科目一覧へ戻る | 2022/12/02 現在 |
教室 /Classroom |
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授業形式 /Class Format |
講義科目 |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Faculty/Department |
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履修登録教員 | 人文社会科学部/ |
難易度(レベル) /Level |
レベル2 |
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対応するCP/DP /CP/DP |
CP・DP 1 見通す力 CP・DP 2 解決していく力 |
授業としての具体的到達目標 /Concrete arrival target as the class |
○中国文学の各時期の文言小説作品について、歴史と技法に関する基礎的な知識を得る ○中国の文言小説の読解のための基礎的な技術を学ぶ ○日本の物語文学や絵画と中国の文言小説との関係について基礎的な知識を得る |
授業の概要 /Summary of the class |
○本講義では、中国文学の小説のうち、「怪異」「幻想」を主とする作品を取り上げ、その展開をたどる。 ○あるテーマを俯瞰した講義と、具体的な作品に即した講読を組み合わせた形式で行う。 ○講読については授業中に参加者にできるだけ意見を述べてもらう。 ○『支那怪奇小説集』(1935年)を編んだ小説家岡本綺堂が「支那は怪談の総本家で、実に世界無比といつて好い」といったように、中国の小説、とくに文言小説は志怪・伝奇の類はもちろん、いわゆる筆記の類にも、あるいは事件や裁判について記したものにも、幽霊や妖怪の話にことかかない。岡本綺堂がこのアンソロジーで試みたように、ふしぎな話を時代順に並べるだけで、六朝志怪から唐宋伝奇、明清の筆記小説という文言小説史ができあがる。 しかしそれだけでは、「何を」「どのように」書くことによって小説は小説たりうるのか?という大きな疑問に答えたことにはならない。 小説の対象と方法は、中国の文人が学術として確立したスタンダードな詩文や歴史記述からこぼれ落ちてしまうものを拾い集めることによって成立している。 それは多様性を尊重し、少数に寄り添うことを目指す現代的な視点にも通じるものがあるだろう。 ○古典としての価値付けに沿って学ぶのではなく、古典から新しい視点を発見する意欲のある学生に参加してほしい。 |
授業の内容予定 /Contents plan of the class |
授業計画 第1回:,中国文言小説の概説 第2回:,六朝 干宝『捜神記』 第3回:,唐代1 李公佐「謝小娥伝」 第4回:,唐代2 沈既済「任氏伝」 第5回:,唐代3 沈既済「枕中記」・李公佐「南柯太守伝」 第6回:,宋代1 洪邁『夷堅志』 第7回:,宋代2 徐鉉『稽神録』 第8回:,元代 陶宗儀『輟耕録』 第9回:,明代1 瞿佑『剪灯新話』 第10回:,明代2 祝允明『野記』・侯甸『西樵野記』 第11回:,明末清初 張潮『虞初新志』 第12回:,清代1 蒲松齢『聊斎志異』 第13回:,清代2 袁枚『子不語』 第14回:,清代3 紀昀『閲微草堂筆記』 第15回:,中国文言小説の総説 定期試験:,期末にレポートを課す。 メディア授業実施の場合はZOOMを使用します。 |
成績評価方法及び採点基準 /A scholastic evaluation method and marking standard |
平常評価(授業への参加度、評価全体の40%)、期末評価(期末にレポートを課す 、評価全体の60%)を合算して、最終的な評価を行います。 |
予習及び復習等の内容 /Contents such as preparations for lessons and the review |
授業で使用する配付教材を事前に予習し、授業実施後には復習して下さい。 |
教材・教科書 /The teaching materials, textbook |
配付教材を使用します。 |
参考文献 /bibliography |
竹田晃・黒田真美子編『中国古典小説選 』明治書院、竹田晃『中国小説史入門』岩波書店、魯迅著、中島長文訳注『中国小説史略』平凡社など(いずれも弘前大学図書館に所蔵がある) |
留意点・予備知識 /Point to keep in mind, back ground |
特になし |
授業内容に関する質問・疑義等 /Question, doubt about class contents |
授業時に受け付けます |
Eメールアドレス・HPアドレス /E-mail address, HP address |
授業時にお伝えします |
学問分野1(主学問分野) /Discipline 1 |
A02:文学,言語学およびその関連分野 |
学問分野2(副学問分野) /Discipline 2 |
該当なし |
学問分野3(副学問分野) /Discipline 3 |
該当なし |
実務経験のある教員による授業科目について /About the class subject by the teacher with the work experience |
なし |
地域志向科目 /Local intention subject |
なし |
授業形態・授業方法 /Class form, class method |
講義形式 |
科目ナンバー /The subject number |
H1-2-1414-A02 |
メディア授業による著作物利用の有無について /Whether or not copyrighted works are used in media classes |
無/Nothing |
その他 /Others |
なし |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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該当するデータはありません |