科目一覧へ戻る | 2025/03/26 現在 |
開講科目名 /Course |
社会心理学演習/Advanced Seminar on Social Psychology |
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時間割コード /Course Code |
C252000006 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講所属 /Course Offered by |
地域共創科学研究科/ |
曜日コマ /Day, Period |
水 2 |
開講区分 /Semester offered |
後期/second semester |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
古村 健太郎/KOMURA KENTARO |
科目区分 /Course Group |
大学院(修士課程) 専攻科目 |
教室 /Classroom |
|
必修・選択 /Required/Elective |
選択 |
授業形式 /Class Format |
演習科目 |
メディア授業 /Media lecture |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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古村 健太郎/KOMURA KENTARO | 人文社会科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル5 |
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対応するDP /DP |
B2, B3 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
心理学を援用した様々な心理教育について理解を深めるとともに,心理教育を行うための知識を身につける。 心理学の研究で用いられる高度な統計分析手法について理解を深める。 |
授業の概要 /Summary of the class |
心理学の研究知見にもとづく心理教育がこれまで数多く行われ,その成果に関するエビデンスが数多く提出されてきた。また,その成果は,高度な統計的分析によって得られることが多い。本授業では,心理教育に関わる論文を読み解き,その分析方法を理解,再現することを目指すとともに,そこで得た知識を実践に応用することを目指す。特に,エビデンスの定量的統合を試みるメタ分析についての知識,および,テストに関わる項目反応理論についての知識を身に着けることで心理教育の研究知見をクリティカルに捉え,それによって得た知識をもとに心理教育の実践(授業)を計画し,実践を試みる。これらの活動を通し,地域づくりや教育現場における心理学の応用可能性についての考えを深めていく。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
第1回 オリエンテーション 講義目的,講義内容,講義形式の確認をする。 第2回 メタ分析とその結果の読み方 メタ分析がどのような研究方法なのかを理解し,その重要性について考える。 第3回 メタ分析を用いた論文の講読:恋人間暴力 恋人間暴力への予防プログラムに関するメタ分析を用いた論文を講読し,その内容を理解する。 第4回 項目反応理論とその結果の読み方 項目反応理論がどのような分析なのかを理解し,その重要性について考える。 第5回 項目反応理論を用いた論文の講読:テスト分析 学力テストに対する項目反応理論による分析を用いた論文を他の受講生へ紹介する。その後,その内容について議論する。 第6回 潜在クラス理論及び潜在ランク理論とその結果の読み方 潜在クラス理論や,その一種である潜在ランク理論がどのような分析なのかを理解し,その重要性について考える。 第7回 潜在クラス理論及び潜在ランク理論を用いた論文の講読:Can-Doチャート CanDoチャートについて,実践例をもとにその特徴と効果について議論する。 第8回 分析の実際(1):メタ分析とその解釈 サンプルデータを用いて,メタ分析をRを用いて行う。その結果の解釈をし,レポートとしてまとめる。 第9回 分析の実際(2):潜在クラスモデルおよび潜在ランク理論による分析とその解釈 サンプルデータを用いて,潜在クラスモデルおよび潜在ランク理論による分析をRを用いて行う。その結果の解釈をし,レポートとしてまとめる。 第10回 心理教育の試行(1):指導案の作成 心理学をもとに心理教育を実践するための授業案を議論し,指導案を作成する。 第11回 心理教育の試行(2):リハーサルと修正 作成した指導案をもとにリハーサルを行い,修正点等を議論する。 第12回 心理教育の試行(3):授業実践 作成及び修正した指導案をもとに心理教育を実践する。また,その理論的根拠や授業実践上の工夫について議論する。 第13回 心理教育の試行(4):授業改善 実施した心理教育を評価し,その理論的根拠や授業実践上の工夫について改善を試みる。 第14回 心理教育の試行(4):Gripの分析 自殺予防教育プログラムであるGripを体験し,その特徴を議論する。 第15回 心理教育の効用と限界 心理教育の効果や限界,危険性に関する研究知見を講読し,議論を行う。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
授業内のディスカッションや授業計画と分析実践,授業実践を通して,以下の2点を合算して評価する。 ・メタ分析的な思考をもとに日常生活や対人関係の中で実行可能な心理教育的アプローチについて考え,その具体的な計画を立てることができる(35%)。 ・項目反応理論や潜在クラス理論の知識をもとに,教育や研究について批判的に読み取ることができる(35%) ・心理学の理論をもとに心理教育を計画し,実践するとともに,自らの実践を評価することができる(30%)。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
各回の授業で扱うトピックについて,論文や書籍を読み,理解を深めること。 各回の授業で扱った統計的分析について復習し,実際に統計ソフトを使って自分で分析してみること。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
各授業のテーマに応じて提示する。 |
参考文献 /bibliography |
以下のものに加え,各授業のテーマに応じて提示する。 ・Cheung(2015)Meta‐Analysis: A Structural Equation Modeling Approach. Wiley. ・Shojima, K. (2022). Test Data Engineering: Latent Rank Analysis, Biclustering, and Bayesian Network (Behaviormetrics: Quantitative Approaches to Human Behavior, 13). Springer ・Baker, F. B. & Kim, S. (2023). Item Response Theory. CRC Press. ・Eshima, N. (2022). An Introduction to Latent Class Analysis: Methods and Applications (Behaviormetrics: Quantitative Approaches to Human Behavior, 14). Springer ・Banyard, V. & Hamby, S. (2021) Strengths-Based Prevention: Reducing Violence and Other Public Health Problems. American Psychological Association; |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
学部卒業レベルの社会心理学及び統計学の知識を前提条件として授業を進めていく。 また,Rの操作の仕方,関数の使い方など初歩的なことは授業内で扱わないため,自信がない人は予習と復習をしっかりと行うこと。 加えて,英語で書かれた論文や書籍の講読も行う。 社会心理学や統計学の知識やRにの操作に自信がない人は,自習をして授業に臨んでください。 |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
金曜日3・4時限をオフィスアワーとする。 他の時間帯も問い合わせがあれば,可能な限り対応します。 |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
k-komura[at]hirosaki-u.ac.jp *[at]は@に変えてください。 |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A10:心理学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
A09:教育学およびその関連分野 |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
受講生が発表を行い,その発表に基づき議論を行う。また,授業実践では,実際に受講生を対象とした授業を行う。 メディア授業に移行した場合,Microsoft Teamsによる双方向遠隔授業を行います。 |
科目ナンバー /The subject number |
GC-5-1307-A10 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
なし |
対応する汎用的スキル1 /Transferable Skill1 |
有 |
対応する汎用的スキル2 /Transferable Skill2 |
有 |
対応する汎用的スキル3 /Transferable Skill3 |
有 |
対応する汎用的スキル4 /Transferable Skill4 |
有 |
対応する汎用的スキル5 /Transferable Skill5 |
有 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |