」を取り上げる。具体的な地域コミュニティあるいは組織がどのように新たな道具を使いこなすのかを明らかにする。共創の能力を養うために,授業では,随時,討論の機会を設け,受講生同士での知識の共有・創出を試みる。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
1.ガイダンス:授業全体の説明を行うとともに,受講生の研究関心や,現時点での基礎的な知識について共有をはかる。 2.グループ・ダイナミックスとは何か:グループ・ダイナミックス研究の理論,研究対象,研究上の姿勢について理解を深める。 3.グループ・ダイナミックスの展開:国内外で実施されてきたグループ・ダイナミックス研究の事例と、質的分析法の全体像を把握する。 4.リスク認知研究の基礎:心理学・リスク認知研究で蓄積されてきた基礎的な知見を把握する。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析を学ぶ。 5.小括:討論を通じて,第1回~第4回までの学びを定着させる。 6.リスク・コミュニケーション:リスクについて能動的に考え,対話を展開していく「リスク・コミュニケーション」の思想とその実践事例を学ぶ。質的分析法として、会話分析を学ぶ。 7.リスク・イメージ:新しいテクノロジーの理解においてはコミュニティがどのように対象を意味づけるかも重要である。リスクの枠組みから離れた,社会的表象理論(イメージの理論)の考え方を理解する。質的分析法として、ドキュメント分析を学ぶ。 8.地域のリスク認知①:テクノロジー/リスク認知の問題についての理解を深める。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析の基礎的演習を行う。 9.地域のリスク認知②:テクノロジー/リスク認知の問題についての理解を深める。質的分析法として、新聞・雑誌記事や映像データの内容分析の応用的演習を行い、さらに理解を深める。 10.小括:討論を通じて,第5回~第9回までの学びを定着させる。 11.集団力学の基礎:コミュニティにおける仕事やアイデアの創出活動が新しい道具によってどのように活性化するのかを,グループ・ダイナミックスの古典的な研究をもとに理解する。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 12.集団力学の展開:コミュニティにおける仕事やアイデアの創出活動が新しい道具によってどのように活性化するのかを,グループ・ダイナミックスの近年の実践研究(アクション・リサーチ)をもとに理解する。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 13.地域の道具活用①:地域の課題に関連するコミュニティ変容と道具活用について理解を深める。受講生による文献読解の発表・討論演習を含む。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 14.地域の道具活用②:地域の課題に関連するコミュニティ変容と道具活用について引き続き理解を深める。受講生による文献読解の発表・討論演習を含む。質的分析法として、参与観察、フィールドワークを学ぶ。 15.まとめ:討論を通じて,第10回~第14回までの授業での学びを定着させる。 ※授業日程は、2月中旬、3日間を予定。詳細は、受講生と相談の上決定。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
事例探索・文献読解の発表内容(60%),グループ討論での活動(40%)から評価する。 事例探索・文献読解の発表においては,コミュニティデザインの基礎リテラシーが理解できているかを中心に評価する。グループ討論での活動では,議論を通じてリスク認知などに関する理論的枠組みと地域課題とを接続し,新たな知見を導ける能力を中心に評価する。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
毎回の授業内容については、関連文献の講読を通じて復習し、理解を定着する。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
なし。授業中に適宜,資料を配布する。 |
参考文献 /bibliography |
山口富子・日比野愛子(2009)『萌芽する科学技術』京都大学学術出版会 |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
テキストマイニングに使いますので、個人用PCを持参してください。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
講義後の1時間をオフィスアワーとする(非対面の場合Zoomを使用)。質問に関しては、講義の最後および適宜講義中にも時間を設けます。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
ahibino[at]hirosaki.ac.jp |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A10:心理学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A08:社会学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
基本的に対面でディスカッションをしながら講義を進めていきます。また、実際にテキストマイニングや質的データ分析の手法を行いますので、個人用PCを持参してください。なお、メディア授業に変更せざるを得ない場合は、ディスカッションをメインで行いますので、講義中に画面・音声をオンにしてもらう場合があります。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-1306-A10 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
授業実施日程について、2月中旬のうち3日間を予定。詳細は、受講生と相談の上決定。 |
対応する汎用的スキル1 /Transferable Skill1 |
有 |
対応する汎用的スキル2 /Transferable Skill2 |
有 |
対応する汎用的スキル3 /Transferable Skill3 |
無 |
対応する汎用的スキル4 /Transferable Skill4 |
有 |
対応する汎用的スキル5 /Transferable Skill5 |
無 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |